第1四半期の投資ファンドが3.96%回復

昨年最終四半期には投資ファンドから321億レアルの資金逃避が発生していたが、今年の第1四半期には投資ファンドに前年末比3.96%増加して純資産は1兆2,000億レアルに達している。

ブラジル投資銀行協会(Anbid)では今年第1四半期の投資ファンドには84億レアルの資金が流入して、投資ファンドの回復の兆しが見込まれているが、前年同期比では72%と大幅減少している。

政策誘導金利(Selic)の低下に伴って銀行定期預金証やポウパンサ預金への投資が減少してきているが、サンパウロ証券取引所への投資は逆に増加してきている。

今年第1四半期の短期投資ファンドには71億9,000万レアルの投資金が流入したが、確定金利付きファンドは22億8,000万レアル、年金ファンドには19億レアル、株式市場には19億レアルの資金が流入している。

投資ファンドの内訳は確定金利付きファンドが全体の29%を占めてトップ、マルチファンド23%、銀行間預金(DI)ファンド16%、株11%、年金ファンド10%となっている。

昨年最終四半期のマルチファンドからの資金引上げは158億レアルに達し、今年第1四半期は38億レアルが逃避したが、3月は20億3,700万レアル流入して投資家が戻る傾向になってきており、今年3ヶ月間の収益は3.31%、過去12ヶ月では17.56%を上げており、金利の低下とともに株やマルチファンドへの投資が増えると見込まれている。(2009年4月7日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

サジア社は為替デリバティブ欠損で財務担当重役を公訴

昨日、サジア社は株主臨時総会を開いて、昨年9月に為替デリバティブ取引で7億6,000万レアルの欠損をだしたアドリアノ・フェレイラ財務担当重役とアルヴァロ・バレジョ部長を公訴する。

為替デリバティブの欠損の影響を大きく受けて昨年のサジア社は25億レアルの赤字を計上したために、為替デリバティブ取引で21億レアルの損害を計上したアラクルース社に引続いて担当責任者を公訴する。

サジア社のイメージ回復や経営再建のために、ルイス・フェルナンド・フルラン元商工開発相が経営審議会会長に返咲き、経営再建のための合併などを模索している。

昨年のサジア社の為替ヘッジ契約額は10ヶ月の輸出額に相当する24億レアルに達して、金融危機前は取引では利益を計上していたが、世界金融危機でレアル安の為替に一転したために大きな欠損となった。(2009年4月7日付けエスタード紙)

GDP、インフレ指数は下方修正された

中銀の最終フォーカス・レポートではブラジルの国内総生産(GDP)を初めてマイナス0.19%に下方修正、2010年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は連邦政府の目標中央値4.5%を下回る4.46%に修正している。

また鉱工業のGDPは7週連続で下方修正されており、前回のマイナス2.74%から更にマイナス3.06%と修正されているが、来年のGDPは3.5%、鉱工業のGDPは4.0%増加に据置かれている。

今年のIPCAは5週連続で下方修正されて前回の4.32%から4.26%、今年の政策誘導金利(Selic)は9.5%から9.25%、来年は9.5%から9.38%に修正されている。

貿易収支黒字は140億ドルから5億ドル上澄みされて145億ドル、来年は129億5,000万ドルから137億ドル、今年の海外からの直接投資は220億ドル、来年は250億ドルが予想されている。(2009年4月7日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

大銀行の寡占化はクレジットが更に困難

中銀の調査によると2月の中小企業向け銀行クレジットは前月比7.7%減少、また今年初め2ヶ月間のクレジット前年同期比23.9%と大幅に減少しており、大銀行の更なる寡占化もクレジット縮小の要因となっている。 

レアルプラン時の1994年の5大銀行のクレジット比率は56.8%であったが、昨年12月には吸収・合併などで77.5%と大幅な寡占化が進んでおり、昨年末には国内銀行ランク2位のイタウー銀行が6位のウニバンコ銀行と合併、ランク1位のブラジル銀行は10位のノッサ・カイシャ銀行と8位のヴォトランチン銀行の半分を買収して更に寡占化が進んできている。

2006年の5大銀行のクレジット総額の占有率は61%であったが、昨年は77.5%、預金総額は65.6%から81.7%、資産総額は60.8%から78.6%とそれぞれ上昇して寡占化が進んでいる。

更に世界金融危機でブラジル国内の中小銀行や外資系銀行もクレジットを縮小、今ではイタウー-ウニバンコ銀行、ブラデスコ銀行、ブラジル銀行、サンタンデール銀行並びに連邦貯蓄金庫がクレジットに応じている。

国家通貨審議会(CMN)は先月末に中小銀行のクレジット拡大するために、融資保証基金(FGC)から2,000万レアルまで補償金額を引上げて、投資家の中小銀行保有の債券購入や利用を促進する。

