大阪・サンパウロ姉妹都市提携40周年記念事業の大阪市ミッションとの意見交換会

大阪・サンパウロ姉妹都市提携40周年記念事業の大阪市ミッションが2009年9月8日午前10時に商工会議所を表敬訪問、初めに岡田茂男団長(ダイキン グローバル本部 顧問、元ブラジル三井物産社長)が挨拶を行い、田中信会頭が配布したパンフレットで会議所の組織、活動、主な行事、会員数の推移などを説明した。

その後、パワーポイントでメルコスールやBRICsでのブラジルのポテンシャル、安定した政治経済、今後の世界に占める役割などについて説明、ブラジル国内の企業進出時の税制インセンチブ、有望な分野、中小企業進出の可能性、労務コストなどについて多岐に亘って意見交換が行われた。この後一行はサンパウロ州工業連盟(FIESP)での大阪のPRを目的とした会合に参加、田中会頭並びに平田事務局長が同行した。

参加者は大阪市から団長の岡田茂男姉妹都市協会副会長(ダイキン グローバル本部顧問、元ブラジル三井物産社長、元会議所副会頭)、橋本寛樹都市外交担当部長、安井良三海外プロモーション担当課長代理、木下直樹担当係長、商工会議所からは田中信会頭(リベルコン)、篠原一宇氏(パナソニック)、河本暢夫氏(東洋紡)、大野恵介氏(三栄源)、木村ネルソン氏(ヤンマーサウスアメリカ)、平田藤義事務局長

プレゼンテーション資料

2009年9月8日

於:ブラジル日本商工会議所

 

大阪・サンパウロ姉妹都市40周年記念ミッション歓迎式次第

  

10:30 名刺交換

10:40 岡田団長挨拶

10:45 田中会頭挨拶

11:15 大阪市紹介および参加者と意見交換

11:45 終了

  

大阪市ミッション

 

団長:岡田茂男 (おかだ・しげお)現在ダイキングローバル戦略本部顧問、元ブラジル三井物産社長、ブラジル日本商工会議所副会頭            

橋本寛樹 (はしもと・ひろき)    大阪市都市外交担当部長                               

安井良三 (やすい・りょうぞう)   大阪市海外プロモーション担当課長代理            

木下直樹 (きのした・なおき)   大阪市海外プロモーション担当係長   

           

ブラジル日本商工会議所

 

田中信 (たなか・まこと)       会頭                                                                                   

河本暢夫 (かわもと・のぶお)    東洋紡ブラジル 社長

大野恵介 (おおの・けいすけ)    ブラジル三栄源 社長

篠原一宇 (しのはら・いちう)     パナソニックブラジル 副社長                         

木村ネルソン (きむら・ねるそん) ヤンマーサウスアメリカ 補佐役                       

平田藤義 (ひらた・ふじよし)     事務局長            

                     

 

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14:30~15:30 FIESP (サンパウロ州工業連盟) 訪問 (4階会議室)

応対者: Roberto Giannetti da Fonseca (ロベルト・ジアネッチ・ダ・フォンセッカ) 国際担当理事長、José Augusto Corrêa (ジョゼ・アウグスト・コヘーア) 同理事、Thomas Zanotto (トマス・ザノット) 同理事

会議所同行メンバー(順不同敬称略): 田中、篠原、木村、平田

 

 

大阪・サンパウロ姉妹都市提携40周年記念事業の大阪市ミッションとの意見交換会の様子

正面はパワーポイントでブラジルの現状を説明する田中信会頭

左から岡田茂男団長/橋本寛樹都市外交担当部長/安井良三海外プロモーション担当課長代理/木下直樹担当係長

 

経済産業省通商政策局幹部と会議所および進出企業代表者等が意見交換

JETROサンパウロ(佐々木 光所長)はペルー経由で訪伯している星野雄一通商政策局中南米室長、山下浩司同課長補佐が来聖したのを機会に、会議所関係者および進出企業代表者等を招待し日伯貿易投資促進などを中心に懇談会を開き幅広く意見交換を行った。

