貿投委中間会合にWGグループ長が参加

2016年2月24日、日伯貿易投資促進・産業協力合同委員会(貿投委)の中間会合が伯開発商工省会議室(ブラジリア)で開催され、午前は日本側リードによる投資環境向上のテーマで、経済産業省大臣官房の伊藤伸彰審議官と開発商工省生産開発局のルイス・ミゲル・ファルコン自動車部門ダイレクター代理兼石油ガス部門ダイレクターの両議長、そして午後は伯側リードで投資促進のテーマにて、開発商工省生産開発局のイゴール・カルベット産業競争力局ダイレクターと伊藤審議官の両議長のもと、両国の貿易投資促進に向けた活発な議論が行われた。ブラジル日本商工会議所からは、篠原一宇課税WGグループ長、パウロ・タケウチ産業競争力強化・中小企業支援WGグループ長、天谷浩之政策対話委員会アドバイザーがプレゼンターとして出席し、ICMSのST制度の改善、自動車裾野産業協力、そしてブラジルへのさらなる投資実現に向けた政策提言活動(AGIR)をテーマにそれぞれ発表を行なった。また、ブラジル日本商工会議所からは、政策対話委員会の櫻井淳副委員長、矢部健太郎副委員長、平田藤義事務局長、その他が参加した。

(開会挨拶)

伊藤審議官:

本日は、貿投委の中間会合が行なわれることを嬉しく思う。この中間会合は、年一回の会合のフォローアップと専門家による意見交換の場を持たせる目的で、前回の9月に開発商工省のフルラン事務次官と経済産業省の赤石審議官との話し合いで合意されたことにより、開催される運びとなった。この中間会合では、テーマを絞って意見交換ができ、個別の課題を効率的に議論できる。また、投資促進においては、両国の事情を理解し、改善できることから行うことが重要であると考えている。本日の会合では具体的な成果をもたらすことを期待しており、ブラジル側の協力をお願いしたい。

ルイス・ファルコン ダイレクター:

午前中の議論は両国にとって重要なテーがそろっており、それぞれの発表の後に意見交換の時間を設けている。活発な議論になることを期待している。

(天谷アドバイザーの発言概要)


昨年9月3日の貿投委では、カマラが提案した5つの優先項目について政策対話を開始することで合意された。この合意に基づき、昨年11月11日に第1回政策対話が開催されたが、MDICの迅速な対応には感謝している。5つの項目をおさらいすると、①中小企業支援施策、②自動車サプライヤーの競争力強化、③魅力のある経済輸出特区に向けた制度の整備、④外貨を活用したインフラ整備への投資環境の改善、⑤スマートグリッドの導入である。経済特区に関しては、民間主導で特区が運営できるという法案が国会に上程されており、この法改正が国会を通過する時期を目処に、経済特区を活用する企業と経済特区を運営する企業を交えながら議論をしていきたいと考えている。また、外貨を活用したインフラ事業への投資に関しては、中央銀行、財務省、予算企画省、また各州税局が所管であるとのコメントがあった。この項目に関してカマラは、来週のトカンチンス州パルマス市で開催される日伯農業・食料対話のなかで、マピトバ地域のインフラ整備推進の提言として、外貨の導入に関する提言を行なう予定である。そして、スマートグリッドの導入に関しては、ブラジル側での具体的なプロジェクトもあり、ブラジル側がカマラとの協議が必要となった時点で、関連企業を集結し議論を行いたい。そこでまず始めに、ブラジル側が一番関心の高かった自動車裾野産業の競争力強化、また中小企業育成の産業施策の項目について、先月の1月21日に、MDICで、日本が戦後70年取り組んできた中小企業施策に関しての官民の発表や、ホンダやトヨタが現状抱えている自動車部品産業の課題や改善のアイデアを提案する会合が開催された。MDICからは、具体的な提言を盛り込んだ会合であったとの評価を頂き、プレゼン内容を各関連省庁に回覧、今後は優先項目を選択し、ワーキングチーム作成へと政策対話活動をつなげていきたいとのコメントを頂いた。今後も日本勢を、ブラジルの産業育成やヒトづくりのパートナーとして、悩みや課題も遠慮なく議論し、一緒に課題解決に繋がれば良いと思っている。日本人は約束したことは必ず守るといった精神で、官民一緒に、AGIR活動を通じ、より具体的な政策対話に進めていきたいと思っている。

