今年初め2か月間の機械・装置販売は減少(2023年3月27日付けヴァロール紙)

ブラジル機械装置工業会(Abimaq)の発表によると、2023年初め2か月間の機械・装置部門の純売上は、前年同期比7.1%減少の421億レアルに留まっている。

今年初め2か月間の機械・装置部門の内部純売上は、前年同期比13.2%減少の312億レアル、2月の機械・装置部門の内部純売上は、前年同月比13.5%減少の161億レアルであったが、前月比では7.1%増加を記録している。

今年初め2か月間のブラジル国内での機械・装置生産及び輸入機械・装置の消費は、前年同期比12.7%減少の527億レアル、2月の消費は11.6%減少の271億レアル、前月比では5.9%増加している。

今年初め2か月間の機械・装置輸出は32%増加の21億ドル、2月の輸出は24.5%増加の11億ドル、前月比では7.6%増加している。

一方今年初め2か月間の機械・装置輸入は5.3%増加の40億ドル、2月の機械・装置輸入は4.2%減少の18億ドル、前月比では11.9%増加している。

今年初め2か月間の機械・装置の貿易収支は、前年同期比13.9%減少の19億ドルの赤字を計上、2月の貿易収支は7億8,776万ドルの赤字を計上している。

2023年2月の海外投資家によるブラジルへの対内直接投資は64億5,100万ドル(2023年3月23日付けヴァロール紙)

2023年2月の海外投資家によるブラジルへの対内直接投資は、64億5,100万ドルと昨年2月の197億9,300万ドルの3分の1以下に留まっている。

また今年2月の過去12か月間の累積対内直接投資残高は、GDP比4.49%に相当する880億300万ドルを記録、昨年2月の過去12か月間の累積対内直接投資残高はGDP比3.01%であった。

今年2月の過去12か月間の累積対内直接投資残高880億300万ドルは、今年2月の過去12か月間の累積経常収支赤字545億1,400万ドルを十二分にカバーする直接投資残高を記録している。

今年2月の経常収支赤字は、28億Ⅰ,500万ドルと昨年2月の41億5,500万ドルの経常収支赤字を大幅に下回っている。

ブラジル中央銀行の四半期インフレレポート (RTI)では、今年の対内直接投資残高を750億ドルを見込んでいる一方で、今年の経常収支は490億ドルの赤字を見込んでいる。

今年2月の海外投資家の株式投資は、10億⒎800万ドルと昨年2月の21億6,400万ドルの半分以下に留まっている。ブラジル国内などの確定金利付き投資は8億4,300万ドルとなっている。

中銀では今年の海外投資家によるブラジル株式市場から50億ドルが逃避すると予想、今年2月の本国への利益・配当金送金は、20億9,400万ドルと昨年2月の29億3,300万ドルを下回っている。今年の利益・配当金送金は350億ドルを予想している。

2022年2月~ 2023年2月の経常収支推移

今年のインフレ指数を下方修正も来年は上方修正(2023年3月23日付けヴァロール紙)

27日の中央銀行の最終フォーカスレポートによると、2023年のブラジルの正式なインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の5.95%から5.93%に下方修正している。

一方2024年の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の4.11%から4.13%に上方修正、2025年の広範囲消費者物価指数(IPCA)も3.90%から4.00%に上方修正している。

中銀の今年のインフレ指数の中央目標値は3.25%、2024年及び2025年は3.00%、許容値は±1.50%に設定されている。

今年末の政策導入金利(Selic)は前回同様12.75%に据置、2024年末の Selic金利は10.00%、2025年末のSelic金利は9.00%に据え置いている。

今年のGDP伸び率は前回予想の0.88%から0.90%に上方修正、2024年のGDP伸び率は1.47%から1.40%に下方修正した一方で、2025年のGDP伸び率は1.70%から1.71%に上方修正している。

今月2日のブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2022年のブラジルの国内総生産GDP伸び率は前年比2.9%増加したが、昨年第4四半期のGDP伸び率はマイナス0.2%を記録していた。

今年末のレアル通貨に対するドルの為替はR$5.25 に据置、2024年及び2025年末のレアル通貨に対するドルの為替はR$5.30に据え置いている。

 

今年2月のクレジット総額は0.3%微増で減速(2023年3月24日付けヴァロール紙)

ブラジル銀行協会連盟(Febraban)によると、2023年2月のクレジット総額は0.3%微増に留まった一方で、2月の過去12カ月間の累計クレジット総額は、1月の12.9%増加から13.6%増加と上昇を記録している。