星野氏は前中南米室長の本間英一氏が国際投資室長に異動、その後任として最近就任したばかり。日伯通商関係の基礎を築いた前任者同様、今後益々日伯貿易投資促進に向け会議所との関係が深まりそうだ。

参加者は田中 信会頭、中山立夫(ブラジル三井物産社長、副会頭、日伯経済交流促進委員長)、近藤正樹(ブラジル三菱商事社長、専任理事、総務委員長)、伊藤友久(ブラジル住友商事社長、専任理事、渉外広報委員長)、窪田敏朗(ブラジル三井住友銀行頭取、元会議所専任理事)、平田藤義事務局長。

 

 

 

コンサルタント部会主催の「大企業でのコスト削減」セミナーに45人が参加して開催

コンサルタント部会(都築慎一部会長)主催の「大企業でのコスト削減」セミナーが2009年8月25日午後4時30分から6時まで45人が参加して開催された。

 デロイト社戦略・オペレーション部のファビオ・ペレス部長が講師を務め、収益アップのためのコスト削減、人員削減、サラリーやベネフィット削減による影響、企業カルチャー、将来を見据えたコスト削減戦略について説明した。

 また金融危機後に米国では数多くの銀行の倒産やGM問題、ブラジル国内では郵便局、サジア社やエンブラエール社を例に上げて説明、コスト削減で成功した企業ではゴール航空の着陸前のゴミ収集、DELLのコンピュータ販売戦略、ナイキの委託生産、ウオールマートの大量購入によるコスト削減などを説明した。

45人が参加したセミナーの様子

左から講師のデロイト社戦略・オペレーション部のファビオ・ペレス部長/都築慎一コンサルタント部会長/アンドレ・ジョフリー部長

 

 

日本通運、創立30周年

1979年の設立から30周年を迎えたブラジル日本通運(和田亮社長)は本社の川合正矩社長を迎え2009年8月24日午後7時からインテルコンチネンタルで創立30周年記念パーティを盛大に開催した。 大勢の顧客をはじめ会員企業の関係者で会場を埋め尽くし約300名位が駆けつけた。会議所からは田中会頭と平田事務局長が参加した。

最初に川合社長が同社設立の経緯を説明、当初従業員4人でスタートしたブラジル日通が幾多の危機や困難を克服、今ではブラジル全土に4箇所の支店を開設、50人体制で臨み、いつでも何処でも顧客ニーズに迅速に対応が出来るグローバルネットワークを構築、新たな飛躍に向けた組織体制の強化をしたと述べた。

在サンパウロ総領事館の大部一秋総領事のお祝いの言葉に続き田中会頭が挨拶、日通のブラジル進出当事を振り返り、ブラジル経済の変遷、両国で失われた20年を回顧、近年にはBRICsの一員として世界の注目を集め、直接投資の流入も増加、インフレは先進国並みに改善され外貨準備高が2千億ドルを突破、債権国に変貌を遂げた事を説明、リーマンショック後から、いち早く底を打ち回復軌道に乗った数少ない国であると強調した。

また田中会頭は日本勢による乗用車生産開始により、そのグループだけに限らず裾野産業の本格的進出を促している他、最近は日本を代表する鉄鋼メーカーが高炉一貫生産を発表する等、日本の近代工業史の概念では想像も出来なかった事と進出形態の変化を述懐した。

ブラジル産小型ジェット機の日本向け輸出、エタノール取引、温暖化ガス排出権取引、デジタルTVの日本方式採用などが具体化、更に経済波及効果が大きいブラジルの高速鉄道の導入に日本の新幹線システム技術の検討が本格化していることにも期待を表明。

