3月の電力消費量が5.2%増加

世界金融危機後の国内経済の沈滞で昨年12月から電力消費量が減少していたが、3月の電力消費量は前月比5.2%と大幅に増加して国内経済回復の兆しが見えてきた。

しかし電力調査公社(EPE)では3月の電力消費は前年同月比では0.4%減少の3万2,302ギガワットと昨年12月からでは最小限の減少に留まっているが、第1四半期では3.1%減少している。

鉱工業部門の電力消費は2ヶ月連続で前月比を上回り、3月の電力消費量は前月比では6.2%増加したが、前年同月比では10.5%と大幅に落込んでいる。

一般家庭と商業部門の電力消費が実質収入の増加並びに国内の消費需要に牽引されて増加してきており、3月のリオの一般家庭の電力消費は前年同月比22%、 商業部門は14.1%と大幅増加、3月のブラジルの一般家庭の電力消費は前年同月比10.3%、商業部門は8.6%と大幅に増加して国内経済回復基調の可 能性がでてきている。(2009年4月28日付けエスタード紙)

金融市場ではSelic金利10.25%を予想

今週の通貨政策委員会(Copom)での政策誘導金利(Selic)予想では、中銀の80金融機関対象にした調査のフォーカスレポートでは大半が1.0%切下げの10.25%を予想している。

3月のCopomでは1.5%と大幅に切下げられたが、国内消費が僅かに上昇傾向となってインフレが低下傾向になっておらず、また連邦政府はプライマリー 収支黒字目標を大幅に引下げて、国内経済活性化政策採用に舵をとっているために、大幅なSelic金利の予想はしていない。

フォーカス レポートでは7週連続で今年の国内総生産(GDP)伸び率を下方修正してきたが、最終レポートではマイナス0.49%からマイナス0.39%と僅かに上方 修正、広範囲消費者物価指数(IPCA)も7週連続で下方修正されていたが、最終レポートでは4.23%から4.30%と上方修正されている。

今後のSelic金利は6月に0.75%、7月に0.25%それぞれ下方修正され、その後のSelic金利は年末まで9.25%が維持すると予想されている。(2009年4月28日付けエスタード紙)

村田アマゾニア商工の綿貫彰新社長が着任挨拶で表敬訪問

帰国予定の村田アマゾニア商工の田中勤社長と後任の綿貫彰新社長が2009年4月28日に商工会議所を表敬訪問、応対した平田藤義事務局長に田中社長が帰国挨拶、後任の綿貫新社長が着任挨拶を行なった。

090428 村田アマゾニア商工

左から平田藤義事務局長/村田アマゾニア商工の綿貫彰新社長/帰国する田中勤社長

09年第1四半期監事会開催

監事会(山田唯資監事会議長)は2009年4月27日正午から今年第1四半期の財務および業務監査を行った。 本監事会に先立ち、去る4月17日の常任理事会に於いて財務委員長に代わり平田事務局長から損益書(P/L)やバランスシート(B/S)については報告済み。

監事会は会合前に予め各種伝票類や現金出納簿をチェックした後、事務局から提出された他の財務資料(P/L、B/Sに加え固定資産台帳、会費滞納管理台帳、職員の休暇管理台帳)を照査、正常に管理されている事を確認した。また監事会は事務局以外の部会・委員会の活動状況を含む業務監査も行い、中村敏幸監事、米倉立二郎財務委員長が出席した。事務局からは平田藤義事務局長、エレーナ・ウエダ会計担当、日下野成次総務担当が参加した。

6人が参加して今年第1四半期の会計監査を実施した監事会

第1四半期の財政支出が23.5%増加

第1四半期の連邦政府の社会保障院(INSS),衛生・保健や教育関連部門の支出を含まない財政支出は前年同期比23.5%増加の168億レアルに達している。

第1四半期の現役公務員や年金・恩給受給者への人件費は26.9%増加の87億レアルとなっているが、最低サラリーの増加で大幅な支出増加の社会保険院(INSS)を含めた人件費は45.4%増加に膨れ上がっている。

2007年の公共投資は前年比26%、昨年は23.5%それぞれ増加したが、今年は20.1%増加の7億8,370万レアルでGDP比1.0%に相当するが、現役公務員や年金・恩給への支払いは前年同期を大幅に上回る。

ルーラ政権では6年連続で財政プライマリー収支黒字が増加、また金融危機に対して内需増加のための公共投資増加をしなければならないが、今年の連邦政府は 最低給料の大幅増加やINSS支出増加で財政プライマリー収支が悪化、次期政権では財政プライマリー収支の立て直しが強いられる。(2009年4月27日 付けエスタード紙)

包装紙販売増加は経済回復シグナルか

ブラジル紙・パルプ工業会(Bracelpa)は3月の食品や化粧品などの消費財用包装紙の生産が前月比44.3%増加、販売は前年同月比では19.4%増加して、消費財回復シグナルの可能性がでてきている。

また3月の耐久消費財向けダンボール箱の生産は前月比14.7%、前年同月比2.4%それぞれ増加したが、前年第1四半期比では1.7%減少、ダンボール箱の販売は前月比16.4%と大幅に増加しているが、前年第1四半期比では10.2%減少している。

3月のパルプ生産は前月比2.5%、前年同月比では13%、前年第1四半期比では5.4%とそれぞれ減少しているが、3月のパルプの輸出は前月比5.7%、前年同月比では9.7%、前年第1四半期では11.2%とそれぞれ増加している。