(課税WG篠原グループ長の発言概要)


ブラジルの税制に関しての調査データを発表する。88年の憲法改正から税制に関する規定の変更について、3万件の連邦規定、9万3千件の州規定、18万6千件の市規定、つまり一日に31件の税に関する規定変更が行われ、企業が負担している税務管理コストは450億レアルにも達するとの調査もあり、そのコストが投資や開発に活用できればと感じている。これはクレームでなく事実として理解して欲しい。また、州税であるICMS税に関して、仕入れ時に18%課され、出荷時の州間取引で、ローカルコンテンツを満たしていなければ4%、そして北部・北東部への出荷時には通常税率の7%が課税される。税率の差で、多くの企業がクレジット残を抱える制度となっている。また理論上では、クレジット残は即時に払い戻されるべきであるが、返済には時間がかかることが多く、企業の資金繰りに大きな影響を及ぼしている。各州の税政策は様々であると思うが、クレジット残への解決策に期待をしたい。次に代行者納税(ST)制度について述べる。製造業は卸売りや小売が払うICMS税を、推定マージン率で立替えて前払いする形で税金を納める制度である。ST制度は、脱税抑制の為に始められたとも言われ、産業や商品によっては実際に小売での徴税が難しいものもあるかと思う。しかし今は、電子伝票(NF-e)が発達し、脱税も抑制されてきている。そこで我々の提案としては、昔からの慣習であるように、それぞれの流通段階で課税する制度にすることである。また、想定マージン、例えば電気電子製品の45-50%は、非常に高く、新商品と割引をするときと商品価格は様々であるはずが、一定の推定マージンを課税するので市場価格の歪みを生んでいる。また税金の支払い期間が、実際の代金回収時期より早いことなど、このST制度は、製造業の資金負担に影響を及ぼすことがわかってもらえたと思う。次に技術移転、INPIについて述べたい。INPIは常によく対応してくれているが、審査期間が長いことや5年後の延長契約の際に技術審査が通るのかなど不透明な点もあり、技術移転投資の際の障壁となっている。特に、高度な技術を持ってきたり、新規進出企業にとっては、INPIの審査は見えにくくなっている。審査官の教育やセミナーの開催をすることにより、審査基準の明確化や審査期間の短縮、そして登録の簡易化や迅速化が進められるのではないかと考えている。

(財務省 マルセロ・メロ ダイレクターの回答)代行者納税(ST)制度などについての篠原氏の発表の返答を行う。ST制度は、脱税の抑制以外にも、簡素化を目的としている。税務監査官の徴税管理、また少数の課税対象者から徴税できることで管理しやすいというメリットだ。そして、違法の製品や偽造品が流通しないような管理もできる。自動車産業界からは、自動車部品をST制度の商品リストに入れるよう財務省へ要請があった。自動車部品は、違法の製品や偽造品が流通し、それらの製品の徴税が困難であった。その問題解決策としてST制度を適応、その結果、違法製品の生産が抑制が可能になり、きちんと徴税・管理できるようになった。これは、産業界からの要請だ。この例からもわかるように、ST制度の廃止や改善は簡単ではない。ICMSは、州にとって重要な税制であるが、各州がそれぞれ違った制度を決められ、企業側に煩雑さを生み出していることは認識している。現在ブラジル政府は一丸となって、小さな税制改革に動いている。最近のものでは、ICMS税の小さな税制改革で、「州間税戦争」問題解決のため補償ファンドを作り比較的貧しい州・地域への投資開発に活用する案が進行中である。また、企業が受けているICMS税の恩典が裁判所で審議される場合があり、恩典を受けた企業が法的に守られるような法的保護をすることが目的の税制改革も進行中である。投資を妨げている制度に関しては、連邦政府ができることは協力していきたい。次に、輸入時に18%支払うものの出荷時に一律4%の支払いにする制度は、州政府がICMS税を無税して輸入奨励をしていたケースがあり、「港湾州間税戦争」問題を引き起こしいた。その問題を軽減するために連邦政府が行なった制度である。クレジットが溜まることに関しては認識しており、溜まったクレジットをどう解消するかは州毎に決められ、即座に返済されるべきであると思っている。ST制度に関しては、商品リスト変更が一番早い問題解決策であり、実際に今年にはいっても商品リストは減っている。また、NFeの効果も十分にあると考えており、自動車産業の流通における管理はできれば、リストから外れる可能性はあるかと思う。推定マージン率の軽減に関しては、変更のための再調査が必要となり、調査はあらゆる可能性の平均値を元に決められ、推定マージン率より高くなる場合と低くなる場合の両方が存在すると理解して欲しい。産業に関しては、産業界からCONFAZにST制度の商品リストに入れる要請もあり、ケースバイケースで対応していきたい。