今年2月のクレジット総額が0.3%微増に留まった要因として、不正会計発覚の小売大手「ロージャス・アメリカーナス」は大手サプライヤーや信用保険会社に対して、200億レアルに達する一貫性にかけた不可解な不正会計の発覚、停滞している国内経済活動、クレジット部門の延滞率の増加及び与信強化が牽引している。

今年2月の法人向けクレジットは0.4%増加した一方で、一般家庭の個人向けクレジットは0.2%の微増に留まっている。法人向けクレジットのうち自由クレジットは0.4%増加、融資先が決められている限定クレジットは0.3%増加であった。

ルーラ新政権による公共投資の再開及び従来からブラジルの発展に貢献する長期融資を行うことができる唯一の連邦政府系金融機関である社会経済開発銀行(BNDES)のクレジット拡大予想で、今年のクレジット部門伸び率は前回予想の7.5%から7.9%に上方修正している。

今年の限定クレジット部門伸び率は、農村部の与信の良好なパフォーマンスと建設不動産部門のある程度の回復力を反映して、0.7%増加が見込まれている。

昨年末のブラックフライデーやクリスマス商戦後の一般家庭の消費の落込みのインパクト、高止まりしているインフレや高金利など先行き見通しが不明で、今年の融資先が自由に選択できる自由クレジットは、前年比0.2%微減が予想されている。2月の過去12か月間の累積個人向けクレジットは、1月の17.7%から17.1%と減少したが、依然として高い水準を保っている。

今年2月のクレジット総額は前月比8.6%と大幅に減少しているが、2月はカーニバルの影響で営業日数が少なかったために、1日平均当たりのクレジットは5.0%増加している。

ブラジル住友商事会社一行が訪問

写真左からAtsushi Inamura, Yuji Watanabe, Yuki Kodera, Nobuhiro Yoshida e Toshifumi Murata

帰国するブラジル住友商事会社の吉田伸弘社長 (住友商事会社執行役員 南米支配人 米州総支配人補佐)、後任の渡辺優二新社長 (住友商事会社理事南米支配人米州総支配人補佐)、稲村敦志取締役が2023年3月 23日に商工会議所を訪問、吉田伸弘社長は応対した小寺勇樹会頭及び村田俊典事務局長に帰国挨拶、後任の 渡辺優二新社長は着任挨拶を行った。

写真左からYuki Kodera, Toshifumi Murata, Nobuhiro Yoshida, Yuji Watanabe e Atsushi Inamura

今年2月の国庫庁の歳入総額は1.0%増加の1,590億レアルを記録(2023年3月23日付けヴァロール紙)

2023年2月の国庫庁のインフレ指数を考慮した実質歳入総額は前年同月比1.28%増加の1,589億9,500万レアルを記録、今年初め2か月間の累積実質歳入総額はは前年同期比1.19%増加の4,107億3,900万レアルに達し、それぞれ記録を更新している。今年2月のインフレ指数を考慮しない名目歳入総額は前年同月比6.95%増加を記録している。

石油派生品などのロイヤリティなどを含む2月の臨時実質歳入総額は4.9%増加の59億6,200万レアル、今年初め2か月間の累積臨時実質歳入総額は前年同期比マイナス7.51%の227億⒎500万レアルに留まっている。

また今年初め2か月間の連邦政府の免税総額は、昨年同期の128億5,000万レアルに2倍に相当する249億400万レアルに達している。

今年初め2か月間の免税の内訳は、工業製品税(IPI)関連の免税総額は38億レアル、社会保障賦課金(Cofins)並びに社会統合基金(PIS)、燃料に対する特定財源負担金(CIDE)関連は75億レアル、源泉徴収所得税(IRRF)は14億⒎900万レアルを記録している。

また前記同様に健康保険向け免税総額は5億3,400万レアル、純益に対する社会納付金(CSLL)は5億2,700万レアル、零細・小企業向け簡易税務申告(Simples Nacional)向け税免除総額は106億8,500万レアルを記録している。

 

中国政府はブラジル産牛肉輸入を再開(2023年3月23日付けヴァロール紙)

中国政府は、1ヶ月前からブラジル国内で狂牛病の発生の影響で、ブラジルは中国向け牛肉輸出を自主規制していたが、中国税関総局(GACC)は23日からブラジル産牛肉に対して輸出許可を出している。

パラー州マラバ市の小規模牧畜農場で9歳と高齢の牡牛で狂牛病発生の可能性が疑われるために、2015年に中国との間で交わされた二国間の禁輸措置を発令して、ブラジル政府は2月23日から中国向けのブラジル産牛肉輸出停止措置を行っていた経緯があった。

