11月の労働問題研究会に27人が参加して開催

企業経営委員会(松田雅信委員長)主催の労働問題研究会が2009年11月26日午後4時から6時まで27人が参加して開催、進行役は破入マルコス副委員長が務め、初めにLautenschleger, Romeiro e Iwamizu Advogados弁護士事務所のファブリシオ・トガシ弁護士が「労働災害防止ファクター」と題して労働中の災害保険、掛け金、ブラジル並びに世界の労働災害の増加の推移、職場での傷害リスク、掛け金の計算方法、コストインデックスなどについて説明した。

続いて人事コンサルタントのアントニオ・カエターノ氏は「人事課 その業務と企業戦略」と題して、人事課の日常業務と将来をターゲットにした企業戦略の違いをモニドゥーレストランの開業時から事業拡大に伴うピラミッド型に増加する従業員や役職の細分化、内部並びに外部要因、企業文化やストラテジーなどの変化について説明した。

              

左から講演者のLautenschleger, Romeiro e Iwamizu Advogados弁護士事務所のファブリシオ・トガシ弁護士/人事コンサルタントのアントニオ・カエターノ氏

熱心に講演者の話しに聞き入る参加者

 

田中信会頭の勇退挨拶並びに中山立夫新会頭の就任挨拶で記者会見

11月25日午後5時から報道関係者5人が参加して田中信会頭の勇退挨拶並びに中山立夫新会頭の就任挨拶について記者会見が行われた。

去る2009年11月19日午後4時から開催された臨時理事会では理事会社代表41人が参加、ブラジル日本商工会議所2010年度常任理事選挙を行った結果では会頭、副会頭並びに専任理事の全ての候補者は満票の41票を獲得、勇退する田中信会頭の後任として中山立夫新会頭が選出された。

7年間に亘って会頭職を務めた田中会頭は、退任する理由として、司馬遼太郎さんの有名な小説「峠」の中の「進むときは人任せ、退くときはみずから 決せよ」を引用して潔い自らの進退の心情を述べ、会頭時代の印象深い事として、2002年に工藤章会頭が商工会議所を仲良しクラブから実践的な会議所にするため行なった組織改革を手伝ったこと、2003年のルーラ政権誕生と会頭を務めてからブラジル経済が好調に推移していることであると述べた。

7年間の会頭時代の成果として「開かれた会議所/チャレンジする会議所/全員参加の会議所」を基本方針と定めて実行、会員数も30社増加して306社、そのうち進出企業は165社、経済好調が予想される来年は10社近くの進出企業の会員増加が見込めると説明した。

また会頭就任後、事務局のPC導入による効率アップなどの努力で今では10人以下で運営、委員会・部会の活動活性化として年初に活動方針を設定、中間活動報告並びに年末にも年度報告を義務付けて会議所活動の充実活性化を図ってきたと述べた。

田中会頭は、やり残した事はないが、従来のブラジルからの資源確保と日本からの製品輸入や融資と言う単純な日伯関係から官民で取組まなければビジネス成立が難しいデジタル地上放送や新幹線プロジェクト、バイオエタノール、自動車関連企業の進出や現地生産と大型化で多様化してきているので官民一体となって取組んでほしいと中山新会頭にエールを送った。

続いてカナダ勤務時代に商工会議所会頭を勤めた経験のある中山立夫新会頭は、しっかりと継承してゆく重責はあるが、常任理事の協力を得て立派な会議所にしてゆきたい、また会員がビジネスを円滑化できるように支援してゆくことが大きな目的であり、日伯経済関係の強化に貢献してゆくと力強く抱負を述べた。

2月に日本から経済産業省、ブラジルから開発商工省関係者が出席して第1回日伯貿易投資促進委員会、9月に東京で第2回の同委員会を開催して、両国のビジネスの障害となる移転価格税制などについて意見交換を活発に進めて、最終的には自由貿易協定(FTA)締結に向け努力することを強調した。