(産業競争力強化・中小企業支援WGパウロ・タケウチグループ長)


ブラジル自動車産業は、現在は厳しい状況にはあるが、将来的には悲観的な予測をしても必ず成長するので、今からでも生産効率を上げ、裾野産業を育てていく必要がある。産業競争力をどの強化していくかを分析すると、組立メーカーは、パートナーである国内の部品製造企業に大きく依存していることがわかる。次に技術を分野毎に分析すると、電子部品、プレスを含め、全ての技術分野で優良技術レベルと実際の技術レベルの溝(ギャップ)が存在することがわかり、その溝を埋めていくことが部品メーカーや組立メーカーがお互いに協力して競争力をつけていかなければいけないということが見えてくる。Tire1の部品組立メーカーは、Tire2、Tire3などより小さい企業に依存することになるが、国内サプライヤーの技術が追いつかないことが多く、部品組立メーカーが国内調達をするとコスト競争力が低下し、輸出が難しくなる。次にプレスとプラスチックインジェクション技術の具体的な事例を挙げる。より高いスペックの設備が装備されておらず、技術を向上するには高い設備投資が必要となる場合が多く見られる。プレス技術に関しては、1分間に現在8ピースしか作っていない企業が、スペックの高い設備を導入することで、10倍の80ピース製造することが可能となる。またプラスチックインジェクションの技術は、スペックの高い設備を導入すると、今までの半分の時間で冷却が可能となり、直ぐに次の作業に移ることができるようになる。どちらも基礎的技術向上の例であるが、新技術の導入には、設備投資と共に人材育成も必要になってくる。いまから我々の提案を述べさせてもらう。まずは、現行の産業支援政策は、大手企業のように人が充実していれば調査をして申請して恩典制度を活用できるが、中小企業にはそのようなリソースが欠けているため、恩典を受けることが難しい。次に、技術向上に関しては、よりスペックの高い設備の導入が考えられ、優先される技術分野を絞ってから、中古の設備、特に中古の製造ライン一式の輸入が可能になることで、新技術が比較的早く安価で導入できることになる。また、高度な技術を導入する際の産業規制手続きが複雑なこともあり、投資を躊躇してしまうことがある。高度な技術を導入するには、スペックの高い設備の導入と共に人材育成も必要になる。そこで経験のある技術者を活用することができないかなども検討していきたい。次に、税制の簡素化については、商業・サービス業向けのSimple Nacionalのような制度が、中小製造業に活用できれば良いと考えている。また、中小企業向けの技術習得に関しては、競争力のある分野に集中して産業政策を行うことで、更に強くなる産業に育てる政策が生み出される。そして最後に、投資支援、在庫金利などの中小企業向けの金融政策があれば、企業のキャッシュフロー改善に繋がる支援となると考えている。

(開発商工省 ルイス・ファルコン ダイレクターの回答)本日の会合でビジネス環境整備のテーマが議論されたが、既存の企業の成長や新規進出企業の増大に向けて、MDICとしては議論された課題の解決に努力していく。日系自動車メーカー、日系部品メーカーは、ブラジルでの歴史も長く、品質向上への努力、そして仕事に取り組むまじめさは、MDIC内でも評判が高い。自動車産業の不況は2016年も続くと見ており、国内サプラーヤーの減少もあると聞いている。将来的には、世界自動車生産が増加すると共に、ブラジルの自動車生産も増加すると思う。日系自動車メーカーが、国内で部品調達をする努力をしていることも認識しており、自動車部門のマーガレットダイレクターからも提案された様々なプロジェクトをできるだけ進めていけるよう努力していると聞いている。また、MDIC管轄でないプロジェクトの提案もあるが、他省庁との連携し、プロジェクトが推進されるよう努めていきたい。課税のテーマを進展させるのは難しいが、徴税の方法は改善できるものと考えている。税務にかけるコストがビジネス発展への投資に活用できれば幸いだ。また、部品産業支援策として、カマラが、経済特区(CZPE)局とSEBRAE、CNI等との会合を開催すると聞いているので議論が進捗することを望んでいる。また、中古機械の輸入に関しては、輸入規制を管理しているSECEXと情報収集を始めている段階で、こちらも進展して欲しい。企業の財政強化は重要であるので、この点もサポートできれば良いと考えている。

