テイジンの北道佳久海外事業室長が表敬訪問

テイジン日本本社の海外事業企画室の北道佳久室長、吉本大士アシスタント、テイジン農場のハヤシ・シゲアキ取締役と共に8月5日に商工会議所を表敬訪問、平田藤義事務局長とブラジル経済や市場について意見の交換を行なった。

左からテイジン日本本社の吉本アシスタント/平田事務局長/北道海外事業室長/テイジン農場のハヤシ・シゲアキ取締役

金利上昇にも関わらずクレジット販売は好調

4月から上昇に転じた政策誘導金利(Selic)はすでに1.75%上昇して年利13.0%になったにも関わらず、クレジット販売は好調を維持しており、6月の個人向けクレジット総額は前月比1.5%増加の3,568億レアル、過去12ヶ月間では32.4%増加している。

今年上半期の個人向けクレジットのクレジットカードを除いた平均クレジット返済期間は14.08ヶ月と前年同期比では1ヶ月半もクレジット期間が増加している。

今年上半期の37ヶ月から48ケ月の長期返済クレジットは前年同期のクレジット全体に占める割合2.3%から5.3%に増加、48ヶ月以上のクレジットは1.4%から3.3%に増加している。

好調なクレジット販売は失業率の低下に後押しされており、4月の失業率8.5%から5月は7.9%まで減少、昨年初めの5ヶ月間との比較では1.6%も減少して2002年以来の低失業率を記録している。

また5月の実質賃金は前年同期比6.4%増加して国内景気を押上げて経済成長率4.0%以上の牽引となっているが、今年の小売業界の成長率は昨年の9.7%から9.0%に減少すると見込まれている。

今年5月の消費者向けクレジット金利は47.4%であったが、6月は49.1%、消費者向け銀行スプレッドは33.5%から34.7%とそれぞれ増加しているが、90日以上の返済遅延率は7.4%から7.0%に減少している。(2008年8月4日付けエスタード紙)

米国向け資本財輸出が減少

米国内景気減少並びにレアル通貨の為替が益々強くなってきた影響で、ブラジルから米国向けの資本財輸出が減少に転じて、すでに自動車部品輸出は5.0%から10%の輸出減になってきている。

今年上半期の米国向け資本財の輸出は3.0%減の77億ドルに低下しているが、第1・四半期に輸出価格を前年同期比13%調整したために下げ止まっているが、輸出量では機械・トラクターは17%、履物24%、自動車部品60%とそれぞれ減少している。

今年上半期のヨーロッパ向けの輸出量は10%低下したにも関わらず、価格を23%上方調整したために、輸出額では15%増加、過去18ヶ月間の米国向け輸出量は40%減少している。(2008年8月4日付けヴァロール紙)

今年7ヶ月間の自動車販売は30.5%増加

7月の自動車販売は前月比12.37%増加の27万2,926台で4月の24万8,164台の月間記録を更新、今年7ヶ月間では前年同期比30.5%の大幅増加の161万1,000台を達成している。

7月のファイアット社のマーケットシェアは25.11%でトップ、ワーゲン21.29%、GM21.29%であったが、フォード社は9.50%と大手3社に大きく水を開けられている。

農業、鉱業や建設部門が好調で今年7ヶ月間のトラック販売は前年同期比31.54%増加の7万台、バスは19.97%増加の1万4,633台であった。

また今年7ヶ月間の二輪車販売は38.82%増加の114万9,000台を記録、今年の二輪車販売は前年比19.98%増加の246万2,000台が予想されている。(2008年8月4日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

ヴァーレは中国に大型貨物船12隻発注

ヴァーレ社は中国向けの40万トン級の鉄鉱石貨物船12隻を16億ドルで中国のRong-Sheng造船に発注、これは2001年々までの同社の590億ドルに上る投資計画に組み込まれている。

ヴァーレ社の鉄鉱石輸出の17%は中国向けであり、この鉄鉱石貨物船発注と共に鉄鉱石運搬用の330車両の貨車も発注される。

12隻の鉄鉱石運搬船の納入は2011年から開始されて2012年末までに全ての船舶は納入されるが、ブラジルとアジア間の鉄鉱石運搬には18隻が投入される。(2008年8月4日付けエスタード紙)

今年の民間企業の株資金調達は1,000億レアル突破

世界金融市場が大荒れにも関わらず、今年のブラジル民間企業の資金調達は1,000億レアルに達して、昨年の調達資金1,669億レアルの60.5%に達している。

有価証券取引委員会(CVM)に申請している有価証券発行額は300億レアルに達しているが、2005年から2007年初めにかけて新規株式公開(IPO)ブームが続いたが、現在の金融市場は資金調達には環境が整っていない。

今年の1,000億レアルの資金調達のうち、25%はエイキ・バチスタ氏が率いるOGXのIPOでの70億レアル及びヴァーレ社のサンパウロ証券取引所での株式増資194億レアルであった。