一方、ブラジル企業の多国籍化も進展、その具体例の一つにペトロブラス(ブラジル石油公社)による日本の南西石油の買収を挙げ、アジア進出の拠点として日本企業を戦略的パートナーに選んだのは、100年間の相互信頼関係の積み重ねの結果とし、国民総出で日本移民100年祭を祝福した事が証拠として如実に表れていると語った。

第二次大戦の兵站軽視が戦いの重要な敗因の一つであった事を思い浮かべ、そのロジスティックの重要性を再認識する一方、全ての国鉄の駅前にあった丸通時代に地下足袋を履き、荷物を運ぶ時代を感慨深く振り返り、現在では企業のコスト競争力を左右する業種として、また個人の家庭にまで入り込み、的確に顧客のニーズを充足、世界のあらゆる場所が仕事場であり又ビジネスになる業種に大変貌、売上高約2兆円、従業員約4万人、世界37か国、211都市に382拠点を擁し、最先端の情報システム産業に成長した日本通運グループに称賛を贈り挨拶の結びとした。

鏡開きが執り行われ松田雅信パナソニックブラジル社長(会議所副会頭)が乾杯の音頭をとった後、食事歓談に入った。


最後に和田亮社長が同社の付加価値をより一層創造しビジネスのさらなる拡大とサービスの向上に努める力強いメッセージと丁寧なお礼をもって閉会を宣言、記念式典を終了した。


 

会議所70周年記念委員会に8人が参加して開催

会議所70周年記念委員会(佐々木光委員長)は2009年8月21日午後1時30分から8人が参加して開催、会議所70周年記録集の業務委託、今後のスケジュール、予算、経費、見積、資料や写真の整理などについて意見の交換が活発に行なわれた。

参加者は佐々木光委員長(ジェトロ)、和田亮副委員長(日通)、壇上誠副委員長(日本経済新聞)、田中信会頭(リベルコン)、原宏氏(ジェトロ)、山田唯資監事会議長(個人会員)、平田藤義事務局長、柴田千鶴子事業班主任

左から田中信会頭/和田亮副委員長/佐々木光委員長

0周年記録集作成で盛んに意見の交換が行なわれた

 

 

労働問題研究会に47人が参加して開催

企業経営委員会(松田雅信委員長)の労働問題研究会が2009年8月20日午後4時から6時まで47人が参加して開催、プライスウオーターハウス社のフラービア・フェルナンデス・シニアマネージャー並びにタチアナ・カルモーナ・マネージャーが「ブラジルに駐在する外国人に適応出来る労働・福祉・税務法」について講演した。

 2人はプレゼンテーション資料を使いながらアサインメント・レターでは企業と外国人派遣者の契約、本国と派遣先国の法律の相違点、派遣期間、サラリーやベネフィットの明記、Split Payroll,、宿泊先の賃貸契約や支払い、パーマネントヴィザ、テンポラリーヴィザ、入国日や出国日の注意点、ブラジルでの税制の申請、帰国の際の必要ドキュメントなどの注意点や解釈などについて説明した。

会場一杯の47人の参加者が熱心に講演を聞き、色々な質問がされた

左からプライスウオーターハウス社のチアナ・カルモーナ・マネージャー/フラービア・フェルナンデス・シニアマネージャー

 

フリージャーナリスト外山脩氏のポルトガル語版「百年の水流」記念出版会

フリージャーナリストの外山脩氏の日本語版「百年の水流」がベストセラーとなってポルトガル語版出版の要望が大きかったが、2009年8月18日午後7時から日本移民史料館でブラジリアから島内憲大使、サンパウロ総領事館の大部一秋総領事など200人がお祝いに駆けつけて、ポルトガル語版「百年の水流」(Cem anos de águas corridas)記念出版会が開催された。商工会議所からは田中信会頭、平田藤義事務局長が参加した。

