双日本社の阿部正人部長が表液訪問

双日本社の阿部正人部長、双日ブラジルの奥村晋一財務取締役、岩崎高明機械・プロジェクト部門取締役が11月24日に商工会議所を表敬訪問、応対した平田藤義事務局長と投資環境整備で大いに意見の交換を行なった。

左から双日ブラジルの岩崎取締役/奥村取締役/平田事務局長/双日本社の阿部部長

大企業の純益は大幅に悪化

国内経済が順調に伸びていた過去数年間は大企業が大幅に純益を伸ばしてきていたが、9月15日のリーマン・ブラザーズ証券の破綻を引き金に世界金融 危機に突入、ペトロブラスや銀行を除く254大企業対象の調査では第3四半期の純益は前年同期比マイナス60.2%を記録して大きく収益を圧迫されてい る。

第3四半期の純益減少は20%のドル高の為替の影響が大きく、7月初めはR$1.597であったが、9月30日にはR$ 1.902と大幅なドル高の為替に振れて、調査対象企業のドル為替での外貨負債総額は昨年9月の13億レアルから一挙に195億レアルに増加している。

ブラスケン社の外貨負債はドル高の為替で一挙に19億レアルまで増加して収益を大幅に圧迫されており、サジア社やアラクルス社も為替デリバティブで大損害を被っている。

現在の為替はR$2.325と大きくドル高に振れているために、輸出企業にとっては価格競争力の増加で収益アップにつながるが、外貨立て負債を抱える企業にとっては厳しい。(2008年11月19日付けエスタード紙)

シンジケートは年金修正法案を支持

大半のシンジケートの支持をえているPT党のパウロ・パイン上院議員は下院議会での自身の年金修正法案通過で圧力をかけているが、年金入りの年齢による年金支給率、年金計算方法、年金調整で修正法案を要求している。

現在の年金入りの男性の最低年齢は53歳であるが、パイン議員は年金入りの年齢に比例して支給額を増加、現在の年金支給額は1994年以降の平均月収で割り出されるが、これを年金入り前3年間の平均で計算する。

また年金調整額の算出は社会保障調整インデックス(ICP)で毎年、調整されるが、これを最低サラリー連動インデックスでの計算方法への修正を求めており、連邦政府は今年の最低サラリーをインフレ指数の全国消費者物価指数(INPC)5.0%を大幅に上回る9.2%の調整を行なっている。(2008年 11月19日付けエスタード紙)

米国ミスミの鈴木正則社長が表敬訪問

ファクトリー・オートメーションメーカーのミスミ米国法人の鈴木正則社長と早川伸夫マネージャーが11月19日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長とブラジルの政治経済などで意見の交換を行なった。

左から米国ミスミの早川伸夫マネージャー/平田藤義事務局長/鈴木正則社長

ジェネリック医薬品販売が好調

第3四半期のジェネリック医薬品の販売は世界金融危機にも関わらず、前年同期比47%増加の5億8,800万レアルに達して記録を更新、今年9ヶ月間では15.4%増加の15億レアルと好調に推移している。

ジェネリック医薬品は一般医薬品よりも35%安いものもあり、また一般消費者に安全性や有効性面で浸透してきていることが大幅増加に繋がってきており、2002年の第3四半期の売上は今年同期の約10分の1の5,860万レアルに過ぎなかった。

また慢性病の高血圧、糖尿病、肥満体やうつ病などにもジェネリック薬が広く一般的に用いられるようになってきていることも、売り上げ増加に繋がっている。

第3四半期のジェネリック薬は前年同期比21%増加の7,340万パーケージが販売され、今では医薬品市場の14.3%のシェアを占めているが、今年のジェネリック薬の販売は前年比20%増加が予想されている。

しかしジェネリック薬の原材料の80%は輸入に頼っているために、ドル高の為替はコスト高になるが、売上が20%以上伸びればドル高を相殺する効果がある。(2008年11月19日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

第3四半期の小売業界は好調に推移

第3四半期の小売業界は好調に推移したが、9月中頃から金融危機の影響が及んできたために前四半期比では2.0%の増加に留まったが、前年同四半期では12.9%と大幅に増加した。

しかし第3四半期の鉱工業部門は2.7%と前四半期の0.9%を大幅に上回る伸び率を記録、前年同期比でも6.7%と大幅増加を記録したが、金融危機によ るクレジットの流動性縮小による販売低下や在庫の増加で、今後は在庫調整のための一斉休暇や生産縮小を余儀なくされる。

特に自動車工業部 門は格安長期ローン販売でCクラス層への販売が好調で生産記録を更新していたが、9月の金融危機の発生で販売が記録的に落ち込んで、メーカーの在庫は29 日分であったが、10月の在庫は38日分まで増加したために、各メーカーは一斉休暇で在庫調整を図っている。

9月の小売業界は前月比 4.0%、前年同月比16.0%と大幅に増加、特にクレジット販売が好調であった家電、家具、自動車パーツなどは好調に推移したが、IT関連機器は前年同 月比50.6%増加、自動車部門は28.8%増加していたが、10月の新車登録台数は前月比11.0%減少している。

