環境ライセンス問題などでブラジル港湾建設先送り

エイケ・バチスタ氏が率いるLLXロジックス社はサンパウロ州ペルイーべ市に巨大港湾となるブラジル港湾建設は環境ライセンス問題や世界金融市場の 大荒れによる今後のブラジルのコモデティ商品輸出低下が主因となって、19億ドルを投資して2012年からの操業が予想されていたが、ブラジル港湾の建設 は先送される。

しかし現在建設中のアスー港湾並びにイタグアイ港湾への更なる投資向けの資金調達として、来年下半期にLLX社の増資を予定している。

また現在のサントス港は770万平方メートルの敷地の内で500万平方メートルが活用されているに過ぎないために、Barnabe-Bagresと呼ばれるサントス港湾拡大プロジェクトが完成後の2016年には1億3,400万トンの貨物取扱が可能となる。

今後は穀物の輸出は生産地から港湾間で鉄道インフラの整っている北部地域や北東部地域の港湾からの輸出が増加するが、サンパウロ州が粗糖やエタノールの一 大生産地であるために、これらの輸出は引続きサントス港から輸出される。(2008年10月6日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

アルゼンチンでは自動車生産調整

ブラジル向け自動車輸出が71.9%を占めるアルゼンチンでは自動車メーカー5社がすでに15%から20%の生産調整発表に伴って、自動車部品メーカーも生産調整を予定している。

今年8ヶ月間のアルゼンチンの自動車生産は前年同期比23.4%増加の40万6,602台を記録、今年は62万台の生産が見込まれている。

今年8ヶ月間のアルゼンチンの自動車輸出は22万9,253台、ブラジル向けが輸出全体の71.9%、メキシコ10.23%、ヨーロッパ連合諸国向けは6.0%であった。(2008年10月6日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

JALへのエンブラエルEJR170初号機受領セレモニーに田中信会頭参加

日本航空(JAL)は10月3日、エンブラエル170の1号機を、サンパウロ州のサン・ジョゼ・カンポス市エンブラエル工場で受領セレモニーが開催されて田中信会頭が参加した。

受領セレモニーでは同社のフレデリコ・フレウリ・クラド社長は世界的な航空会社であるJAL並びに日本移民100周年に納入できることに非常に満足していると述べた。

JALは同社の新たな小型機戦略の主力と位置づけるエンブラエル製の「エンブラエル170」を2009年2月に、運航子会社であるジェイエアの小牧(名古屋)-福岡路線などに就航させる。今年度中に合計2機、09、10年度にそれぞれ4機の合計10機を導入する計画。

同機は全76席で、現在運航している50席のボンバルジエ社の「CRJ-200」と、約 150席のボーイング「B737」やエアバス「A320」の間を埋めるサイズで、これにより路線の需要規模に応じた柔軟な機材運用が可能となる。

 

JALに納入されたエンブラエル製の小型ジェット機「エンブラエル170」

中銀は中小銀行への資金供給拡大

国際金融市場の大荒れで欧米の大手銀行や証券会社破綻が広がってきており、中銀は昨晩10時に中小銀行への資金供給拡大のために、銀行間クレジット取引拡大を促す目的で強制供託金の40%引下げを発表した。

この資金供給緩和措置で235億レアルが市場に供給されるが、9月24日にも中銀は強制供託金の引下げなどで132億レアルを市場に供給する措置をとっていた。

昨日の決定は大銀行による中小銀行発行のクレジット購入を促して、中小銀行への資金供給を増加させるが、ここ数週間の世界金融市場の急激な悪化、ドル高、株の暴落などで中銀は中小銀行への緊急な救済措置の必要に迫られていた。(2008年10月3日付けエスタード紙)

シンメトリックスがブラジルで半導体チップ工場建設

米国資本シンメトリックス社はブラジル側パートナー企業Encalso-Damha社と共同で、サンパウロ州サン・カルロス市に1億5,000万ド ルを投資してクレジットカード、公共交通機関向けチップ付き切符、赤外線センサー向けの強誘電体メモリーなどのチップ生産を予定している。

サン・カルロス市への工場建設決定は同市役所からの優遇税制の提供並びにサンパウロ州大学や多くの大学などが集中した学園都市であり、優良な人材確保が容易なことが決め手となった。

半導体工場建設は来年から開始されるが、操業数年後には売上を1億ドルと見込んでおり、主にブラジル国内市場向けに出荷されるが、昨年の世界の半導体市場規模は3,000億ドル、そのうちブラジルは1.0%から2.0%を占めているに過ぎない。