テンデンシア・コンサルタント社のマルシオ・ナカネ氏は銀行の寡占化で銀行数が減少することは中小企業にとって大銀行との取引拡大につながるポジチブ面があると分析結果がでているが、ブラジル銀行協会(Febraban)のチーフエコノミストのルーベンス・サンデンベルグ氏は金融危機前には銀行の寡占化がすでに進んでいたが、同時にスプレッドも低下してきていたために、一概に寡占化によるクレジット縮小とは言えず、金融危機の影響でクレジット需要も落込んでいることもクレジット縮小要因になっているとコメントしている。(2009年4月6日付けエスタード紙)

製造業の生産は16.6%減少

世界金融危機の影響を受けてブラジル国内では高炉の操業中止や製造ラインの縮小など製造業は大幅に減産に追込まれており、今年2月の製造業の生産は前年9月比では16.6%と大幅に減少している。

2月の資本財部門の生産は前年9月比27.8%と減少、全国工業連合(CNI)では今年の国内総生産(GDP)をゼロからマイナス2.8%に下方修正しており、製造業の増産のための投資の予定が難しい。

2月の設備稼働率は76.9%で設備投資が検討される78%から80%に達していないために、上半期の設備投資は実施されないと見込んでおり、製鉄部門の稼働率は67.3%、機械部門は67.9%と大幅に落込んでいる。

2月の設備投資用機械・装置部門の売上は昨年10月比では50%と大幅に減少、今年第1四半期の売上は前年同期比30.8%減少しているが、唯一、石油化学部門は5.0%増加している。(2009年4月6日付けヴァロール紙)

40%の企業が人員削減

サンパウロ州工業連盟(Fiesp)は2月17日から3月17日にかけて586企業対象の人員削減計画調査によると、40%の企業は今後数ヶ月間以内に人員削減を考慮しており、人員削減の平均は従業員の14.3%に達する可能性がある。

調査対象企業の47%はすでに昨年10月以降に人員削減を実施、平均人員削減は従業員の18.7%に達しているが、20%は削減を実施しなかったが、今後は削減を予定している。

Fiespでは今年2月までにサンパウロ州内では23万6,500人が人員削減され、特に端境期のエタノール生産セクターを中心に食品部門の20%に相当する7万8,000人が削減されている。

自動車生産部門は10.2%に相当する2万5,500人、ゴム・プラスチックは1万5,500人、衣料は1万1,800人がそれぞれ人員削減されたが、医薬品は120人、化学生産部門は780人の削減に留まっている。

今後、人員削減の必要に迫られた場合に企業の28%は労働時間貯蓄制度の拡大、22%は休暇の先取り、37%はサラリーやベネフィットのカット、13%は一時的労働契約解約など実施する。(2009年4月6日付けエスタード紙)

弾丸鉄道建設入札に6カ国が参加か

2014年のワールドカップ開催前の開業を目指して、総額110億ドルと見込まれるサンパウロ経由のリオとカンピーナスを結ぶ総延長距離530キロメートルの弾丸鉄道建設に6カ国のコッセッションが参加すると見込まれている。

フランスはAlstom、ドイツはシーメンス、中国はCRM、イタリア、韓国や日本も連合を組んで入札に参加すると見込まれているが、官民パートナーシップ(PPP)方式の採用が見込まれている。

日本はトレーディング・カンパニーが日本企業の取り纏め役で企業連合が参加を予定、韓国は現代やサムスンが連合に参加するが、韓国Exinbankがクレジットを提供すると見込まれている。(2009年4月6日付けヴァロール紙)

田畑篤史副領事が帰国挨拶で表敬訪問

 サンパウロ総領事館経済班の田畑篤史副領事と後任の佐々木真一郎副領事が2009年4月6日に商工会議所を表敬訪問、応対した平田藤義事務局長に田畑副領事は帰国挨拶、帰国後は農林水産省に勤務、後任の佐々木副領事は着任挨拶を行なった。

左から平田藤義事務局長/帰国するサンパウロ総領事館の田畑篤史副領事/後任の佐々木真一郎副領事

5大銀行にクレジットや預金が集中

イタウー-ウニバンコ銀行、ブラジル銀行、ブラデスコ銀行、サンタンデール銀行並びに連邦貯蓄金庫の5大銀行の昨年末のクレジット総額は業界全体の77.23%に相当する7,140億9,000万レアルを記録、前年の63.53%から14.0%と大幅に上昇して益々の寡占化傾向になってきている。

また預金総額は9,505億3,000万レアルの79.57%を記録、前年の66.12%から13.0%も上昇、また10大銀行のクレジット総額は前年の86.43%から88.97%、預金総額も86.99%から92.28%と寡占化が進んできている。

世界金融危機前の9月の5大銀行の預金総額は72.16%の7,750億7,000万レアルであったが、金融危機の影響で中小銀行のクレジット信用収縮や一般消費者がより安全な大銀行に預金を移したために、更なる寡占化に拍車をかけている。(2009年4月3日付けガゼッタ・メルカンチル紙)