また中山新会頭はブラジルの天然資源と日本の技術と資金でタッグを組めば世界に類のない大事業の立ち上げが可能であり、欧米の経済団体はブラジルを最重要国とみなして官民挙げて関係強化を図っており、ブラジル日本商工会議所も官民挙げて日伯経済関係強化を積極的に進めると頼もしい抱負を述べた。

報道関係者の出席は時事通信社サンパウロ支局の鈴木克彦特派員、サンパウロ新聞社の鈴木雅夫社長、日本経済新聞社の壇上誠サンパウロ支局長、ニッケイ新聞社の深澤正雪編集長、Seleções Econômicas(実業のブラジル社)の永田翼社長並びに平田藤義事務局長

左から記者会見中の平田藤義事務局長/中山立夫新会頭/田中信会頭

右手前からインタビューする時事通信社サンパウロ支局の鈴木克彦特派員/日本経済新聞社の壇上誠サンパウロ支局長/Seleções Econômicas(実業のブラジル社)の永田翼社長/ニッケイ新聞社の深澤正雪編集長/サンパウロ新聞社の鈴木雅夫社長




 

第15回カマラゴルフ大会に58人が参加して開催

11月20日(金・祝)に今年度最後となる第15回カマラゴルフ会がPLゴルフ場で開催されました。当日は好天に恵まれ、第一組が7時15分にスタート。特別ゲストとして大部総領事御夫妻のご参加をいただきました。総勢58名の参加者で競技が行われ、大盛況のうちに終了いたしました。

結果は、大滝さん(ホス建設)が、前半42 後半44グロス86 ハンディ22 ネットスコア64の素晴らしいスコアで優勝。2位には増田さん(三井物産)、3位は米倉さん(南米安田)が入りました。ベストグロス賞は、長谷部さん(トヨタ)が前半37 後半39のトータル76で獲得されました。

その他の成績は次の通りです。
NP 地上さん(CHIGAMI ASSESSORIA)、増田さん(三井物産)、山崎さん(ブラデスコ)、南野さん(兼松)
LD 田邊さん(日清紡)、安達さん(NTT)

                                                                                           以上
                                                                                           相互啓発委員会

              

左から前田一郎相互啓発委員長/優勝者の大滝守氏(ホス建設)

 

 

臨時理事会で2010年度常任理事選挙実施及び結果承認

臨時理事会は2009年11月19日午後4時から商工会議所大会議室に理事会社代表41人が参加して開催、初めに田中信会頭が開会挨拶、選挙管理委員会の山田唯資委員長が2010年度常任理事選挙方法を説明後に選挙を実施並びに結果を発表した。

ブラジル日本商工会議所2010年度常任理事選挙結果では会頭、副会頭並びに専任理事の全ての候補者は満票の41票を獲得、田中会頭は出席者に挙手による承認を求めて全員一致で承認された。その後7年間会頭職を務めた田中会頭は司馬遼太郎さんの有名な小説「峠」の中の「進むときは人任せ、退くときはみずから決せよ」を引用して自らの進退の心情を述べて、丁寧にお礼を述べた。(全文は11月23日に掲載予定)

常任理事選挙開票の立会いには理事選挙管理委員会から山田唯資委員長、中村敏幸委員、藤井敏晴委員、平田藤義事務局長、柴田千鶴子事業班主任、日下野成次総務担当が出席した。

 

2010年度常任理事選出リスト(立候補届出順)

 

(会頭)

 

中山立夫

三井物産

 

(副会頭)

 

近藤正樹

三菱コーポレーション

長谷部省三

トヨタ

杉山俊美

新日鐵

松田雅信

パナソニック

 

(専任理事)

 

佐々木光

ジェトロ

和田亮

日通

米倉立二郎

南米安田保険

鷲巣寛

伊藤忠

西岡勝樹

日立

伊藤友久

住友コーポレーション

林恒清

戸田建設

前田一郎

丸紅

山田唯資選挙管理委員長の挨拶

田中会頭のご指名により本日2010年度常任理事選挙の選挙管理委員長を仰せつかっている山田唯資です。

本日は皆様ご多忙にもかかわりもせずここにご出席下さり感謝を申し上げます。

会議所の常任理事の任期は定款で1年と決められており、その期間は1月1日からその12月31日迄となっております。新常任理事の方々は来年1月1日からその任務につかれる事になります。そういう事情から次ぎの年度の常任理事を選ぶ選挙を毎年この時期に実施してきております。

