中央政府のプライマリー収支黒字が59.3%減少

 今年4ヶ月間の連邦政府の公共支出は前年同期比19.1%増加したが、国庫庁、中銀並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府のプライマリー収支黒字は前年同期の479億レアルから59.3%減少の195億レアルに留まっている。

 4月の中央政府のプライマリー収支は国庫庁の税収が132億8,300万レアルの黒字を達成したが、INSSは30億9,900万レアル、中銀が6,320万レアルとそれぞれ赤字を記録したために、101億2,100万レアルの黒字に留まっている。
 今年4ヶ月間の公務員向け人件費の支出は昨年に承認されていた広範囲に亘るカテゴリーのサラリー調整などで24.3%増加、補助金などのコストは21.8%、公共投資は25.8%増加の67億6,000万レアルに達している。

 世界金融危機に対する国内経済刺激策として公共投資増加が承認されたために、プライマリー収支の目標黒字がGDP比3.8%から2.5%と大幅に下げられたが、国内景気の悪化や減税政策の影響を受けて国庫庁の税収が減少してきている。

 今日、中銀は4月のプライマリー収支を発表するが、今年4ヶ月間の目標プライマリー収支である170億レアルは達成したと見込まれている。{2009年5月28日付けエスタード紙}

 

 

給与・年金口座天引き型ローンがクレジット牽引

 4月の銀行クレジットは52億レアル増加したが、給与・年金口座天引き型ローン並びに個人向けクレジットが牽引、特に公務員向け給与口座天引き型ローンが27億レアルの増加を記録している。

 4月の個人向けクレジット残高は前月の2,815億レアルから2,867億レアルに増加、また5月14日までのクレジットは前月同期比1.5%増加しているが、4月の法人向けクレジットは前月比0.3%減少の3,863億レアル、5月14日までのクレジットは前月同期比マイナス0.8と減少が継続している。

 4月の個人向け平均クレジット年利は前月比1.3%減少の48.8%、スプレッドも1.3%減少の38.5%まで低下してきており、不渡り率が最も低いために金利が最も安い給与・年金口座天引きローンが牽引しているが、5月にはスプレッドが更に0.7%減少の37.8%となっている。

 また住宅購入ローンの増加も個人向けクレジット増加に繋がっており、4月の住宅購入ローンは2.6%増加、金融機関のクレジット総額は前月比0.4%増加してGDP比42.6%に相当する1兆2,480億レアルに達している。

 4月の公立銀行のクレジット比率は前年同月の34%から38%に増加したが、世界金融危機の信用収縮の影響で民間銀行は44%から42%、外資系銀行は22%から20%とそれぞれ減少している。{2009年5月28日付けエスタード紙}

 

 

コンサルタント部会主催の「商業代理店契約」セミナーに会場一杯の44人が参加

  コンサルタント部会(都築慎一部会長)主催の「商業代理店契約」セミナーに会場一杯の44人が参加、佐々木光副部会長が司会を担当、商工会議所の元常任理事で現在は日伯法律副委員長、コンサルタント副部会長の押切フラビオ弁護士が講師を務めた。

  押切弁護士は初めにブラジル商法の歴史、1965年、1992年並びに2002年の民法の代理店法改正、自動車関連代理店のみに適用されるフェラーリ法、 商業代理店法は自然人/法人対象、販売代理店の定義、目的、条件、解約や損害賠償の成立、テリトリー、独立権、報酬と支払い条件などについても詳細に説明 した。

  またコミッションの支払いや権利、代理店契約のリスク、代理店の違法行為、期限付き契約、正当な理由による解約などについても詳 細に説明した後の質疑応答では解約条件、契約期間短縮やコミッションカットなどについて質問されたが、それに対して押切弁護士は的確な対処方法や注意点を 指摘、参加者が頷く素晴しいセミナーとなった。

講演する押切フラビオ弁護士

20090527 「商業代理店契約」セミナー

44人が参加した「商業代理店契約」セミナー

三菱東京UFJ銀行の小渕ジェネラルマネージャーと後任の種村ジェネラルマネージャーが訪問

   帰国するブラジル三菱東京UFJ銀行企画担当の小渕洋ジェネラルマネージャーと後任の種村正樹ジェネラルマネージャーが2009年5月27日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長に対して小渕ジェネラルマネージャーは帰国挨拶、また商工会議所にデイリーマーケットレポートで金融情報を提供をしていた種村正樹ジェネラルーマネージャーが就任挨拶を行なった。