2006年に出版された日本語版「百年の水流」はコロニア文学賞を受賞したベストセラー作品であり、コチアや南伯産組の崩壊、南銀の買収や勝ち組、負け組の抗争など日系コロニア百年の歴史を長年の取材や歴史資料を基に描いた力作で、2007年からポルトガル語への翻訳作業が行なわれてこのたび完成、外山氏は「14年かけて死ぬ思いで執筆、特に真実を把握するのに苦労した」と感想を述べてた。

業種別部会長シンポジウムに114人が参加して今までの全ての記録を塗り替えた

業種別部会長シンポジウムが2009年8月18日午後2時から5時30分までソフィテルホテルに今までの平均80人を大幅に上回る114人が参加、一般客は邦字新聞2社の宣伝効果で9人、カクテルには今までの平均20人の倍以上の47人が参加してそれぞれ記録を更新、経済金融危機の底打ちへの関心や下半期の経済回復の期待感、島内憲大使や大部一秋総領事の参加などが参加者記録を塗り替える牽引をした。

近藤正樹総務委員長が軽快なテンポで司会を務め、初めに田中信会頭がブラジリアから島内憲大使、サンパウロ総領事館から大部一秋総領事の参加に感謝の意を述べ、部会シンポが70年代に「業種別部会長懇談会」としてスタート、2003年からの一般公開、2006年下期から「業種別部会長シンポジウム」への名称変更を説明、昨年9月の世界金融危機後の今年上期の同シンポでは100年に1度の危機に落込んでいたために、先行きの見通しが不透明であったが、今回のシンポでは前回よりも明るい話が聞けるために楽しみにしていると結んだ。

トップバッターはコンサルタント部会の都築慎一部会長が昨年のブラジルのGDPは5.1%増加、金融危機後は大幅に落込んで今年はマイナスが予想されていたが、僅かにプラスに転じる可能性、上半期の経常収支、証券投資や直接投資は減少、外貨準備高と貿易収支が増加、マクロ経済では景気復調局面に入ったと言ってよい見方と慎重な見方の存在、全体としては実体経済が力強い足取りで回復中とは言えず、今年後半は未だ不安定要素があるために設備投資には慎重な企業が多く、製造業の危機以前のレベルの回復は2010年に持ち越されると予想されており、部会では「ブラジル経済は底を脱したか」アンケートでは「はい」3社、「いいえ」は4社と分かれていると説明した。

金融部会の山崎展生部会長は2005年以降のブラジル経済指標の推移、2007年からの銀行の法人/個人向け貸出総額、延滞債権比率、貸出スプレッドの推移や変化をグラフで説明、5行による年末の金利/為替レートの予想、世界経済の強気シナリオ並びに弱気シナリオ、一桁まで低下したSelic金利、ブラジルの銀行の少ないデリバティブ取引被害、公立銀行のクレジット拡大、大手銀行のポートフォーリオ拡大、2番底の可能性などを説明、上期の保険業界は自動車保険、生命・傷害保険並びに火災・新種保険がそれぞれ増加したが、運送保険は減少、損害率では生命・傷害保険以外では悪化、下期の展望ではマーケットの拡大傾向、損害率の上昇並びに金利の低下による運用益の減少で収支悪化、2010年末までにソルベンシーマージン新基準の充足の必要で吸収・合併が予想されていると説明した。

貿易部会の伊藤友久部会長はブラジル貿易が昨年まで輸出入とも記録を更新していたが、今年上半期は世界金融危機で世界貿易が収縮した影響で輸出入とも減少、大幅な輸入減少で貿易収支黒字が増加、輸出では工業製品が31.1%、一次産品8.2%、半製品27.5%、一次産品輸出大豆と鉄鉱石が増加、鶏肉と原油は減少、輸出では中国向けが唯一増加、米国やアルゼンチン向けは40%以上減少、輸入では非耐久消費財が僅かに増加、特に新型インフルエンザの影響で医薬品が増加、乗用車や家電製品などを中心に耐久消費財輸入減少、対日輸出では輸出入とも減少したが、1億ドル以上の航空機を輸出、下半期の展望では経済の落込みが底を打って輸出入とも回復して228億ドルの黒字予想、ブラジルは国内市場の大きさ、豊富な天然資源、健全な金融機関、安定した国であり、日本は欧米に遅れをとっているが、大いに期待できる市場であると結んだ。

