今年5ヶ月間のM&Aは48.4%減少

  今年5ヶ月間のブラジル国内の企業の合併・買収(M&A)は世界金融危機の影響を受けて前年同期比48.4%減の243億ドルまで縮小しているが、主幹事はUBS銀行がサンタンデール銀行を抜いてトップとなった。

  今年5ヶ月間のラテンアメリカでのM&Aは32%減の399億ドル、世界では37.2%減の7,400億ドルとそれぞれ金融危機の影響で減少に転じている。

  ラテンアメリカでの主幹事はモーガン・スタンレーがトップ、JPモーガン、USBが続いているが、世界ではJPモーガンがトップ、続いてモーガン、シティバンクとなっている。{2009年6月3日付けヴァロール紙}

CGC GEOTECNICA E CONSTRUÇÕES LTDAがオープニング式

   ケミカル・グラウトブラジル社(米田国章社長)は2009年6月3日午後6時半からシントリで本社ケ ミカルグラウト株式会社から伊地正博社長を迎え、ブラジル支社の業界関係者や来賓など50人が参加して盛大なオープニング式を開催した。(本社/支社長一 行は同日午後、慌しい開所式を前に、わざわざ会議所を表敬訪問)

   両社長の挨拶に引き続き来賓を代表、在サンパウロ総領事館の丸橋次郎首席領事が最初日本語による即行祝辞に続き、一人二役、流暢なポ語でも通訳サービス、会場を沸かしながら乾杯の音頭をとった。商工会議所からは田中信会頭、平田藤義事務局長がお祝いに駆けつけた。

   去る5月定例昼食会では同社の入会により会員数が久々1996年レベルに回復、同日入会登録したNippon Oil do Brasilと共に、記念すべきお目出度新入会員として参加者全員の注目を引いた。

   本社ケミカル・グラウトは鹿島建設グループとしても広く知られ、廃棄物処理場/ダム/斜面安定/山岳トンネル/立体交差/橋脚補強/シールド地中結合/駅 再開発/建築基礎/都市トンネル/土壌浄化/港湾/コンビ ナート/堤防/下水処理場/人工島 などの分野で事業を展開、独自の高い技術を誇りブラジルのインフラ整備部門での寄与が期待されている。(伊地社長は日本グラウティング協会会長も兼任)

ケミカルグラウト社のホームページ

4月の鉱工業生産は前月比1.1%増加

  ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると4月の鉱工業部門の生産は前月比1.1%増加、自動車生産部門に牽引されて4ヶ月連続で前月を上回ったが、前年同月比では14.8%、今年4ヶ月間では前年同期比14.7%とそれぞれ大幅に減少している。

  4月の資本財部門は前年同月比29.3%、中間財は15.5%、耐久消費財は21.6%、非耐久消費財は4.2%とそれぞれ大幅に減少している。

  4月の電気や通信関連材料生産は前年同月比44.0%、機械・装置32.3%、金属27.9%、自動車部門は24.9%とそれぞれ大幅に生産が落込んでいる。

  工業製品税(IPI)やクレジット優遇措置がとられている4月の自動車生産は前月比3.3%と僅かに増加しているが、他にはゴム・プラスティック部門が 6.7%、金属生産部門が6.8%とそれぞれ増加して、鉱工業部門を牽引している。{2009年6月2日付けエスタード紙}

5月の自動車販売は23万7,500台

  5月のバスやトラックを含む乗用車販売は前月比5.3%増加の24万7,000台、前年同月比では2.0%増加、今年5ヶ月間では前年同期比0.13%減の114万9,000台に達している。

  5月の自動車生産は前月比5.8%増加の23万7,500台、前年同月比4.75%増加、今年5ヶ月間では110万4,000台に達している。

  工業製品税(IPI)の免税や減税で自動車価格は5.0%から7.0%程安くなっているうえに、自動車メーカーでは安売りフェアを開催、また各銀行が自動車購入ローンを延長したことが販売増加に繋がっている。

  5月の自動車販売ではフィアットが24.6%のマーケットシェアを確保してトップ、ワーゲン23.5%、GM19.2% 、フォードが前年同月比17.2%増加して10.9%のマーケットシェアを確保したが、ルノーは16.8%減少の3.6%とマーケットシェアを落としている。{2009年6月2日付けエスタード紙}

鉄鉱石価格並びに輸出が減少

  5月の鉄鉱石輸出は鉄鉱石価格が12.2%減少、輸出量が34.7%減少したために前月比42.7%減少した影響で第一次産品輸出は前月比4.0%減少、今年5ヶ月間でも6.5%減少に転じている。

  5月の輸出は119億8,000万ドル、輸入は前月比8.4%増加の93億3,000万ドル、貿易収支黒字は26億5,000万ドル、輸出の前年同月比では37.9%、輸入は38.7%とそれぞれ大幅に落込んでいる。

  また今年5ヶ月間の輸出は554億8,000万ドル、輸入は461億1,000万ドル、貿易収支黒字は前年同期比10.4%増加の93億7,000万ドル、半製品の輸出は27.7%、完成品の輸出は30.5%とそれぞれ大幅に落込んでいる。

  5月の輸出ではヨーロッパ連合、メルコスルやカリブ地域向けが前月よりも増加して回復傾向となっているが、今年5ヶ月間ではアジア向けが11.2%、特に中国向けが35.6%と大幅に増加したが、米国向けは40.7%と大幅に落込んでブラジルの輸出相手国のシェアが14.2%から10.8%に減少している。