為替デリバティブで大きな欠損を計上したアラクルースやVCPは中国向けパルプ輸出が好調に推移しているが、パルプのコモディティ価格が大幅に下落してい るために大幅な純益計上には結びついていないが、株価が大幅に上昇してきている。(2009年4月27日付けヴァロール紙)

鋼板在庫は3.5ヶ月の販売量に達する

鉄鋼販売会社の鋼板在庫量が95万トンで3月の販売量の3.5ヶ月に達しているために、今までの平均在庫2.6ヶ月まで減少するには7月までかかると見込まれている。

金融危機前までは鋼板購入の自動車メーカーや機械・装置メーカーは鉄鋼価格の上昇や在庫不足を防ぐために、納期2ヶ月前には鉄鋼販売会社に発注していたが、今では今後の経済動向が不透明で在庫を極力抑えるために小まめに発注している。

今年第1四半期の鋼板販売は73万2,000トンと前年同期比23.6%と大幅に減少しているが、金融危機前までの四半期の平均鋼板販売は100万トンであった。

昨年12月の鋼板販売は14万6,000トンまで下落、3月は前年同月比18.6%減まで回復しているが、今年の鋼板販売は需要の回復が大幅に遅れており、前年比15%から20%の減少が見込まれている。(2009年4月27日付けヴァロール紙)

輸出企業は国内市場開拓

世界金融危機の影響で海外需要が大幅に減少しているために、輸出企業は国内市場の開拓に迫られて戦略転換で企業の生残りにかけている。

3月のゼツリオ・バルガス財団(FGV)の輸出企業対象の調査では74.4%の企業経営者は海外の需要の落込みを指摘しているが、僅かに1.0%の企業が需要増加と回答している。

また45.5%の企業の景況感を示す業況判断指数が45.5ポイントと最悪を記録しており、今後3ヶ月間の生産予定では輸出企業の31.4%が減産するが、国内販売中心の企業の19.6%は生産増加を予定している。

2006年のGM社の輸出比率はメキシコなどを中心に30%に達していたが、今年は15%まで減少すると見込んでおり、国内販売拡大への戦略転換を余儀なくされている。(2009年4月27日付けエスタード紙)

伊藤忠の田中一男中南米総支配人が帰国挨拶で表敬訪問

ブラジル伊藤忠の社長兼任の田中一男南米総支配人が後任の鷲巣寛新社長と共に2009年4月27日に商工会議所を訪問、応対した田中信会頭、平田藤義事務局長に帰国挨拶を行い、後任の鷲巣寛社長は着任挨拶を行なった。

090427 伊藤忠

左から平田藤義事務局長/帰国する伊藤忠の田中一男中南米総支配人/後任の鷲巣寛新中南米総支配人/田中信会頭

金融取引現場のBM&F Bovespa見学会に40人が参加して開催

金融部会(山崎展生部会長)主催のサンパウロ証券取引所(BM&F Bovespa)見学会が 2009年4月24日午前10時30分から午後2時過ぎまで40人が参加して開催、初めに同社国際ビジネス部のLucy・Pamboukdjianマネー ジャーが英語による「国際ビジネス展開」と題して、昨年サンパウロ証券取引所(Bovespa)はブラジル商品先物取引所(BM&F)と合併後、更なるグ ローバルプレーヤーを目指しており、南米では最大、世界ランクも更に上昇と説明した。

南米市場のインテグレーションではイニシアチブを とってアライアンス戦略や共同商品開発を進めており、また高度な取引テクノロジー、多様な金融投資商品の取揃え、強力なリスクマネージメント、洗練された 取引ソルーション、多様なリスク管理マネージメント、デリバティブ取引の清算機関の仕組みやフローなどについて説明した。

またブラジル は1990年代初めから海外投資家のブラジル金融市場への投資誘導を積極的に進めており、多種多様な金融商品投資への簡単なアクセスなどを説明、今年1月 のラテンアメリカ地域の株取引の72%、昨年7月のラテンアメリカでのデリバティブマーケットの95%をそれぞれ占め、またシカゴ・マーカンタイル取引所 (CME)とCME Globexシステムを通して双方向からの投資が可能なアグリーメントを締結して、ネットワークを拡大して世界トップレベルのグロー バルプレーヤーを目指していると強調した。

続いてアドリアノ・サンチェス女史は取扱商品について、Bovespaインデックスとして IBrx-50、IVBX-2、SMLL,コーポレイト・ガバナンス・インデックスではIGC,ITAG,セクター・ベースド・インデックスでは TTEL,IEEなどについて説明、またサステイナビリティ・インデックスも開始されたと説明した。

サンパウロ証券取引所内の株取引 シュミレーション場を見学した後、商品先物取引所(BM&F)で実際にドル先物取引が行なわれている現場を見学後に、エジミール・ピント社長がブラジルの 株式市場は海外投資家が大いに注目して今後も大きく伸びることが予想され、国内投資家もレアルプラン後から大きく伸びてきているが、世界金融危機によるブ ラジルの株式市場への影響は殆ど問題なく、サンパウロ証券取引所のサーキットブレーカーシステムを海外の証券取引所がコピーするぐらい素晴しいシステムで あると強調、参加者全員でジョキークラブ内のレストランで昼食、最後に山崎展生部会長は素晴しい見学会になったと参加者にお礼を述べた。

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BM&Fの先物USドル取引き風景

サンパウロ証券取引所の取引シュミレーション場

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サンパウロ証券取引所(BM&F Bovespa)国際ビジネス部のアドリアナ・サンチェス女史/Lucy・Pamboukdjianマネージャーによる講演会