マグネジッタがドイツ資本LWBを買収

ブラジルのセメントや鉄鋼向け耐火物市場で最大手のマグネジッタ社は6億5,700万ユーロでドイツ資本LWB社を買収して、ベルギー資本Vesuvius,オーストリア資本RHI社に次いで世界ランク3位に上昇する。

世界7位のLWB社を買収した6位のマグネジッタ社は今後、鉄鋼メーカーなどとの価格交渉で有利に展開でき、国内マーケットではSaint−Gobain社やVesuviusが競合企業となっている。

来年から2,500万ユーロのシナジー効果が予想されているが、マグネタイト生産のマグネジッタ社とドロマイトの大手生産LWBの統合は大きな相乗効果が期待できる。

またマグネジッタ社の90%の売上はラテンアメリカであったが、LWBの買収でその比率は51%に低下するが、ヨーロッパ25%、北米15%、アジア7.0%、アフリカ2.0%と世界全域での販売網展開に方向変換できる。(2008年9月9日付けエスタード紙)

サンパウロ証券取引所の時価総額が1兆ドルを割り込む

今年5月のサンパウロ証券取引所(Bovespa)の時価総額は1兆4,040億ドルを記録、過去12ヶ月間では1兆ドルを割ったことがなかったが、昨日の時価総額は9,340億ドルとピーク時から33%下落の4,700億ドルも時価総額が下がっている。

過去4ヶ月間のヴァーレ社の株価は720億ドル、ペトロブラス社は1,280億ドルの下落を記録して、両社合わせて2,000億ドルの下落を記録している。

下落率の高い100社のうちで77社が過去4ヶ月間で40%以上の下落を記録しているが、企業内で問題を抱えるアグレンコ社は90%、Laep社87%、テンダ社は76%と大幅な下落となっている。

8月から下落に転じたコモデティ価格に大きく影響されて、特に海外投資家の投機対象となっていた製鉄部門のウジミナスは53%、CSN48%,ゲルダウは44%と大幅に下落している。

サンパウロ証券取引所に上場している企業の60%はコモデティ市場と繋がりがあるために、コモデティ価格の変動に大きく左右される弱点がある。

金融スペシャリストの中には今後のBovespaの株価は更に40%以上の調整が行なわれると見込んでいるが、世界経済のリセッションの規模が明確でないために、今後の株価の見通しが不透明となっている。(2008年9月10日付けエスタード紙)

特別小切手利用が増加

7月の通称特別小切手と呼ばれる最も金利の高い口座借越残クレジット残高が前月比4.5%、前年同月比12.3%増加の207億レアルと初めて200億レアルを突破した。

また7月の特別小切手よりも金利が安いクレジットカード残高は前月比6.0%、前年同月比33.2%増加の107億レアルを記録、この2種類のクレジットで全体の60%を占めている。

経済スペシャリストは平均金利が162.7%の特別小切手並びにクレジットカードの貸出残高増加は今後の債務不履行増加に繋がると憂慮している。

一般消費者にとって食料品や公共料金の値上がりに対して特別小切手で対応しているが、7月の金利の安い給与・年金口座天引き型金利残高は前月比3.3%減の39億レアル、過去12ヶ月間でも8.2%減少している。(2008年9月8日付けエスタード紙)

プライベート・エクイティBECが投資ポートフォーリオ拡大

サンパウロ州でのマンガン鉱山を買収したブラジル・エネルギー・コーポレーション(BEC)はサンパウロ市に事務所を開設して、投資ポートフォーリオを拡大している。

同社は石油・天然ガス、ロジスティックやサンパウロ州奥地での建設・不動産部門で1億5,000万ドルの投資を検討している。

経済成長加速プログラム(PAC)で過熱しているインフラ部門への投資としてエネルギー部門以外にも空港、港湾整備などの投資をターゲットにしている。(2008年9月8日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

今年の穀物生産は1億4,510万トンで記録更新

米国のエタノール需要でトウモロコシ、国内のフレックス車向けエタノール増産による砂糖キビ栽培増加が牽引して、今年の穀物生産は1億4,510万トンに達して記録を更新すると予想されている。

今年のトウモロコシ生産は米国向けエタノール需要増加で、価格が上昇したために前年比13.0%増加の5,857万トンで穀物生産の40.4%を占め、1,450万トンが米国向けに輸出されるが、2年前までは国内消費向けに生産されていた。

今年の大豆生産は前年の穀物全体に占める比率43.5%から41.3%に低下したが、生産量は前年比3.5%増加の5,999万トンが見込まれている。

また砂糖キビ生産は前年比14.7%増加の5,914万トンで記録を更新、特に自動車販売の85%を占めるフレックス車向けエタノール向けに消費され、栽培面積は13.8%増加の760万ヘクタールに達する。

サンパウロ州の砂糖キビ生産は前年比14.1%増加の3億3,710万トンでブラジル全体の57%を占めるが、中西部地域の南マット・グロッソ州は前年比 39.5%、ゴイアイス29.9%、マット・グロッソ州は9.2%それぞれ増加が見込まれている。(2008年9月9日付けエスタード紙)

2012年にはブラジルのパルプ生産は世界3位に上昇

ブラジルの2012年のパルプ生産は1,800万トンで中国を追越して世界3位に上昇すると見込まれており、今年は1,200万トンの生産でスエーデン、来年は1,300万トンの生産でフィンランドを追越すと見込まれている。