従いまして会議所では常任理事選挙規則の第4条に従って立候補者の届出を去る10月19日より11月12日の午後6時迄受け付けておりました処先達を16日に皆様にお送り致しました立候補者リストにございます通り、会頭1名、副会頭4名と専任理事8名合計13名の方々の立候補者の届出を受けつけました。

夫々の役職の定数に対しましてはそれぞれに合致した候補者の数ですので「信任投票」の形式で投票していただく事になります。

従いましてそれぞれの役職毎の投票紙に記載されている方々のお名前の横に丸印などの印をつけていただき、この前にあります色で分けてあります箱に該当する投票紙をお入れ下さい。

私共選挙管理委員会は約15分位で箱の中の投票紙を集計致し、結果が出次第それを又ここでお知らせ致しますので事務局が準備致してありますコーヒーをお飲み頂いてお待ち下さるようお願い致します。


山田唯資

2009年11月19日



田中信会頭の引退挨拶、理事会2009年11月19日

簡単に挨拶させて頂きます。

只今発表されたように、私は今期限りで会頭職を退くことにしました。80歳を過ぎ肉体や精神の限界を感ずるようになったからです。特に後者即ち精神的限界に対する危機感を強く感じ、日伯経済交流が益々強化されつつある今日、新しい酒には新しい皮袋が必要とされています。

司馬遼太郎の「峠」と言う作品によれば、幕末の越後長岡藩家老、河合継之助は「進む時は人任せ、退く時は自ら決せよ」と述べて、退任を自分の取巻きに相談しても引きとめるに決まっているので「やめなさい」と言ってくれる人は居ません。かくして本人が意識しないうちに老醜、老害を社会に曝すことになるために会議所の仕事を隠居仕事にしてはいけません。

私が自分の意思で退任を決意した最大の理由は以上の通りで、ただもっと早く実行する予定だったが、事情あり今日に至りました。

7年間、会頭を勤めさせてもらいましたが、私のブラジル着任は1973年で在伯36年になるが、過ぎてしまえば一炊の夢の如しであります。しかし思い起こせば、数え切れないほど多数の方々にお世話になったことが次々と浮かんできます。この間、絶えず前方を向いて走り続けてきたので左右を顧みる余裕が無く、ご迷惑を掛けた点も多かったと思います。深い感謝と共に今後もサンパウロに居住し会議所会員でもあるので、引き続き変わらぬご厚誼をお願いする次第です。

中国の詩人陶淵明の有名な詩に「帰りなんいざ、田園まさに荒れなんとす」というのがあり、私の田園は小さな書斎で引退したらゆっくり読もうとして仕入れた積読(つん読)の書籍が荒れた田園のように散らばっているので、先ず身辺の整理から取り掛かる必要がある状態です。

最後に会議所の益々の発展と皆さんの健勝を祈念してご挨拶と致します。

 

左から選挙管理委員会の藤井敏晴委員/中村敏幸委員/山田唯資委員長/田中信会頭



2010年度の新会頭に選出された中山立夫氏

4回目の70周年記念委員会開催してドラフト資料で意見交換

4回目の70周年記念委員会(佐々木光委員長)は会議所70周年記録集作成委託業務を請け負っているサンパウロ新聞社の鈴木雅夫社長が参加して2009年11月19日正午過ぎから午後2時まで開催した。

記録集編纂の鈴木社長はドラフト資料で編纂方法、スケジュール、実施事項、データー編への挿入、写真の選定などを説明後、参加者が削除や挿入データーなどについて意見の交換を行ったが、予想以上の立派な記録集作成が見込まれて、参加者全員が納得するドラフト案に満足の様子であった。