中国税関総局(GACC)は当局のウェブサイトの声明で、ブラジルの狂牛病の予防と管理システムは、中国の関連する検疫と健康要件に準拠しており、ブラジルが生後 30 か月未満の骨なし牛肉の輸出再開することを許可することを決定したと記載されている。

ブラジル農務省では、中国への牛肉の輸出再開は、3月24日以降に屠殺された牛に適用され、 22日に中国の農業省の代表団に同行したブラジルの食肉部門ビジネスマンは、中国が2月23日まで生産された冷凍庫に保管されている牛肉部位の出荷も承認されたと説明している。

中国政府はブラジル産牛肉の市場を再開することに加えて、長期間に亘って輸出を禁止していたブラジル国内の2カ所の食肉処理場の禁輸措置を解除している。

中国向け輸出を再開するために認可を受けなければならない食肉処理場の 1 つは、2021 年 12 月から中国への鶏肉の販売が禁止されていた南大河州マラウ 市の(RS) の BRF食肉処理場 及び、2022 年8月から中国への牛肉の販売が禁止されていたマット・グロッソ州グアランタ・ド・ノルテ 市のRamax 食肉処理場となっている。

他の3カ所の食肉処理場は中国への輸出を引き続き停止処分を受けており、中国向け食肉輸出許可を受けるためには、中国政府から要求されている追加の書類を送付して、再審査を受ける必要がある。

商品サービス税(IBS)導入はフェジョン豆価格上昇の一方で車価格は減少(2023年3月23日付けヴァロール紙)

ルーラ政権が税制改革を優先事項にしているが、税制改革で総税負担の増加をもたらさないとしても、消費税の税制改革はさまざまな商品やサービスの価格にさまざまな影響を与えるが、 最終的には税率、税の計算方法や優遇税制の存在など、まだ定義されていない問題に左右される。

企業の現在の利益率を維持しながら、実質的に非累積的な物品サービス税 (IBS) を 25% の税率で適用すると、たとえば、米と豆の価格は約20%、学校の授業料は13.0%それぞれ上昇する一方で、車価格は 38.3%、衣類は13.7%、セメントは9.2%それぞれ下落する可能性がある。

税制改革で税率が25%の物品サービス税 (IBS)が導入されれば衣類価格は 13.7% 安くなるが、キャッシュバックや制限されたセクターの差別化された税率などのメカニズムは、価格上昇の影響を変える可能性がある。

より総合的には、物品サービス税 (IBS)は消費税の累進性を高める必要がり、収入が多い人ほど負担が大きくなる。 所得が最も高い10%の富裕層は、物品サービス税 (IBS)が 26.9% と仮定すると、消費税の総徴収額は 4% 増加を余儀なくされる。 それ以下の所得層は減少する。

Fleury氏は、物品サービス税 (IBS)が消費者にさまざまな影響を与えるはずで、商品やサービスの価格に対する 物品サービス税 (IBS)の影響を単独で分析すべきではなく、個人または家族の税負担に関する正味の効果は、何を消費するかによって異なる。

物品サービス税 (IBS)導入の提案は、企業が IBS を採用するための移行期間を提供しており、価格への影響も一晩で発生するものではない。 PEC 45/2019 および 110/19 の最新テキストの移行期間は、6 年から 10 年の範囲であり、移行期間は、IBS がもたらす相対価格の変化に適応するために、また元の税が廃止されたときに新しい税率を調整するためにも重要であると考えられている。

物品サービス税 (IBS)は、効果的な非累積的な性質を考慮して、サプライヤーが支払った税金は現在完全に補償されている。 物品サービス税 (IBS)の税率が 25% の場合、さまざまな製品の価格への影響は不均一になる。 それは小売で税金を払わない製品であっても、隠れた税負担は非常に多様のため。

現在の税率とIBS税率が25%と仮定した物品価格の増減比率

ブラジル中央銀行はSelic金利の13.75%据置を全会一致で決定(2023年3月22日付けヴァロール紙等から抜粋)

3月22日開催のブラジル中央銀行の通貨政策委員会 (Copom) は、ルーラ大統領初め与党のブラジル中銀の金利政策批判にも関わらず、高止まりするインフレの財政リスクへの影響緩和を維持するために、政策誘導金利Selicを全会一致で13.75%の据置を決定した。