 

(閉会挨拶)

イゴール・カルベット ダイレクター:

本日は充実した議論が両国から行なわれ、自らも学ぶことがあった。日本で開催予定の投資セミナーや今後のMDIC-METI会合は、官民一体となって議論をしていくことが成果に繋がると思う。また、投資セッションに各省庁からの参加があることも重要だ。ブラジル政府の戦略として、エネルギー分野の投資、特に風力、太陽光、バイオマスに力を入れており、料金設定や環境規制などの改善を含め、投資しやすい入札制度にできるよう努力をしている。また、農務省と予算企画庁からの発表にもあったように、ブラジルを網羅する輸送インフラ整備への投資機会もある。政府は4つの輸送方式(道路・鉄道・港・空港)での大型投資計画を行なっており、日本の投資家や日本政府からの投資促進のため、政府としてもときちんと対話をしていく準備がある。インフラ整備投資への外貨導入の提案など具体的な提案があれば、一緒に解決していけるよう、ブラジル政府、そしてMDICとしてきちんと対応していきたい。今年は10月に東京のMETIにて会合の開催を予定しており、我々としても日本との関係を強化していきたい。これまであがってきている様々な議題においても成果に繋げていきたい。日本の皆さんの今回のブラジル訪問が有意義なものであれば幸いである。

伊藤審議官:

カルベットダイレクターの前向きな発言に感謝する。この中間会合は、初めての試みであるが、官民合同で会議ができたことを嬉しく思う。午後のセッションから参加した方々も、午前中で議題にしたブラジルのビジネス環境における課題をシェアしてもらいたいと思う。日本の民間企業は、ブラジルへの投資や経済活動に高い関心を持っている。今後も日本企業との協議を進めていって欲しいし、その為には、カマラが行っているAGIR活動への協力を継続して欲しい。またこのように他省庁とも協力しながら進めていけることは、中間会合の一つの大きなメリットであると思う。

 

中間会合前日の2月23日には、ブラジリアの日本大使館にて、事前の意見交換会が開催され、経済産業省から、伊藤伸彰大臣官房審議官、菅原廣充中南米室長、下京田孝通商政策局経済連携化課長補佐、塚尾大輔中南米室係長、ブラジル日本国大使館から小林和昭参事官、そして、ブラジル日本商工会議所からは、櫻井淳政策対話委員会副委員長、篠原一宇課税WGグループ長、平田藤義事務局長、天谷浩之アドバイザー、吉田章則調査員が参加した。冒頭、菅原中南米室長は、この中間会合は、民間からの要望もあり年に一度から半年に一度に縮めることで、今までの議論のフォローアップやより深い議論ができることを期待していると述べた。また、中間会合は初めての試みでもあり、民間の声がブラジル政府にもっと伝わるためのフリーディスカッションを交えて議論を深めていきたいとした。篠原課税WGグループ長からは、ブラジルでビジネスを展開していく上で課税制度における課題を述べ、特にICMS制度の詳細やICMS-ST制度について丁寧に説明した。また、平田事務局長は、毎年提言している技術移転の課題についての改善進捗についてもフリーディスカッションの場を活用して、きちんと発言をしていきたいと述べた。

 

貿易部会のメディカル分科会開催

貿易部会のメディカル分科会(栗田秀一分科会長)は、2016年2月24日午後4時から6時まで11人が参加して開催、人事異動に伴う組織変更や輪番制の検討などについて意見交換、また今後の分科会活動として医療機器登録期間、GMP、INMETRO、ANVISAとの相談窓口、ANVISA長官訪問による改善要望などについても積極的に意見交換を行った。

