合併・買収案件が増加してきた

世界金融危機後には企業の合併・買収案件が大幅に低下したが、今年は640件前後の案件が成立すると見込まれており、今後は大幅に増加していくと予想されている。

2002年から2005年までの合併・買収の平均案件数は384件であったが、2005年以降は大幅に増加、今年4ヶ月間の案件数は164件と前年同期の219件よりも25%少ないが、2006年比では8.0%増加している。

今年の企業の合併・買収案件164件の内、金融関連が16件で11%を占めてトップ、ITは10%、ロジスティック・輸送関連7.0%、鉱業6.0%、食品関連は6.0%であった。

食品関連ではサジア社とペルジガン社の大型合併、家電販売のポント・フリオチェーン網の買収などの案件が目白押しであるが、プライベート・エクイティ・ファンドが市場に戻ってきている。(2009年5月11日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

農産物の輸出比率が44.5%に上昇

4月の農産物輸出は前年同月比4.7%減少の54億8,300万ドルであったが、輸出全体に占める比率は前年同月の40.9%から44.5%に上昇している。

農産物の輸出が好調を維持している要因として、R$2.20のドル安の為替で価格競争力を維持しているが、5月に入って大幅なドル安に傾いてきて価格競争力が失ってきているが、農産物のコモデティ価格も上昇していているために、相殺できると見込まれている。

4月の農産物輸入は前年同月比13.4%減少の6億7,900万ドルで貿易黒字は前年同月を僅かに下回る48億ドル、今年4ヶ月間では8.0%減少の180億7,800万ドルとなっている。

4月の大豆輸出は前年同月比12.2%増加の20億8,700万ドル、輸出量は38.6%増加の596万トン、トン当たりの価格は350ドルと前年同月の432ドルから19%と大幅に落込んでいる。(2009年5月11日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

今年4ヶ月間のトラック生産は32.4%減少

  工業製品税(IPI)免税にも関わらず、今年4ヶ月間のトラック輸出が65.8%減少した影響を受けて、トラックの生産は前年同期比32.4%と大幅に落込んでいる。

また今年4ヶ月間の自動車やトラックの輸出は50.3%と大幅に落込んでおり、輸出金額では49.3%減少の17億6,000万ドルに留まっている。

今年4ヶ月間の新車販売台数は90万2,652台で僅かに0.7%の減少に留まっているが、4月は13.7%減少の23万4,390台であった。

全国自動車工業会(Anfavea)では今年の自動車販売を前年比3.9%減少の271万台を見込んでいるが、自動車輸出は32%減少の50万台、輸出金額は39%減少の85億ドル、自動車生産は11.2%減の286万台を見込んでいる。(2009年5月11日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

ブラジルへ渡った百人の女性の物語

サンパウロ新聞社は、移民100周年記念事業の一環として2007年から2008年にかけて「日系女性100年の歴史―ブラジル100人の女物語」と題し て、ブラジル全国の日本人、日系人女性を取材し、本紙社会面に連載、同書はブラジル日系コロニアでは女性の移民史が残っていないことから、サンパウロ新聞 社が移民100周年を機会に女性の移民史を残すことを目的にスタート、アマゾンからリオ・グランデ・ド・スール州まで、各地に在住する日本人及び日系女性 100人に取材,市井の人たちを取材対象に女性がブラジル社会でどのように生きてきたのかを浮き彫りにした日本語版並びに日本語/ポルトガル語版 がこのほど上梓された。価格は60レアル

田中会頭、山田監事会議長が「ブラジル100人の女物語」の記念レセプションに参加

田中信会頭、山田唯資監事会議長が2009年5月9日午後に文協貴賓室で開催されたサンパウロ新聞社主催の「日系女性100年の歴史―ブラジル100人の女物語」の写真展開催並びに単行本発刊記念レセプションに参加した。