今後は在庫調整のために大バーゲンセールが自動車部門以外でも行なわれると予想されるが、特に運転資金が不足しているメーカーではバーゲンセールを余儀なくされ、インフレ低下効果が期待できるが、手元資金に余裕のあるメーカーは来年初めまでは行わないと予想される。

今年9ヶ月間の小売部門全体の伸び率は前年同期比10.4%増加、IT関連機器33.7%、四輪・二輪20.7%、建材11.5%、家具・家電 21.3%、繊維・衣料・履物9.5%、書籍・印刷物10.8%、医薬品12.9%それぞれ増加している。(2008年11月19日付けヴァロール紙)

金融危機対策ですでに1,580億レアルを投入

連邦政府は金融市場のクレジット流動性拡大対策として、すでに1,580億レアルを投入、為替市場への介入や貿易業者へのクレジットなどに、すでに1,060億レアル相当の465億ドルを投入している。

先週から金融市場以外へも520億レアルを投入、これにはブラジル銀行並びに連邦貯蓄金庫から公務員向け住宅クレジットとして、80億レアルが含まれている。

大銀行の対中銀供託金560億レアルは中小銀行のクレジット流動性拡大のために、中小銀行債券の購入のための措置が採られているが、全てが債券購入に回っているかは判らない。

中銀のメイレーレス総裁はドル高に振れている為替対策として、465億ドルが為替市場に介入しているが、そのうちの300億ドルが為替スワップ、貿易業者救済として41億ドルが投入されている。

中銀の目的はクレジット流動性拡大が目的であるが、為替コントロールのためにドル介入では外貨準備高からも資金を注入しているが、外貨準備高は未だに2,000億ドルを超えている。

勤続期間保障基金(FGTS)から社会経済開発銀行(BNDES)へ70億レアル、BNDESから運転資金用クレジット枠として100億レアル、ブラジル 銀行からも50億レアルが運転資金用クレジット、自動車メーカー系金融機関向けクレジット枠として40億レアル、農村向け前貸しクレジットに50億レア ル、連邦貯蓄金庫から小売部門に20億レアル、建設不動産向けに30億レアルのクレジット枠が設けられている。

中銀は強制預託金2,159億レアルを保有しており、今後も必要に応じてクレジット流動性拡大のために、預託金から必要なセクターに注入を行なう。(2008年11月18日付けエスタード紙)

一般消費者の不渡りは13.8%に増加か

一般消費者の不渡り増加の傾向が顕著になってきており、今月初めの15日間の30日以上の支払い遅延率は前年同期比13.8%増加、前月同期比でも1.1%上昇している。

金融機関と一般消費者の支払い再交渉は12.1%増加しているが、不渡り率の増加を下回っており、これらは世界金融危機以前の負債であり、今後は失業増加に伴って更に増加すると見込まれている。

2004年から自動車ローンの不渡り率は7.5%から9.3%で推移してきたが、今年9月には9.4%に増加、失業率が1.0%増加するに伴って不渡り率は0.023%増加する傾向があり、来年の不渡り率は大幅に拡大すると見込まれている。

連邦政府は自動車購入クレジット向けに自動車メーカー系金融機関にクレジット枠を設けて救済措置を採っているが、今月14日までの新車登録台数は前年同期比24.4%の大幅減の8万9,744台に留まっており、前月同期比でも17.0%減少している。

先週末にはGMが新車などの大安売りフェアを開催したが、結果は1,600台、ファイアットも875台と予想を大幅に下回って、今後の販売低下の兆候を示している。(2008年11月18日付けエスタード紙)

ブラジル資本の銀行の純益が大幅増加

ラテンアメリカ並びに米国の第3四半期の純益トップ20にブラデスコ銀行、ブラジル銀行、イタウー銀行、ウニバンコ銀行、更にサンタンデール銀行は初めてランク入りした。

純益トップは米国のWells Fargo銀行の16億3,700万ドル、2位はアメリカ銀行の11億7,700万ドル、ブラジル資本のブラデスコ銀行が9億9,790万ドルで3位、ブ ラジル銀行は9億7,530万ドル、イタウー銀行が9億6,520万ドルでトップ5に3行が名を連ねている。

イタウー銀行と合併したウニバンコ銀行は3億6,750万ドルで10位、ブラジル国内のサンタンデール銀行は2億5,950万ドルで16位にランク入りしている。

しかし昨年の第3四半期のブラデスコ銀行の純益ランクは10位、ブラジル銀行は12位であったが、米国発の金融危機の影響で20位以内にランクされている米国の11行の内10行の純益が低下したことが、ブラジル資本の銀行のランクアップにつながった。

トップのWells Fargo銀行の純益は前年同期比28.3%、2位のアメリカ銀行も68.2%とそれぞれ大幅に減益となっているが、サンタンデール銀行は38.4%、ブラジル銀行は31.5%それぞれ増加している。(2008年11月18日付けエスタード紙)