建設不動産部会の大滝守部会長代理は連邦政府の”私の家、私の暮らし”の大衆住宅建設プロジェクトで低所得者向け住宅供給効果により業界は回復して建設景気を上昇、建設現場労働者の小幅な賃金調整、工業製品税(IPI)減税で資材価格減少、上期は好調に推移したセメント販売、特に北東伯と中西部が増加、サッシ業界は昨年に受注した物件が多く好調に推移、家具販売は今年3月から大幅に落込み、今後の事務所のリニューアルは期待できず、BRICs諸国ではサンパウロの不動産・土地の価格は高止まり、事務所の空室率は低くて家賃は高止まり、海外ファンドがブラジルに戻ってきており、また自動車工場の工場投資再開、日系以外の国内優良企業、宗教施設、学校や病院の受注に力を入れるが、日系建設業は不況の底にあり、他産業から6ヶ月遅れで回復するために、今のうちに企業の体質強化を図ると結んだ。

機械金属部会の西岡勝樹部会長は音割れするほどの大きな声で、上期の鉄鋼部門は金融危機の影響は40%減となったが、下期は自動車産業を中心に回復、電力・大型プロジェクト部門はペトロブラス入札などでそれほど落ちこんでいない、変電市場の拡大、高速鉄道入札公表、地下鉄新規案件、盛んにロビー活動を行なっている地上デジタル放送の日伯方式の南米への普及などが見込まれているために増加予想、プラント部門は紙・パルプの需要減や設備投資の先送りと輸出価格の下落、パルプの投資は2011年以降、石油化学はペトロブラスの17兆円に達する5カ年計画でペトロブラス頼みであるが上期よりも15%増加を予想、精密機械部門は今年2月が底で在庫増加、下期は自動車生産に牽引されて2007年レベルまで回復、農業機械部門は連邦政府の低金利融資政策でトラクターが好調に推移、下期も低利子政策で好調維持を予想、部会全体では連邦政府の自動車・白物家電への減税策や景気刺激策、ペトロブラスの変わらぬ積極投資の恩恵などでブラジル経済に薄日が差してきており、部会員の景気の底を打ったかのアンケートでは全員が「はい」と答えたと強調した。

自動車部会の長谷部省三部会長は全国自動車工業会(Anfavea)が今年の自動車販売台数予想を4月の271万台から7月には300万台、生産台数を286万台から305万台にそれぞれ上方修正、リッターカーは2001年をピークに減少を続けてきたが、IPI減税政策で上半期は上昇、金利の先行き引下げ予想でキャッシュでの購入が増加、反対に金融取引税率変更でリース販売減少、自動車メーカーの大型投資が目白押しで2011年までには100万台の生産増加投資、オートバイの上半期の販売は70.4%、生産は61.8%、輸出は49.7%とそれぞれ大幅に減少、金融危機の影響でクレジット販売が大幅に減少、特に南東部、大都会、若年層への与信引締めが厳しい傾向、下半期は与信審査が販売を左右、「経済は底を脱したか」アンケートでは好調な自動車販売、大手メーカーの強気な投資、オートバイは上半期が底で現在は回復中と5社が「はい」と回答したが、IPI税率が通常に戻った後が不透明で来年の小型車販売減少やトラック・バス販売の回復は2014年以降で「いいえ」と回答したのは2社であったが、最後に長谷部部会長は自動車業界に底はあったのかなと笑いを誘った。