5月の懇親昼食会は101人が参加して開催、法人会員増加が報告された

  5月の懇親昼食会は2009年5月8日にインターコンチネンタル・ホテルに101人が参加して 開催、ブラジル新日本石油並びにケミカル・グラウトカンパニー(CGC)の入会で法人会員302社、日本進出企業の比率が54%と1996年のレベルまで 回復する記念すべき昼食会になったと司会の平田藤義事務局長が述べた。

  特別講演テーマは「パラナ 港湾の現在・将来の開発とポテンシャリティと題して、初めに田中信会頭が歓迎の辞を述べ、パラナ州パラナグア・アントニーナ港湾管理公社企業開発担当のル イス・アルベルト・デ・パウラ・セザール取締役がパラナグア港の地理的ポテンシャリティとして、パラナ州全体を網羅している道路網や鉄道インフラ、メルコ スール貿易での地理的有利さ、開港200年の歴史,引きを切らない見学者数、うなぎ登りに増加している取扱量と取扱金額、増加の一途を辿る輸出など同港の 重要性を強調した。

  また商品別の輸出先として砂糖類はロシア、エジプト、冷凍食肉類は日本、アラブ地域、石油派生品はメルコスール、木材は米国、ベルギー、食物油、製紙や大豆は中国、乗用車はアルゼンチンやドイツがそれぞれ輸出相手国上位を占めていると説明した。

  また原材料や製品の輸入先相手国では肥料はロシア、カナダ、機械・装置類は中国、ドイツ、化学製品は中国やチリ、乗用車がアルゼンチンやメキシコ、コンテ ナ取扱量も毎年増加しており、メルコスールのハブ港やグローバル市場との直接取引港として毎年、その重要性が認められてきていると強調した。

  続いてブラジル・コンテナターミナル協会会長でパラナグア港コンテナターミナルのジュアレス・モラエス・シルヴァ取締役はパラナグア港の貨物取扱料金は最 も安価でスピーディであり、3年前の港湾の取扱量は全国で5位であったが、昨年はサントス港湾についで2位、また昨年の冷凍食肉取扱は3位であったが、今 年はトップに上昇、移民100周年祭の「神戸の水」もパラナグア港から荷揚げされたと日本とパラナグア港湾の関係も紹介した。

  またパラナグア港湾は日伯貿易の取扱量では31%を占め、日伯貿易額では37%、昨年のブラジルからの輸出全体の34%、輸入全体では5.9%であった が、今年は8.0%まで上昇して益々取扱量が増加してきており、昨年のパラナ州クリチーバ市近郊に生産工場を持つ日産の自動車輸出では51%、今年は 97%までシェアを伸ばしており、昨年の輸入では86%、今年は89%とシェアを拡大、また多くの日本の海運大手会社もパラナグア港湾を利用していると強 調して講演を終えた。

  懇親昼食会は定刻の正午から開催、司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特 別ゲストのパラナグア・アントニーナ港湾管理公社企業開発担当のルイス・アルベルト・セザール取締役、パラナグア港コンテナターミナルのジュアレス・シル ヴァ取締役、サンパウロ総領事館の丸橋次郎首席領事がそれぞれ紹介された。

  連絡事項では山田唯資監事会議長が2009年第1四半期監査報告の前に、商工会議所ホームページを定期的にアクセスしている人、4月27日の日本語ページ/ポルトガル語ぺージのトップの写真について質問して大きな笑いを誘って、ユーモラスな一面を覗かせた。

  代表者交代挨拶では1975年にYKKに入社1994年に社長就任、2004年には本社執行役員まで務めた石川清治社長が退任挨拶、後任に海外勤務27年 の河本眞一社長が就任挨拶、5年9ヶ月のブラジル勤務のクラシキの須賀治社長が移民100周年や創立50周年記念への参加、カイピリーニャや浜辺で飲む ショッピなど多くの思い出を抱えて帰国挨拶、後任の上野秀雄社長は2回目のブラジル勤務、年末のサン・シルベストレ競技会への参加を強調、ブラジル勤務が 10年以上の村田アマゾニアの田中勤社長は村田ワールドを設立して帰国、後任のアジア中心に海外勤務20年の綿貫彰社長にとって南米勤務は初めてである が、すでにポルトガル語の習得に取組んでいる。