ヴァロール社が112金融機関対象の調査によると、111社は3月のSelic金利は5回連続となる13.75%据置を予想していたが、唯一コンサルタント会社 Siegen社がSelic金利0.25%の切下げを予想していた。

今回のブラジル中央銀行の通貨政策委員会 (Copom) はルーラ政権下では2回目の会合となったが、ルーラ大統領は2月から公然と中央銀行のSelic金利政策を批判していた経緯があった。

2 月の通貨政策委員会 (Copom) で、中央銀行は、まだ国会に提出されていない新しい枠組みをめぐる騒ぎの後、財政リスクに関する警告を強めたが、通貨政策委員会 (Copom) の議事録では財務省の努力を認めることでその口調を和らげていた。

2021 年 3 月に始まった中央銀行によるSelic金利の上昇サイクルを通じて、金融当局は昨年 8 月まで 12 回連続でSelic金利を 11.75 ポイント引き上げていた。 次回のCopom 会議は 5 月 2 日と 3 日に開催される。

. 22日米国の連邦準備制度理事会(FRB)は、記録的なインフレの抑制を優先しするために、政策金利の0.25%引き上げを決定。9回連続での会合連続の利上げで、政策金利の誘導目標は4.75~5.00%となる。

昨年6月から4回連続での理事会会合で政策金利を従来の3倍に相当する0.75%の大幅利上げを決定した後、昨年12月の会合では0.5%、今年2月の会合では0.25%にそれぞれ利上げ幅を下げていた経緯があった。

しかし米国の今年2月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比6.0%上昇と8カ月連続で鈍化したにも関わらず、連邦準備制度理事会(FRB)の目標とする2.00%を依然として大幅に上回っている経緯があった。

3月7日の米議会の公聴会で、予定より早期の金融引き締めを余儀なくされる統計が出てくれば、利上げを加速する用意がある」と、パウエル議長は利上げサイクルを再加速させる可能性を示唆していた。金融市場では3月の会合でFRBが利上げ幅を0.5%に戻す」との見方をしていた。

しかし、その数日後、FRBの急激な利上げに伴う国債価格の下落を背景に、今月10日に米中堅のシリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻、12日にはニューヨーク州に拠点を置くシグネチャー銀行も破綻に追い込まれ、2行が相次いで経営破綻。中小規模の銀行から預金を引き出す動きが加速し、金融システムへの不安が広がっていた経緯があった。

またヨーロッパでも金融大手クレディ・スイスの経営不安が再燃し、世界金融市場では一転してFRBが大幅な利上げをするのは難しいとの見方が増え、利上げを見送るとの見方も出ていた経緯があった。

Selic金利の推移

ブラジルの電力エネルギー部門 M&Aによる資金調達は、300億レアルに達する可能性(2023年3月21日付けヴァロール紙)

今年第1四半期は、米国の銀行倒産と、UBS が買収した伝統的なスイスの金融機関であるクレディ・スイスの危機によって金融市場のボラティリティーの上昇、ブラジルの M&A部門では電力エネルギーでの合併と買収が続いており、今後数か月間で 総額250 億レアルから 300 億レアルの資金調達の可能性が見込まれている。

ここ数か月は、電力エネルギー部門大手や投資運用会社が、特に電力エネルギー生産分野と配電分野で自社資産売却を進めており、大半は再生可能エネルギー資産となっている。

投資銀行では、事業売却による事業主の変更、新規投資家からの資金サポートを受ける可能性のある重要なM&A案件が少なくとも 7 件見込まれており、カナダ資本のブルックフィールドは、Elera 社との共同事業である再生可能エネルギー事業の一部売却すると発表している。

また イタリア資本Enel社はセアラーエネルギー会社(Coelce)の売却を計画しており、負債を含まない売却総額は60億レアル~80億レアルに達すると予想されている。またEnel社はグループ内の可能再生エネルギー事業の一部売却で主幹銀行と契約している。

またスペイン資本のNeoenergia社は送電網事業の一部売却で、買収を希望してい投資家を探すために主幹銀行と契約したが、事業売却による資金調達は20億レアルに達すると予想されている。

Eneva,社は、再生可能エネルギー資産プラットフォームの戦略的または財務的パートナーを探しており、電力エネルギー市場での将来の事業チャンスを捉えるための準備を整えて目的でパートナーを選定している。 またPEC Energia社 は、新しい風力発電プロジェクトに投資できる投資家を探している。

フランス資本 EDF社もまた風力発電事業の Folha Largaプロジェクトの売却先を探している。 Atlas社は太陽光発電のポートフォーリオ事業の売却を目論んでいると業界では予想している。