ブラジルの半導体生産は1980年代に盛んであったが、1990年初頭の輸入自由化政策で外国の半導体企業は撤退して国内生産が終焉を迎え、半導体企業の ブラジルへの進出にはメリットがないために中国での生産を選んでいるが、同社ではニッチ市場に賭けている。(2008年10月3日付けエスタード紙)

8月の鉱工業生産は減少に転じた

8月の鉱工業部門の生産は実質稼働日減少が大きく影響して前月比マイナス1.3%を記録したが、前年同月比では2.0%増加している。

国際金融危機の影響で第4四半期の鉱工業部門の伸び率は伸び悩みが予想されて、昨年の同期6.0%から5.0%に減少すると見込まれているが、今年8ヶ月間では6.0%伸びている。

8月の食料品生産部門の減少が鉱工業部門の伸び率を下げており、前年同月比7.4%のマイナスを記録、特に輸出向け製糖、オレンジジュース、食肉の生産減少が顕著であった。

製糖は国際コモデティ価格の減少で生産者はエタノール生産に切替たために減少、オレンジジュースはブラジルの天候異変とコモデティ価格の減少、食肉は供給不足による減少でそれぞれ生産が低下した。

中間財部門ではパラナ州のレパール製油所の操業中止で石油精製・アルコール生産が前月比4.1%減少、化学製品も5.5%減少したが、資本財は前年同月比12.1%、耐久消費財は2.8%それぞれ増加している。(2008年10月3日付けエスタード紙)

鉄鉱石輸出は順調に伸びている

9月のブラジルの鉄鉱石輸出は前月比11.0%、前年同月比28.0%増加の2,923万トン、今年9ヶ月間では前年同期比12.145増加の2億2,325万トンと順調に伸びている。

中国向け鉄鉱石輸出は全体の39%を占めているが、ヴァーレ社が中国向け鉄鉱石価格の11.0%の再調整を要求して交渉しているが、中国の鉄鋼会社はブラジル産鉄鉱石のボイコットで威嚇しているが、しかし今のところ順調に中国向けに輸出している。

今年9ヶ月間の鉄鉱石輸出は前年同期比57.7%増加の122億7,000万ドル、今年は179億ドルの輸出、来年は33%増加の239億ドルの輸出が見込まれている。

ヴァーレ社はアジア向け鉄鉱石価格を6月から69%から71%の上方調整に成功したが、8月の中国の鉄鋼生産はオリンピックなどの影響で1.3%の微増に留まり、また今年は8.3%の伸び率に留まっているが、昨年は15.7%増加の4億8,900万トンであった。

中国やオーストラリア産の鉄鉱石はブラジル産と比較すると火力効率が悪いために、良質な鉄鋼生産にはブラジル産鉄鉱石を20%以上混合する必要がある。(2008年10月3日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

パナソニック中南米本部のサンパウロ移転記念パーティ開催

パナソニック中南米本部の地域統括部門が米国からサンパウロへの移転を記念して、中南米本部の宇治英次本部長が10月2日午後7時からレストラン新鳥のゴールド・サロンでカクテルパーティを開催、田中信会頭、平田藤義事務局長がお祝いに駆けつけた。

リーマン破綻後に輸出クレジットが半減

リーマン・ブラザース破綻後に輸出向けクレジットが半減して、連邦政府は早急な対応を迫られているが、リーマン破綻後の次の日には外資の海外送金は9月前半の1日平均1億7,530万ドルの640%増加の12億,900万ドルが逃避した。

また9月初めの1日当たりの輸出向けクレジットは3億4,200万ドルであったが、9月後半は1億6,490万ドルと半減したために、中銀は9月の輸出前貸し(ACC)を前年同月の7億2,000万ドルから14億ドルに引き上げた。

金融危機による影響で9月のサンパウロ平均株価指数(Ibevespa)は11.03%、今年9ヶ月間では22.45%それぞれマイナスを記録、金融派生商品投資のデリバティブ・ファンドは178億レアルの資金が逃避している。

また大企業は海外での資金調達が貸し渋りで困難になってきており、ブラジル国内での資金調達には金利があまりにも高すぎるために、投資の見合わせを余儀なくされ、8月の個人向け金利は7.39%であったが、9月には7.45%まで上昇している。

7月には海外での輸出クレジット資金調達比率は19%であったが、8月には6.6%と大幅に減少、また農業向けの民間銀行クレジットの貸し渋りが拡大したために、ブラジル銀行のクレジットが34%増加している。(2008年10月2日付けエスタード紙)