  また伊藤忠の田中一男南米総支配人の後任として鷲 巣寛南米総支配人は1980年入社で3回目の勤務として着任挨拶を行い、新入会員紹会ではPrestige International USAの堀リジア代表、ブッフェ・コロニアウの吉川卓志氏、Viability&Partners Ass Empresarial LtdaのYves Jadoul氏とエイジ・デンダ氏がそれぞれ自社の仕事内容などを紹介した。

101人が参加した昼食会

090508 5月の懇親昼食会 2

左から記念プレートを受取るパラナグア港湾管理公社のルイス・セザール取締役/ジュアーレス・シルヴァ取締役/田中信会頭

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左から田中信会頭/サンパウロ総領事館の丸橋次郎首席領事/講演者のジュアーレス・シルヴァ取締役

090508 5月の懇親昼食会 4

2人の講演者を囲んで記念撮影

CGC社の米田国章社長が入会登録書持参、法人会員数が302社に達する

  2009年5月7日に鹿島建設グループのケミカル・グラウトカンパニー(CGC)の米田国章社長と巽エリオ技術担当取締役が商工会議所を表敬訪問、応対した平田藤義事務局長に入会登録書を手渡した。

  法人会員のうち、進出企業数は2004年の141社をボトムに減少していたが、今回のCGC社の入会で302社と1996年当時の法人会員数まで回復、また進出企業数も162社と当時と同じ比率の54%に達する意義のある会員数に達した。

090507 CGC社 米田国章社長

左から平田藤義事務局長/CGC社の米田国章社長/巽エリオ技術担当取締役

サンパウロ新聞の鈴木雅夫編集局長が「ブラジルへ渡った百人の女性の物語」贈呈で訪問

  サンパウロ新聞社の鈴木雅夫編集局長が2009年5月7日に商工会議所を表敬訪問、応対した平田藤義 事務局長に日本移民100周年記念企画の一環としてサンパウロ新聞社が2007年7月から翌年3月まで社会面に連載した「伯国の大地に生きる日本女性物 語」の単行本である「ブラジルへ渡った百人の女性の物語」を贈呈、また商工会議所でも委託販売を予定している。

  同書はブラジル日系コロ ニアでは女性の移民史が残っていないことから、サンパウロ新聞社が移民100周年を機会に女性の移民史を残すことを目的にスタート、アマゾンからリオ・グ ランデ・ド・スール州まで、各地に在住する日本人及び日系女性100人に取材,市井の人たちを取材対象に女性がブラジル社会でどのように生きてきたのかを 浮き彫りにした日本語版並びに日本語/ポルトガル語版 がこのほど上梓された。

左から「ブラジルへ渡った百人の女性の物語」を受取る平田藤義事務局長/贈呈するサンパウロ新聞社の鈴木雅夫編集局長

4月の経常収支黒字が14億3,000万ドル

4月の経常収支は貿易収支が49億ドルの黒字を計上したために、14億3,000万ドルの黒字となって昨年9月以来の黒字幅を記録した。

しかし今年4ヶ月間の経常収支は15億ドルの赤字を記録しているが、前年同期は156億ドルの大幅な黒字を計上していた。

貿易収支は4ヶ月連続で黒字を計上しているが、増産のために海外からの直接投資、株や国債への金融投資などの所得収支は14ヶ月連続で赤字を計上、4月は投資家や外資系企業が大量に海外送金を行なったために34億8,700万ドルの赤字を計上している。

昨年11月の30日間にブラジルの金融市場から71億ドルが海外に流出、昨年9月から今年3月までの半年間に183億ドルが流出したが、最近、海外投資家がサンパウロ証券取引所(Bovespa)への投資に戻ってきて株価は5万1,000ポイントまで回復、また為替もドル安傾向となってきており、世界金融危機以前の傾向に徐々に戻りつつある。(2009年5月7日付けエスタード紙)