参加者は70周年記録集担当の鈴木雅夫社長(サンパウロ新聞社)、佐々木光委員長(ジェトロ)、和田亮副委員長(日通)、壇上誠副委員長(日本経済新聞)、田中信会頭(リベルコン)、山田唯資監事会議長(個人会員)、平田藤義事務局長、柴田千鶴子事業班主任

右側手前3人目がドラフト資料で記念集について説明するサンパウロ新聞社の鈴木雅夫社長

 

スポットライトホテルオープニング式開催

ブルーツリー・ホテルを率いる実業家の青木智恵子氏の新しいコンセプトのスポットライトホテルのオープニング式が2009年11月18日午後8時からピニェイロス・スポットライトホテル開催、商工会議所からは田中信会頭並びに平田富士義事務局長がお祝いに駆けつけた。

外国人労働者:入国管理政策の現状に関するセミナーに80人が参加して開催

日伯法律委員会(松田雅信委員長)並びにコンサルタント部会(都築慎一部会長)共催の「外国人労働者-入国管理政策の現状」セミナーが2009年11月18日午後2時から6時までマクソウドホテルに80人が参加して開催された。

初めに外務省入国管理課のラルフィ・ピーター・ヘンデルソン主任はブラジルのビザ発行の現状、問題点、アーチストや特殊技能者のビザ発給、ヨーロッパの入国拒否、失業問題や不法入国者への特赦などについて説明した。


労働省入国管理課のアウド・カンジド・コスタ・フィーリョ総務コーディネーターは「ブラジルの外国人労働者-入国管理政策の現状」として労働雇用省の移住審議会の組織、歴史、審議会メンバーの構成、年間 10回の会議、プロセス分析件数、昨年の労働ビザ承認件数、そのうち航海関係が1万699人、保守サービス7477人、アーチスト 7420人、特殊技能者2301人、投資家1,357人、エグゼクチブ957人、その他1万16人とそれぞれ前年よりも増加している。


発給ビザで90日ビザが最も多く、2年ビザ 、1年ビザと続いて、パーマネントビザ発給がもっとも少なく、労働契約書が必要だった講演者にも契約書なしでビザを発給、科学者、アーチストやプロス ポート選手へのビザ発行ブロクラシーが減少して発給が早くなってきていると説明、米国からの技術者向け労働ビザ発給は1291件、フィリピン991件、英国952件、インド605件、フランスが434件と続いている。


質疑応答では90日ビザの延長の可能性、海外でのINSSの支払い、ブラジル勤務の50%のサラリー支給などについて質問されて審議会メンバーは的確にアドバイスをしてセミナーが終了、高田フェルナンド社長からアウド総務コーディネーターに記念のプレートが贈呈された。

左から労働省入国管理課のアウド・カンジド・コスタ・フィーリョ総務コーディネーター/外務省入国管理課のラルフィ・ピーター・ヘンデルソン主任/進行役の高田フェルナンド氏

左から日伯法律委員会の矢野クラウジオ副委員長/コンサルタント部会の都築慎一部会長

80人が参加して開催された「外国人労働者-入国管理政策の現状」セミナー

 

 

ヤチヨ・ド・ブラジルはリメイラ市の樹脂製燃料タンク工場の定礎式

ヤチヨ・ド・ブラジル社(亀井定男代表)はサンパウロ州リメイラ市の樹脂製燃料タンクの製造を目的とした工場建設の定礎式を2009年11月18日午前に関係者80人が参加して開催した。

同社は八千代工業(本社・埼玉県狭山市)と南米ホンダが共同出資で設立、新工場では主にシビック車に使用する樹脂製6層タンクを生産、2011年11月の操業開始が予定されている。

定礎式には日本から八千代工業の加藤正彰社長、工事の施工を行う戸田建設の林恒清社長、小林雅彦首席領事、ホンダの峯川尚社長、シルビオ・フェリックス市長が参加、商工会議所から田中信会頭、平田藤義事務局長が駆けつけた。

            

ヤチヨ・ド・ブラジル社の新工場の定礎式でタイムカプセルを埋める右から峯川社長/八千代工業の加藤社長/ヤチヨ・ド・ブラジル社の亀井代表

            