参加者は栗田部会長(日本光電)、鈴木 副分科会長(テルモ)、的場 副分科会長(島津製作所)、
友納 副分科会長(富士フイルム)、市川氏(日本光電)、平野氏(テルモ)、西村氏(テルモ)、塩田氏(富士フイルム)、土屋氏(パラマウント)、栗原氏(ジェトロ)、大角編集担当

 

第3回マーケット情報配信サービスの金融セミナー開催

金融部会(原 敬一部会長)主催の第3回マーケット情報配信サービスのビデオコンファレンスセミナーは、2016年2月23日午後4時から4時30分過ぎまでブラジル三菱東京UFJ銀行会議室から放送、同セミナーには13社が参加、講師にブラジル三菱東京UFJ銀行の金子潤二氏を迎えて、テーマ「ブラジルマクロ経済シナリオと財政問題」と題して講演、参加者には事前に金子講師が作成したPDF資料を配布した。

金子講師は、初めに2015年の鉱工業部門のGDP伸び率の推移、資本財並びに中間財、消費財セクターのGDP伸び率の推移について説明。続いて小売・サービス部門のGDP伸び率推移、自動車ならびに建材を含む広範囲小売販売、燃料・潤滑油セクター並びにスーパー・食品・飲料・嗜好品セクター、家具・家電セクター、医薬品・香水・医療機器セクター、情報機器・事務機器・通信機器セクター、書籍類・印刷物・製本セクター別のGDP伸び率推移、6大都市圏の失業率推移、企業経営者並びに一般消費者の景況感、セクター別インフレ指数の推移及び今後の見通し、中央政府並びに地方政府の財政プライマリー収支、公共負債、経常収支バランスの内訳、格付け会社ムーディーズによるGDP伸び率や財政プライマリー収支予想、人口ピラミットの構成比率、憲法改正後の民営化移管や構造改革、物価スライド制、社会保障システムなどについて説明した。

 

業種別部会長シンポジウムの案内で邦字新聞社2社を訪問

2月25日午後1時から6時までインターコンチネンタルホテルで開催される業種別部会長シンポジウムの案内で2016年2月22日午前に総務委員会の樹神幸夫委員長、企画戦略委員会の大久保敦委員長、平田藤義事務局長が邦字新聞社のサンパウロ新聞社並びにニッケイ新聞社を訪問、シンポジウムのテーマ:「2015年の回顧と2016年の展望」 副題: 『景気低迷期だから見えてくるビジネス機会 ~経済回復期はいつか?日系企業はどう備えるか?~』と題して開催、各部会でまとめたプレゼンテーションを発表並びに質疑応答を行い、シンポジウム終了後には懇親カクテルパーティ-が開催される。

 

平田事務局長がFIESPの今後の日伯交流見通しセミナーに参加

平田藤義事務局長は2016年2月22日午前、サンパウロ州工業連盟(FIESP)で開催されたテーマ「今後の日伯交流見通し」セミナーの開会式に参加した。開会式ではFIESPのトマス・ザノット国際部長、本山省三 サンパウロ人文科学研究所理事長、中前隆博総領事、がそれぞれ挨拶を行った。同セミナーは日伯修好120周年を記念し行われ、経済、科学、文化それぞれの分野においての日伯関係の過去、現在、未来についてラウンドテーブル形式で協議された。基調講演として国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)と環境問題における日伯協力について、元サンパウロ市会計検査院総裁のエジソン・エマノエル・シモエス氏及びジョゼ・ゴールデンベルグ元サンパウロ大学学長がそれぞれプレゼンテーションを行った。

2月の懇親昼食会に160人が参加して開催

2月の懇親昼食会は、2016年2月19日正午から午後2時までマクソウドホテルに160人が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、初めに村田俊典会頭はイビラプエラ公園内の日本館は修好120周年記念の寄付で改修され、水並びに土、日曜日に展示会を行っていると説明、また青年会議所の新会頭就任式に参加、3月から商工会議所委員会では全伯会議所連携強化委員会を新設、委員会の統合や役割についての見直しを説明、平田アンジェラ女史が事務局長を務めるジャパンハウスの動向、2月25日の業種別部会長シンポジウムの開催などについて説明した。