ブラジルのパルプ生産は気候、土壌や品種改良で北半球でのパルプ生産との比較では全ての面において競争力がついており、また北半球ではパルプ生産には20 年を要するが、南半球では僅かに7年で収穫が可能でヘクタール当たり年間50立方メートル相当の収穫に対して、北半球では30立方メートルの収穫しかな い。

スザノ製紙は北東地域、パラー州、ピアウイ州での新設工場並びに既存のパルプ工場に66億ドルを投資して生産量を3倍に増産、アラク ルース製紙は南大河州ガイバ工場に28億ドル、ミナス州ゴベルナドール・バラダーレス工場に24億ドルをそれぞれ投資、VCPは南マット・グロッソ州トレ ス・ラゴアに15億ドルを投資して130万トンに引き上げる。

ブラジルには220ヵ所のパルプ・製紙工場での生産で年間2,100万トンの二酸化炭素を排出するが、1,700万ヘクタールの植林地帯での二酸化炭素の吸収力は6,300万トンと見込まれている。

今年上半期のパルプ輸出は貿易収支黒字113億ドルの18%に相当する20億ドル、パルプのみの輸出額は前年同期比27.3%増加の17億9,500万ドル、中国向けパルプ輸出は前年同期比90%増加の3億5,810万ドルで輸出全体の20%を占める。

米国の年間1人当たりの製紙消費量は312キロ、イタリアは195キロに対してブラジルは僅かに40キロであるが、今年の経済成長率が9.3%と見込まれる中国の製紙消費量は急上昇してきている。(2008年9月8日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

来年の輸送部門の公共投資は140億レアル

来年の輸送ロジスティック部門への公共投資は140億レアルの予算が組まれているが、2033年までのブラジル輸送ロジスティクプロジェクト(PNLT)の年平均予算200億レアルには達しない。

2008年から2033年までのPNLTプロジェクト予算総額は2,900億レアルで経済成長の障害になっている輸送部門への投資を加速させるが、民間部門からの投資が欠かせない。

特に港湾ロジスティックの整備が優先され、レシーフェ港、南大河州リオ・グランデ港、サントス港の浚渫工事の入札公示が30日以内に行なわれる予定となっている。(2008年9月10日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

TAM航空の国内便シェアは54.18%に上昇

8月のTAM航空の国内便搭乗客シェアは54.18%に上昇したが、GOL航空がヴァリグ航空を買収して共同運航を開始並びにコスト削減のために国内便を削減したために、GOL航空は前月のシェア35.33%から34.12%と2ヶ月連続で減少した。

シェア3位のヴァリグ航空は4.44%、WebJet航空は2.97%であったが、GOL航空とヴァリグ航空のトータルシェアは前月の41.77%から38.57%と大幅に下げている。

8月のTAM航空の国内便等乗客は31.7%と大幅増加したが、共同運航を開始したGOLとヴァリグのシナジー効果は10月から表れてくると見込まれている。

TAM航空の国際便シェアは73.92%でトップ、今年8ヶ月間では71.27%、8月のヴァリグ航空が16.21%、8ヶ月間では17.78%、GOL航空は9.44%、9.83%となっている。

8月の国内便の旅客座席占有率は前年同月比3.0%増加の62%、また今年8ヶ月間の搭乗客は10.9%増加、8月の国際便の搭乗客は26.9%増加、座席占有率は前年同月の63%から76%と大幅に増加している。(2008年9月9日付けエスタード紙)

ブラジルのビジネス環境改善は変わらず

世界銀行の「ビジネス環境の現状2009」の調査では、ブラジルのビジネス環境は平均輸出日数が4日短縮して14日と改善しただけで、126位から125位に僅か1ランク上昇する。

投資家が直面する10のカテゴリーを基に調査は行われ、それらは事業スタート、ライセンス取得、従業員雇用、土地登記、投資家保護、クレジットなどのビジネス管理、税金、貿易そして企業閉鎖などが含まれ、ブラジルの課税は2,600時間の労働に相当して最悪となっているが、ブラジルに次ぐカメルーンは 1,400時間となっている。

ビジネス環境良好のトップはシンガポール、ニュージーランド、米国、香港、デンマークが上位5カ国であるが、ラテンアメリカではチリ40位、コロンビア53位、メキシコ56位、ペルー62位、ウルグアイ109位、アルゼンチンが113位と何れもブラジルより上位にランク付けされている。(2008年9月10日付けエスタード紙)

ABC金属労連が11.01%の調整で合意

ABC金属労連と自動車メーカーは実質賃金上昇率3.6%の11.01%のサラリーの上方修正、並びに最低給1,110レアルを1,250レアルの引き上げ並びに9月に1,450レアルのボーナス支給で合意した。

パラナ州の金属労連は10.1%のサラリー調整並びに1,500レアルのボーナス支給でサン・ジョゼ・ピニャイスの日産・ルノーとの間で合意した。

またパラナ州のワーゲン工場では未だにストを継続しているが、7.6%のインフレ調整並びに2.5%の実質賃金調整では合意には到っていないが、1,500レアルのボーナス支給で合意する可能性が見込まれている。(2008年9月8日付けガゼッタ・メルカンチル紙)