ヤチヨ・ド・ブラジル社の定礎式に参加した関係者

 

前財務相のアントニオ・パロッシ下議並びに日本大使館政務班の澤田洋典参事官をスピーカーに迎えて懇親昼食会開催

11月の懇親昼食会はアントニオ・パロッシ下議並びに日本大使館政務班の澤田洋典参事官をスピーカーに迎えて、2009年11月13日正午過ぎから2時過ぎまでインターコンチネンタル・ホテルに120人が参加して開催した。

初めにアントニオ・パロッシ下議は「金融危機後のブラジルの展望」と題して、昨年の日本移民100周年記念祭では日本から皇太子殿下を初め多くの実業家のトップが訪伯して、日伯間の交流が更に緊密化してきており、金融危機後のブラジル経済の回復は世界から注目、日本企業も大いに注目しだして多くの企業がファンダメンタルズの堅固なブラジル進出を検討しだした。

慢性インフレや対外債務で常に問題を抱えていたブラジルは15年前からインフレコントロールや対外債務の減少、今では対外債務を上回る外貨準備高を擁し、国際通貨基金(IMF)からの借入れから今では金融危機の対応策として融資能力増強を急ぐIMFに対して、拠出金を借出すまで好転している。

金融危機から最も早く脱出したブラジルはワールドカップやオリンピック開催などインフレ整備の大型投資が目白押し、今後は10年以上に亘って持続的経済成長が約束されている。

またブラジルは地上デジタル放送の日本方式採用を世界に先駆けて採用、日本の最先端技術移転された日伯方式採用は南米各国で採用が決定している。

ブラジルには3つの大きなリザーブ(貯蓄)があり、対外債務を上回る2,000億ドル以上の外貨準備高、計り競れない埋蔵量を誇る岩塩層下原油、世界の肺と呼ばれて酸素を供給する広大なアマゾンの熱帯森林、環境にやさしい大半が水力発電所によるクリーンな電力エネルギー、エタノールを初めとする代替燃料など世界的に恵まれた条件化での今後の持続的経済成長が見込まれている。

また政治的にはラテンアメリカで盛んに行われている憲法改正による大統領の長期政権維持に対して、ルーラ大統領はブラジルの憲法に定められた2期連続で大統領の席から潔く去ることで、ラテンアメリカ諸国の権力者と一線を引くことで、ブラジルの政治の安定性を世界に知らしめていることも海外投資家にとってブラジルへの投資促進の呼び水にもなっている。

また世界金融危機で企業の収益が圧迫されて国庫庁の税収が落込んでいる上に、経済刺激策採用で減税や免税政策を採用して国内消費を刺激したために雇用が増加、今年は100万人の雇用創出が見込まれている。

今後は教育レベルのアップ、司法、破産法、保険法、クレジット法などの改革を図って行くことがブラジルの発展にとって重要であると強調した。

また日本や外資系企業からブラジルへの投資促進のためには煩雑な税制改革や移転価格税制を解決することが重要であり、財務省では率先して問題解決に当たっていると説明、最後に昨年の日本移民100周年で更に日伯関係は緊密化してきており、日本人とブラジル人は実の兄弟であると結んで大きな拍手が送られて講演を終了した。

続いて在ブラジル日本国大使館政務班の澤田洋典参事官は「2010年大統領選を巡るブラジル政治情勢」と題して2010年に行われる選挙として大統領、512議席の下院議員、2/3に相当する54議席の上院議員、州知事並びに州議会議員があると説明した。

有力大統領候補として与党の労働者党(PT)候補のジウマ・ローセフ官房長官、ブラジル社会民主党(PSDB)の元保健相のジョゼ・セーラSP州知事、元国家統合相のブラジル社会党(PSB)のシロ・ゴメス下院議員、元環境相で緑の党(PV)のマリーナ・シルバ上院議員を挙げた。