カロリーナ サカマ監事会議長 は、2015年第4四半期の業務・会計監査が2016年2月2日正午から午後1時30分まで実施され、監事会からカロリーナ サカマ監事会議長 (PwC)、二宮 正人監事 (二宮正人法律事務所)、横路 史生監事(大和証券))、財務委員会から内山 元雄委員長(丸紅ブラジル)、 江坂 喜達副委員長(丸紅ブラジル)、金子潤二副委員長(三菱東京UFJ銀行)が参加して開催、監事会は「2015年の第4四半期の会議所の業務の遂行と会計処理は適正であったこと」を承認したと説明。また大久保 敦企画戦略委員長は、2月25日午後1時から6時までインターコンチネンタルホテルで開催される年2回の業種別部会長シンポジウムについて説明、一般からの参加を促した。

3分間スピーチでは、Taiseiグループのニルトン・タダヨシ氏が同社のテクノロジ-ソルーション事業について、創立27年を迎えて最先端ソルーション・サービス提供のためにICTパートナーを拡大、法人ソーシャルネットワーク、インフラ・サーバー、ビデオ会議システムでは大手企業とパートナーを組んでいることなどを説明した。

サンパウロ事務所兼任ジャイカブラジル事務所の遠藤浩昭次長は2013年10月に着任、サンパウロ事務所に2年半勤務、日本から企業ミッションを受け入れたが、帰国後も絆を大切にしてサポートしたいと説明、後任の佐藤洋史氏は、サンパウロ勤務は今回2回目でサンパウロ事務所長として勤務することを説明、JICAブラジル事務所の那須 隆一 所長は、日本の技術協力で行われたセラード開発についての英語版書籍を発刊、また3月にブラジリア市並びにサンパウロ市でのセミナー開催を説明した。

新入会員としてSANFRA CARGO LTDA社のファービオ・マサオ・カワウチ氏、ROLAND BRASIL IMPORTAÇÃO, EXPORTAÇÃO, COMÉRCIO, REPRESENTAÇÃO E SERVIÇOS LTDAのジョアン・タカオ・シラハタ氏は、ビデオやPPTなどでそれぞれの自社事業を紹介、村田会頭から会員証が贈られた。

原敬一 金融部会長は、特別講演の講師を務めるXP InvestimentosチーフエコノミストのZeina A. Latif(ゼイナ・ラティフィ)氏の略歴を紹介、ゼイナ講師は、講演テーマ『ブラジル経済の2016年を読む ~Cenário Econômico para 2016~』と題して、現在の世界経済低迷は、2009年の世界金融危機とは様相が全く異なっており、中国の経済成長伸び率の低迷、石油や鉄鉱石などの国際コモディティ価格の低迷、中近東の地政学的要素、世界的に拡大してきているテロなど複雑な要因も絡んでいると説明した。

現在の石油価格30ドルは過去20年間が異常に高かったために驚くことではなく、ブラジルのカントリーリスクは500を突破して周辺諸国よりも上昇、ブラジル国債や企業の格下げ、財政プライマリー収支の悪化、高止まりする政策誘導金利(Selic)など底をついていない深刻な経済リセッションに陥っていることを認識する必要があると警告した。

今後も継続するドル高の為替、マイナス成長から抜け出せないGDP伸び率、益々悪化する財政プライマリー収支、ラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題に絡んだジウマ大統領罷免の行方、改善しないマクロ経済指標、失業問題、2016年に期待できない経済成長、ブラジル企業の負債増加や企業収益率の悪化など経済危機脱出は容易ではないが、天然資源や人的資源など世界に比類のないポテンシャルを最大限に活用すれば復活すると強調、村田会頭から記念プレートが贈呈された。

XP Investimentosチーフエコノミストのゼイナ・ラティフィ氏 テーマ『ブラジル経済の2016年を読む ~Cenário Econômico para 2016~』

 

Zeina Latif, economista-chefe da XP Investimentos (Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

Toshifumi Murata, presidente da Câmara

Keiichi Hara, presidente do Departamento Financeiro

Keiichi Hara (presidente do Departamento Financeiro da Câmara), Zeina Latif (economista-chefe da XP Investimentos) e Toshifumi Murata (presidente da Câmara)

Toshifumi Murata (presidente da Câmara), Takahiro Nakamae (cônsul-geral do Japão em São Paulo) e Atsushi Yasuda (diretor-executivo da Câmara)

Shinji Tsuchiya e Wagner Suzuki (diretores-executivos da Câmara) e Keiichi Hara (presidente do Departamento Financeiro da Câmara)