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左から平田事務局長/帰国するブラジル三菱東京UFJ銀行企画担当の小渕ジェネラルマネージャー/後任の種村ジェネラルマネージャー

ブラジルのスイスでのマネーロンダリング疑惑は世界3位

 スイス国内の銀行に預けているブラジル人のマネーロンダリング件数はイタリア、スイスに次いで世界3位で、昨年は115件の資金洗浄で起訴されている。

 ブラジルの起訴件数は全体の6.0%に達して、ロシアのマフィア、コロンビアの麻薬取引やナイジェリアの資金洗浄件数よりも多い。

 特にブラジルからスイスのUBS銀行やスイスクレジットへの地下銀行を通しての不正送金が多いが、スイス国内での資金洗浄は増加傾向となっているおり、昨年は851件で15億ドルに達している。{2009年5月27日付けエスタード紙}

 

 

海外直接投資や金融投資は増加傾向

 4月の海外からの直接投資は34億ドル、株式市場向け投資は6億3,000万ドル、5月26日までの直接投資は25億ドル、株式市場には23億ドルが流入している。

 また5月の海外投資家の長期投資向け確定金利付き投資ファンドには8億1,100万ドルが流入して、他の新興国よりもブラジルへの投資が注目されてきている。

 またレアル高の為替で海外への投資には追い風となってきており、4月の海外への投資は28億ドルに達し、4月末の外貨準備高は1,905億ドルであったが、4月から5月にかけてのドル流入は45億ドル、また5月26日までの中銀による為替介入は31億ドルに達している。{2009年5月27日付けエスタード紙}

 

 

輸出促進のためにEximbank設立か

 連邦政府は輸出向けのファイナンスを取扱うEximbankの設立を検討しているが、現在はブラジル銀行、社会経済開発銀行(BNDES)や国庫庁などがその役割を行なっているが、輸出向けファイナンスを受けるためには煩雑なブロクラシーが多すぎる。

 現在、輸出業者は輸出金融計画(Proex)からファイナンスを得るために、初めにブラジル銀行に申請、その後、輸出信用保険を得るために各省や国庫庁から構成される輸出保証・ファイナンス委員会(Cofig)を回らなければならない。

 Eximbank設立で輸出業務やファイナンスの統一が可能となり、ブロクラシーの低減が図れるメリットは非常に大きい。{2009年5月27日付けエスタード紙}

 

 

18ヶ月ぶりに経常収支が黒字に転じる

 4月の経常収支は18ヶ月ぶりに黒字に転じて1億4,600万ドルの黒字を計上、特に貿易収支黒字が37億ドルに達したが、過去12ヶ月間ではGDP比1.41%に相当する198億ドルの赤字を計上、昨年の赤字は282億ドルであった。

 中銀は今年の経常収支赤字を160億ドルと予想しているが、今年初めの4ヶ月間の利益・配当の本国送金は世界金融危機の影響で53億ドルまで減少したが、前年同期は124億ドルであった。

 貿易収支では国内の投資減少で設備投資用機械・装置の輸入が減少しているが、輸出ではコモディティ商品価格の上昇で輸出量の減少をカバー、今年初めから5月の第3週までの輸入は25%減少、輸出は20%減少している。

 4月のブラジル人の海外旅行での支出は7億7,000万ドルと昨年10月以来では最も多く、今年4ヶ月間では27億ドルに達しているが、前年同期は35億ドル、海外旅行者のブラジル国内での支出は18億ドル、前年同期は20億ドルであった。{2009年5月27日付けエスタード紙}

 

 

帰国する三井物産の浅野取締役と後任の小林取締役が表敬訪問

  帰国する三井物産企画戦略部の浅野英樹取締役と後任の小林雅志取締役が2009年5月26日に商工会議所を訪問、田中信会頭、平田藤義事務局長に浅野取締役は帰国挨拶、小林取締役は着任挨拶を行なった。

20090526 三井物産

左から平田事務局長/三井物産企画戦略部の小林新取締役/帰国する浅野取締役/田中会頭