また10月の世論調査ではセーラ候補が40%の支持率、ジウマ15%、シロ候補12%、マリーナ候補5%で11月はジウマ候補が19%に上昇してセーラ候補は36%に減少、セーラ候補の替わりにアエシオ・ネーベス候補が立候補したシナリオではジウマ、シロ並びにアエシオ候補が20%前後で拮抗すると予想している。

現在の選挙戦情勢では政治経験、知名度や現役のSP州知事であるセーラ候補がリードしているが、ルーラ大統領と常に多岐に亘る式典に出席して知名度アップを狙っているジウマ候補が追い上げてきており、北東伯では知名度の高いシロ候補が健闘、環境問題が世界的に話題となっているシナリオはマリーナ候補の参入は時流に乗って好感を持たれているが、本格的な選挙合戦は来年にずれ込む。

大統領選の注目点としてカーニバルが終了しないと経済活動が始まらないブラジルの慣例、また南アフリカで開催されるワールドカップではブラジル人はサッカー辺倒の状態に陥るために7月以降に本格化、また80%の支持率を集めるルーラ大統領の影響力、セーラ候補とアエシオ候補のPSDB党の動向、シロ候補とマリーナ候補の動向などが大きく左右する。

高支持を維持するルーラ大統領は強力な選挙マシーンであり、ジウマ候補を常にルーラ大統領と行動を共にしてメディアに登場、また来年3月に放映が予定されているルーラ大統領物語「ブラジルの子供」の影響、文盲でも投票が可能な電子投票の影響やブラジル民主運動党(PMDB)との協力など大きく選挙戦に影響する。

PSDB党の動向としては高支持率を維持しているルーラ大統領との直接対決イメージを回避するために、大統領立候補を来年3月に先送りを予定しているが、全国的に知名度の低いアエシオ・ネーヴェス・ミナス州知事は同党の大統領候補の年内決定を主張、前回の大統領選では北東地域の票の取組みに完敗したために、副大統領候補として北東地域から選出する可能性がある。

セーラ候補の政策は与党に近いが、1994年以降の国民投票的選挙では与党が勝利を収めているために来年の大統領選挙はPT党有利、しかしネーヴェス候補は大統領就任前に死亡したタンクレード・ネーヴェス氏の孫でカリスマ性がありPT党に警戒感を与えている。

PSB党のシロ候補はPT党との連立与党であり、ジウマ候補との票の奪い合いを懸念しているために、ルーラ大統領はシロ候補のサンパウロ州知事選を支持、しかし党内のマルタ・スプリシー女史などが抵抗、シロ候補の支持率が20%を超えれば大統領選の可能性もでてくる。

マリーナ候補は元環境相で各党が環境をテーマにしている時点での立候補は非常にタイムリーであり、またマンネリ化していたPT党対PSDB党の二極構造に待ったをかけ、ルーラ大統領との似た生い立ち、著名人の幅広い支持、副大統領候補にNatura社の社長を選んで他の候補の票を奪う可能性が大きい。

大統領選は5回連続でPT党とPSDB党の対決が続いており、カルドーゾ大統領とルーラ大統領で16年とブラジルの政治は安定、国際舞台でも大きく活躍しているが、有権者にとっては選択の幅がなく、中傷合戦になりがちであり、第3勢力の出現で政治の質の向上が期待されている。

PMDBは閣僚6人、州知事は1/3に相当する9人、下院議員は92人、上院議員は17人でそれぞれ議長席を維持、1,201市長で党員が200万人を抱える最大政党となっているが、大統領選挙では惨敗、1995年以降は常に政権側に付いている。

また上院の汚職、腐敗問題が続出しており、上院は政治ボスの集まりであり、来年の上院選では2/3が改選されるために大物政治家の落選危機が見込まれているが、改革は有権者の手に委ねられていると結んで講演を終えた直後に平田事務局長はプログラムには予定されていないが、パロッシ元財務相のテーブルへ行き、澤田参事官の講演のコメントや感想を求めると快諾、パロッシ元財務相は澤田洋典参事官の「2010年大統領選を巡るブラジル政治情勢」はよく分析されていて素晴らしい講演であったと最大級の称賛の言葉を贈った。