Presidente da Câmara, Toshifumi Murata (d), faz entrega de placa de agradecimento a Zeina Latif (e), economista-chefe da XP Investimentos

Rubens Ito / CCIJB

 

 

2月の労働問題研究会に50人が参加して開催

企業経営委員会( 鈴木ワグネル委員長)の労働問題研究会は2016年2月18日午後4時から6時まで50人が参加して開催、初めにSouto Correa Sociedade de Advogados社のデニーゼ・フィンカト弁護士並びにパトリシア・アルヴェス弁護士は「労働法に係るeSsocial のインパクト」について、eSocialが導入で労働法に準拠していないあらゆるものは指摘され、雇用主はそれを直ちに是正する義務を負い、eSocialは労働上の手続きを厳格に正しく行い、不備を未然に防ぎ、ブラジルにおける労働関係の新たな秩序を構築することとなるが、そのために企業は多くの費用を負担を余儀なくされると説明、月次報告として ○会社別の給与支払い名簿(子会社が存在する場合)、 ○従業員の給与および昇給 ○派遣労働者に係る支払い、 ○サービス提供者/派遣労働者に係る協同組合からの支払い、 ○雇用主が製造または取引している製品の従業員による入手、  ○雇用主が製造または取引している製品の従業員への提供、 ○賃金からの控除並びに源泉徴収、拠出、 ○勤続年数補償基金(FGTS)および社会保障院(INSS)への積立金の明示などについて説明した。

PwCのマルセル・コルデイロ労働問題並びに社会保障担当弁護士は、「労働現場における電子機器利用の時間外労働判定」について、職場を離れた勤務時間外のEmail使用は残業時間や労働バンクへの積立の有無、拘束時間の解釈などについて説明した。

PdfSouto Correa Sociedade de Advogados社のデニーゼ・フィンカト弁護士並びにパトリシア・アルヴェス弁護士 「労働法に係るeSsocial のインパクト」

PdfPwCのマルセル・コルデイロ労働問題並びに社会保障担当弁護士 「労働現場における電子機器利用の時間外労働判定」

 

Roberto Yanagizawa (Toyota do Brasil), Marcel Cordeiro (PwC), Denise Fincato e Patrícia Alves (Souto Correa Sociedade de Advogados) e Fernando Seiji Mihara (Stüssi-Neves Advogados) (Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

Em virtude da pertinência dos assuntos apresentados, foram muitas as perguntas feitas pelos presentes.

 

RI / CCIJB

部会長シンポジウム発表資料作成に26人が参加して機械金属部会開催

今年初めての機械金属部会(渡辺健司部会長)は、2016年2月17日午後3時から5時過ぎまで26人が参加して業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換会を開催、参加者はメインテーマ「2015年の回顧と2016年の展望」、副題: 「景気低迷期だから見えてくるビジネス機会、経済回復期はいつか? 日系企業はどう備えるか? 」についてそれぞれ自社の業績や展望を発表した。

2015年の回顧では、ペトロブラス関連企業の財政悪化による発注停止、石油掘削船の引渡し停止、公営銀行ファイナンスの金利上昇や与信強化、ドル高の為替でインフラ整備や新規投資案件停止、電力料金値上げ、唯一好調なパルプ業界、自動車・パーツ産業低迷による基幹産業ダメージ、世界の鉄鋼製品需給バランス崩壊による中国からの輸入鉄鋼製品急増による国内マーケットの影響などが話題となった。

2016年の展望では、国際石油コモディティ価格の低迷、電力料金の値上げ、継続する高金利、インフレ高止まり、投資向けクレジットの完全停止、造船や石油・天然ガス開発部門投資に対するラヴァジャット捜査継続による悪影響、自動車や鉄鋼部門の投資計画の見直しや先送り、困難な未入金回収、高炉など製鉄設備の停止、中国のパルプ需要の継続、ペトロブラスの汚職捜査の影響によるゼネコンの企業再生法の申請、風力発電を中心とした省エネプロジェクト案件の増加、ラヴァジャットによる経済モラル・社会構造改革への期待・諦め、財務体質改善による国内外の信用回復への期待、2018年以降にずれ込む景気回復、重工産業は我慢の年の声が多数を占め、厳しい1年が予想されている。