今年の社債発行総額は368億レアル、215億レアルはCVMの審査中であり、昨年の社債発行総額465億レアル、約束手形発行は122億レアルで昨年の97億レアルを超えると見込まれている。(2008年8月1日付けエスタード紙)

7月の株投資はマイナス8.48%

2ヶ月連続でインフレ指数の総合市場物価指数(IGP−M)は全ての金融投資の収益率を上回って7月は1.76%を記録、収益率トップのRFファンドは1.01%、DIファンドは0.84%、ポウパンサ預金は0.69%とインフレ率を大幅に下回った。

7月のサンパウロ平均株価(Ibovespa)は6月の2004年4月以来の大幅値下がりのマイナス10.43%に引続いてマイナス8.48%を記録、今年の累計ではマイナス6.86%を記録している。

サンパウロ証券取引所(Bovespa)の上場企業は鉱物や石油などの国際コモデティ商品価格に影響される大企業が大きな比率を占めているために、国際コモデティ価格の変動が激しい現在は相場が大きく左右されやすい。

7月は海外投資家のサンパウロ証券取引所からの資金引上げが大幅に上昇したが、政策誘導金利の上昇にも関わらず経済成長率が4.5%予想されているために、年末までには最高値を更新する可能性がある。(2008年8月1日付けエスタード紙)

次回のSelic金利は引続き0.75%引上げか

通貨政策委員会(Copom)の議事録では来年のインフレ率を4.5%に抑えるために、インフレ鎮圧の金融政策を優先する政策を採用すると見込まれており、多くの金融スペシャリストは次回の政策誘導金利(Selic)の0.75%の引上げを予想している。

国内市場の旺盛な需要、大荒れの国際金融市場、国債コモデティ価格の上昇、卸売市場の価格上昇が小売市場での価格転嫁が強くなってきており、インフレ圧力が増してきている。

しかし金融市場関係者は今年のIPCAを連邦政府目標の上限インフレ率6.50%を超える6.58%、来年は5.0%を見込んでいる。

FATOR銀行の金融スペシャリストは今後3回のCopom会議での0.75%のSelic金利引上げで年末には15.25%を予想、LCAコンサルタン トでは次回0.75%、その後の2回は0.5%でトータル1.75%の引上げを予想している。(2008年8月1日付けエスタード紙)

化学部会に16人が参加して部会長シンポジウム発表資料作成

化学部会(松尾新一郎部会長)が8月1日午後4時から6時まで16人が参加して、8月7日に開催される業種別部会長シンポジウムの発表資料作成を行なった。

今年上期の回顧ではレアル高による輸入コスト減、テレビや雑誌への広告宣伝効果、通関ストによる輸入品入荷の遅れ、ジェネリック品圧力増加、高騰する国際 穀物相場、作付面積の拡大、需要に追いつかない供給力、操業率向上、委託生産増加、石油価格高騰による原材料価格の高騰、調達先の変更、製品価格転嫁によ る売り上げ減などが話題になった。

今年下半期の展望ではインフレ圧力の拡大、中間層の購買力拡大、スポーツイベントの実施、競合品の増 加、新規顧客開拓、消費者の購買力減、原材料コストアップ、レアル高、バイオ燃料需要拡大などで今年後半も順調に推移すると見込まれている。またダイカ ラー社の大澤巌氏が副部会長に選出された。

参加者は松尾部会長(住友化学)、辻井副部会長(パイロットペン)、工藤副部会長(イハラブラ ス)、大澤副部会長(ダイカラー)、川田氏(久光製薬)、江口氏(K-Iケミカル)、佐々木氏(三菱コーポレーション)、山川氏(三菱コーポレーショ ン)、渡辺氏(三井&CO)、溝口氏(日曹)、広山氏(トヨタ通商)、長谷川氏(トヨタ通商)、佐藤氏(スリーボンド)、加藤領事、田畑副領事、平田事務 局長

16人が参加して部会長シンポの発表資料作成

左から松尾部会長/工藤副部会長/辻井副部会長

海外自動車部品子会社が米国本社を赤字を埋める

米国の自動車市場の販売悪化で本社は赤字を計上しているが、海外の自動車部品子会社は大幅な利益を計上して本社の赤字を埋めている。

今年第2・四半期のグッドイヤーの純益は前年同期比34%、BorgWarnerは16%、 TRWは31%それぞれ大幅増加したが、Tennecoは米国の売上減少で68%減となっている。

GM,フォード、クライスラー各社は北米での販売低下で自動車生産を減少させているが、ヨーロッパや発展途上国では販売が伸びている。

今年第2・四半期のグッドイヤーの売上はヨーロッパ、ラテンアメリカやアジアが好調で前年同期比6.5%増加の52億4,000万ドル、BorgWarnerは11%増加の15億2,000万ドルを記録している。(2008年8月1日付けヴァロール紙)