電気電子部会の三好康敦副部会長は2004年から2008年のブラジル電気電子業界市場規模の推移、マナウスフリーゾーンの生産動向では薄型テレビは大幅増加、来年のワールドカップのブラジルでの放送は昼間で販売増加予想、デジカメ販売は堅調、カーオーディオは昨年後半から失速状態、輸出入とも大幅に減少、雇用も1万人以上減少、テレビの2005年からの価格の推移、上期の回顧では為替変動の売価への転嫁困難で収益悪化、白物家電・自動車減税は需要喚起になるも、他製品の販売低下への影響、B2Bの機材販売は設備投資抑制で後退、為替損益の吸収で収益悪化、下期の展望では在庫の正常化、購買意欲の回復で販売減の取り戻しが期待できるが、不透明感が存在するために消極的な見通し、経営課題では商品戦略の見直しがもっとも多く、新規事業開拓・新製品展開とコストダウン・合理化、キャッシュフローや資金繰り、最後に6月17日にブラジリアの日本大使館での地上デジタル放送デモの開催に同部会が積極的に参加して日伯方式の素晴しさをアピールして大成功を納めた、「不況は脱したか」アンケートでは業界は厳しい状況が継続して楽観視できないと結んだ。

化学品部会の松尾新一郎部会長はいつもユーモアな発表で参加者を笑わせるが、初めに経済危機は脱したかのアンケートでは14社中9社が「いいえ」、5社が「関係なし」、上期の売上では14社中3社が増加、10社が減少、1社が同じと回答、下期の展望として売上では14社中11社、利益では10社が増加すると予想、筆記具では9月の筆記具フェアに期待、高級化粧品は富裕層向けで金融危機の影響なし、一般医薬品ではシップ薬の人体への貼り付けCM禁止、家庭防疫約ではエアゾールの有効期限は2年でそろそろ大バーゲンセールが開始すると笑いを誘い、今年の農薬市場は昨年の70億ドルから60億ドルに減少、肥料は国際市況の低迷で在庫減少、下期は需要増で売上・利益とも増加予想、上期の接着剤は電子インボイス、ICMS先払いの影響、下期は工業生産復調、IPI減税継続で若干増加で、大半は売上・利益とも70%の企業が上期を上回る予想して結んだ。

食品部会の齋藤孝之部会長は初めに総観として、上期のスーパーなどの小売部門は曇りのち晴れから下期は晴天を予想、国内外の加工食品業者向け業務用部門は経済危機の影響を受けて日本や欧米への輸出停滞、下期は回復傾向を期待しているが余り明るい予想はできない、外食部門の上期は業務用同様に金融危機の影響を受けたが、下期は飲酒運転の厳格な取り締まりや禁煙条例施行のマイナス要因はあるものの、経済回復で若干の好天を見込めるも楽観視できない、輸出時の商品流通税還元制度の未整備による資金繰りの圧迫、国内小売面ではICMS税の先払いの導入、新型インフルエンザ発生に対する出張者の往来制限、生産現場・事務現場でのモニターや消毒、中間以下の所得層販売、大都市圏の高付加価値型商品や天然志向の市場の成長などを説明、最後に金融危機は脱したかのアンケートでは「はい」が6社、「いいえ」が3社であったが、シンポジウム発表資料作成で開催された食品部会では駐在員の少ない企業や悩み事を抱える地場企業から生活、業務や法律面の情報交換会開催の要望があった事を付け加えた。

運輸サービス部会の畠山研治部会長は上期のブラジル航空業界の国内シェアは変わらず、国内線は若干減少した、国際線は金融危機と新型インフルエンザの影響で10%減少、燃料費は今年2月を底に値上がり傾向、昨年12月からブラジルへの日本出国者がブラジルからの入国者数を大幅に上回り、下期は今後のインフルエンザの影響は不透明、10月から燃料サーチャージャー復活するが、10月頃からの業務需要回復に期待、上期の海運業界はコンテナ船でのブラジルの輸出入は減少、ケープサイズ市況は金融危機前の史上空前の水準から今年1月には1万ドル割れしたが、中国の鉄鉱石輸入増加で2月から上昇傾向、上期の旅行業界は世界不況やインフルエンザの影響で海外旅行や出張控えで低迷、国内旅行は大手パッケージ会社によるパッケージ商品増加も物価高がブレーキ、下期は海外旅行に変わり国内旅行に注目、通信・IT業界はセルラー加入者が世界5位の1億5,960万台、3Gセルラー572万台、インターネットユーザー3,450万人、電子インボイスの発行は2億枚突破、下期は9月から新たに79業種で電子インボイス発行義務、コスト削減でテレビ会議システムの導入、金融危機は脱したかのアンケートでは12社全てが「いいえ」と回答して、厳しい状況が続いている。