最後に成塚副部会長は3月6日開催のゴルフコンペについて説明、また平田藤義事務局長は、ICMS税代行納税制度(ST)に中間財適用除外の改善提案に向けたアンケート調査ついて協力を要請した。

参加者は渡辺部会長(カワサキ)、成塚副部会長(キョーセラ)、児玉氏(三菱重工)、牧野氏(CBC)、根岸氏(AZBIL)、木村氏(KITO)、木村氏(KOMATSU)、岡本氏(MMC)、鈴木氏(NIPPON STEEL&SUMITOMO METAL)、菅井氏 (ナガワ)、伊藤氏(SINTO)、元山氏(KBK DO BRASIL)、小湊氏(KBK DO BRASIL)、末次氏(オリエンタルモーター)、永安氏(TMEIC)、石原氏(TOYOTA MATERIAL HANDLING)、片山氏(MHI SUL AMERICANA)、井川氏(アマダ)、根本氏(カワサキ)、坂根氏(KOBELCO)、蛭子領事(サンパウロ総領事館)、藍原副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員、大角編集担当

左から渡辺部会長(カワサキ)/成塚副部会長(キョーセラ)

第2回運輸サービス部会開催

今年2回目の運輸サービス部会(細谷浩司部会長)は、2016年2月16日午後3時から5時まで13人が参加、2月25日に開催される業種別部会長シンポジウムの最終発表資料作成のために各部門のリーダーが参加して意見交換を行った。

運輸サービス部会の物流部門並びに鉄鋼業界内の構内物流、海運、航空貨物、航空旅客、旅行、ホテル、通信、IT部門の各リーダーが各業界の昨年の回顧と今年の展望について発表、世界的な貿易縮小、中近東を中心とした地政学的問題、石油や鉄鉱石などの国際コモディティ価格の下落、レアル通貨に対するドル高の為替による影響、ジカ熱によるリオオリンピックへの影響などが挙げられた。

参加者は細谷部会長(日通)、川手副部会長(NYK LINE)、長合副部会長(NTT DATA)、小渕氏(NTT DOCOMO)、谷口氏(栄進)、小宮氏(ツニブラ)、堤氏(ツニブラ)、大胡氏(MOL)、藍原副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員、大角編集担当

Kunihiro Chogo, Junichi Kawate e Koji Hosoya

No encontro foram discutidas a retrospectiva de 2015 e as expectativas do setor para o ano de 2016.

 

13人が参加して電気電子部会開催

電気電子部会(千野 浩毅   部会長)は2016年2月16日午前9時から11時まで13人が参加して開催、2月25日に開催される業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために、参加者は自社の2015年の回顧並びに2016年の展望について発表した。

2015年の回顧ではレアル通貨に対するドル高の為替による原材料の高騰、経済リセッションによる製造業部門の生産活動停滞、不振を極める自動車産業の影響、高騰を続ける人件費による収益性悪化、Selic金利引き上げに伴う銀行金利上昇、高止まりするインフレ、改善されないブラジルコスト、年末開始のスマートフォン向け優遇税制廃止などが話題となった。

2016年の展望ではレアル安の継続、インフレの高止まり、早急な政治問題解決、更なるブラジルコストの上昇懸念、期待するオリンピック・パラリンピック特需、ICMS税の州間争いによるコスト上昇、多岐に亘る製造業部門の解雇、コスト上昇による価格転嫁、財政悪化対策の増税懸念、2016年は我慢の年で2017年年からの景気回復期待が挙げられた。また政策対話委員会の天谷浩之アドバイザーは、ICMS税代行納税制度(ST)に中間財適用の除外の改善提案に向けたアンケート調査協力について説明した。

参加者は千野部会長(ソニー)、高田副部会長(NECラテンアメリカ)、磯村副部会長(エプソン パウリスタ)、伊藤副部会長(パナソニック)、君崎副部会長(ムラタ ワールド)、菅井氏(ナガイ・ド・ブラジル)、清水氏(オムロン)、大沢氏(キャノン)、蛭子領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員、大角編集担当

 

Akio Kimizaki, Keijiro Isomura, Hiroki Chino e Tetsuji Ito

A pauta do encontro versou sobre a retrospectiva de 2015 e as expectativas do setor para o ano de 2016.

 

Fotos: Rubens Ito / CCIJB