平田事務局長は去る6月19日にアメリカ商工会議所で行われたGIE(主要14カ国で構成する外国投資家グループ)会合でパロッシ元財務相にお逢いの際、GIEとしてお願いした移転価格税制改善要請に対する前向きなスピーチについて非常に感謝の意を表明。

8月以降の定例昼食会にご招待して来たが、今回は三度目の正直、ご多忙な日程を特別調整され、たまたま13日の金曜日又PT党の選挙番号13に偶然ながら一致する日にご講演下さった事に何らかの縁起があると悦んだ。

かつては定例昼食会に現職のルーラ大統領が大統領候補者に選ばれる以前、本日のパロッシ元財務相同様ご講演された事を想起、ブラジル日本商工会議所でご講演される方は決まって大統領に選出されると言うジンクスがあると会場の笑いを誘いながら、来年ジルマ大統領候補への講演依頼がもし実現されない場合は、替ってもう一度パロッシさんに又是非お願いしたいと会場を沸かした。

山田唯資監事会議長は「2009年第3四半期の会議所の業務、会計監査結果」として、10月21日に監事3名が出席して開催、山田監事会議長は事前に会計の動きを記帳した書類や銀行からの照合票及び伝票を1枚1枚チェック並びに金庫内有り高の精査を実施した。

監事会は初めに平田事務局長から最初にこの期間中の業務の推移について説明、次いで会計事務所が作成、提出した貸借対照表、損益計算書、それに事務所が準備して米倉財務委員長並びに10月9日の常任理事会によって承認された月別会計種目別収支明細書、予算、実績対比表、財産目録、会費滞納現況表並びに2009年度第2四半期の各委員会や部会の予算と実績について逐一会計担当職員も加えての事務局サイドからの報告があり、それに対する監事側からの質問など等相互間で活発な討議が行われて審議、その結果、監事会は「2009年度第3四半期の会議所の業務遂行とその会計処理は適切であった」事を認めた。

3分間スピーチではパラナ州マリンガ市のシルビオ・マガリャエス・バーロス市長が「パルケ・ド・ジャパンへのご協力お願い」として、敷地面積が10万平方メートルの日本公園の完成のために免税口座団体(OSCIP)でレシーボ発行が可能であるリッファ(くじ引き)協力券販売で資金を調達するために、会員企業の協力券購入を訴えた。また平田事務局長は商工会議所の財政強化のためにも、出版物委託販売同様に会議所からのリッファ購入を会員企業にお願いした。

EMDOCサービス社のレネー・ラモス氏は「ブラジルと日本-移住及び査証」出版について、ポルトガル語/英語/日本語3カ国版の本を商工会議所で委託販売すると説明した。同書は実業界、人事スタッフ及び国際労働法の専門家に、ブラジル及び日本両国の各種就労査証について情報を提供し、両国の移住に関する法規の主な特徴を紹介することを目指しているという。

ブルーツリーホテルの広瀬純子ディレクターがエコノミークラスのスポットライトホテルは安らぎのコンセプトに食事はコンベニエンス・スタイル、マネージャーは日本の旅館の女将さんのように感謝をこめて接待するので同ホテルの利用を呼びかけた。

新入会員紹介ではブラジル・アステラス製薬のデヴァネイ・バカリン氏が山之内製薬と藤沢薬品が合併して誕生し、日本では2位で世界の売上げが100億ドル以上と自社を紹介して田中信会頭から会員証が授与された。

左は澤田参事官の講演内容についてコメントをするパロッシ元財務相/田中信会頭

 

マイクを持つパロッシ元財務相は澤田洋典参事官の「2010年大統領選を巡るブラジル政治情勢」の講演は素晴らしく分析されていると最大級の称賛の言葉を贈った。

                       

在ブラジル日本国大使館政務班の澤田洋典参事官は「2010年大統領選を巡るブラジル政治情勢」と題して講演

     

パラナ州マリンガ市のシルビオ・マガリャエス・バーロス市長が「パルケ・ド・ジャパンへのご協力お願い」について3分間スピーチ

120人が参加した11月の懇親昼食会の様子