  また今年5ヶ月間の資本財の輸入は前年同期比10.8%減少、第一次産品並びに中間財輸入は31.2%、消費財4.4%それぞれ減少している。{2009年6月2日付けエスタード紙}

GMが破産法適用申請して早期の再建を目指す

  昨日、GMは連邦破産法11条の適用をニューヨーク州マンハッタン破産裁判所に申請したが、米国政府は更に300億ドルの追加支援を決定、注入額は併せて500億ドルに達する。

  GMにはカナダ政府も95億ドルを投入するが、GMは17ヵ所の自動車生産工場を閉鎖して2万人の人員削減と2,600のディーラーを削減、またポンティアクを廃止、ハマー並びにサターンを譲渡する。

  米国政府が新生GMの60%の株主となるが、自動車労組は17.5%、カナダ政府が12%、GMの債権者のグループが10%の株をそれぞれ保有する。

  GMの倒産は米国製造部門では史上最大となり、総資産は823億ドルに達するが、負債は1728億ドルとなっており、オバマ大統領はGMが破産保護から速やかに脱却することを確信しており、安全で質の高い経済的な自動車生産で再生を目指している。{2009年6月2日付けエスタード紙}

GMは連邦破産法申請か

 経営危機に陥っている米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は今月1日に日本の民事再生法に相当する連邦破産法11条をニューヨークの連邦破産裁判所に申請すると見込まれている。

 GMは子会社の独オペルをカナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルならびにロシア資本のSberbank銀行に売却している。

 1980年のGM社の米国内の自動車販売シェアは48%に達していたが、昨年は22%まで低下、2004年以来の負債は880億ドルまで膨れ上がっていた。

 GMはすでにポンティアック、ハマーやサターンなどのブランド譲渡を決めているが、GMグループ解体は世界の自動車業界再編に拍車をかけると見込まれている。{2009年6月1日付けエスタード紙}

 

 

民間企業の投資は縮小

 今年4ヶ月間の連邦公社の投資は前年同期比58億レアル増加の191億4,300万レアルに達しているが、世界金融危機の影響で国内需要並びにクレジットの縮小で民間企業の投資が大幅に後退している。

 今年4ヶ月間の社会経済開発銀行(BNDES)のクレジットは自動車や食品部門の投資低下で、鉱工業部門の投資が11.8%減少した影響で前年同期比0.7%減少している。

 2012年のGDP比に対する投資比率は20.8%が予想されており、2012年までのペトロブラスの岩塩下原油開発には3,000億レアルの投資が見込まれている。

 2012年までの電力エネルギー部門の投資は石油・天然ガス向け投資に次ぐ1,410億レアル、通信780億レアル、上下水道などの衛生部門490億レアル、石油化学向け投資は240億レアルとなっている。

 また連邦政府の大衆住宅建設プロジェクト”私の家、私の暮らし”向け大型投資に対して、金融危機の影響を受けて民間部門の投資が縮小しているのは自動車部門、鉱業、エタノール、製鉄、鉄道、港湾部門と多岐に亘っており、紙・パルプ部門の投資は金融危機前は270億レアルが見込まれていたが、世界的需要の低下で90億レアルに縮小している。{2009年6月1日付けエスタード紙}

 

 

第2四半期のGDPは1%から2.5%の成長が見込まれている

 ブラジル経済は2四半期連続のマイナス成長のテクニカルリセッションを記録したが、第2四半期は鉱工業部門の牽引で前期比1.0%から2.5%のGDP伸び率が見込まれている。

 鉱工業部門のGDPに占める割合は全体の28%にも関わらず、4月のGDPの伸び率は前月比2.4%が予想されているが、前年9月から今年3月までの資本財はマイナス32.9%、鉱工業全体ではマイナス16.2%、中間財マイナス16.1%、消費財マイナス9.0%を記録している。

 また今年4ヶ月間の資本財部門の売上は前年同期比マイナス25%を記録しているが、今年はマイナス15%が予想されており、世界金融危機以前のレベルの回復は2010年にずれ込むと見込まれている。

 国内経済刺激策として連邦政府は白物家電の冷蔵庫や洗濯機向けの工業製品税(IPI)減税を実施したために、5月の白物家電の販売は世界金融危機以前の
生産まで回復している。{2009年6月1日付けエスタード紙}

 

 

5月の投資はIbovespaが12.49%で圧倒

 5月の投資では海外投資家のサンパウロ証券取引所への投資残が50億5,900万レアル、今年の累計では101億7,600万レアルの投資残を記録して、5月の投資益は12.49%、今年の累計では41.67%と他の投資を圧倒している。

 またサンパウロ平均株価(Ibovespa)は5万3,000ポイントと昨年9月のレベルまで回復、5月の勤続期間保障基金(FGTS)の預金残によるペトロブラス社株の投資ファンドの収益は14.41%、今年の累計では52.80%、同ヴァーレ社株の投資ファンドは7.56%、今年は41.34%とそれぞれ投資益を記録している。

 その他の投資では5月の銀行定期預金証(CDB)の収益率は0.80%、今年の累計では4.75%、ポウパンサ預金は0.55%、3.00%であったが、ドルはマイナス9.42%、今年の累計ではマイナス15.58%と大幅なマイナスを記録している。{2009年6月1日付けヴァロール紙}