最後に繊維部会の金原彰部会長は上期の繊維業界はここ数年で最も厳しい状況であったが、下期は改善に向かうが良くて前年並み、通期では前年比大幅な減収減益を予想、国際原綿は金融危機後は70セントから40セント台に下落、下期は投機マネーや競合作物の大豆相場の動き、中国経済の回復などに左右され、上期の綿糸輸出は56.4%、輸入は65.5%とそれぞれ大幅に減少、下期はレアル為替の上昇で輸出は更に困難、上期の薄地織物は金融危機で国内外の需要減退、輸出入減少、下期は実質所得の増加、国内消費の増加が見込めるも在庫が豊富であり、操業度回復に時間を要し、上期の紳士・婦人服地は価格競争激化で収益圧迫、小売業界はクリスマス商戦に次いで売上が立つ母の日の販売苦戦、しかし6月の恋人の日は寒くて好調、下期はIPI減税効果、為替の落ち着きで消費増加を期待経済危機の底は脱出したかのアンケートでは「はい」は7社、「いいえ」は一社であった。

島内憲大使は講評では各部会長の業界の臨場感や迫力ある最新情報が聞けて、外交活動を行なううえで参考にさせていただき、全体的に薄日が差してきているのではと思っており、下期は上期よりも堅調に回復するが、各業界でかなりニュアンスが違ってまだら模様の回復、しかし中長期的には非常に明るいが西岡部会長以外は日本人の悲観的に物事を捉えているように思え、もうちょっといいのではと思う。

今年になって日本に大使会議で帰国したが、ブラジルに関する講演依頼が多く非常に注目されており、「世界危機と日伯経済」での講演会は満席で心強く感じ、ブラジルとの関係が薄かった企業と話合う機会があり、ブラジルに非常に注目していることを膚で感じた。

BRICs諸国の中では最も注目を集めており、過去1年間の日本企業のトップのブラジル視察が増加、高速鉄道建設プロジェクトへの支援、デジタルテレビの中南米の普及では日伯がタイアップしてペルーが導入を決定したが、日本国内ではあまり知られておらず、日伯プロジェクトやビジネスのポテンシャルを知ってもらう必要があり、また首脳レベルの会議の開催の必要性を強調した。

大部一秋総領事はコメントで各部会長による下期の展望に向けての分析に御礼を述べ、経済危機からの脱出はまだら模様ではあるが、回復基調で安心しており、ペトロブラスに注目していると述べた。

閉会の辞では近藤総務委員長は盛りだくさんの部会長シンポジウムであったことに発表者を労い、次回のシンポジウムはカーニバル前の2月上旬を予定、カクテルパーティへの出席を促して、今年下期の業種別部会長シンポジウムは記録尽くめとなって大成功裏に終了した。尚、11業種のシンポジウム発表資料と原稿は会議所サイトの業種別部会長シンポジウム欄に掲載中、臨場感溢れるテープおこしは1週間後にサイト掲載を予定している。

記録更新の114人が参加した業種別部会長シンポジウム

左から島内憲大使/大部一秋総領事

左から島内憲大使/大部一秋総領事/加藤秀雄領事/佐々木真一郎副領事

シンポジウムでそれぞれの業種代表発表者と左から前列4人目の大部一秋総領事/田中信会頭/島内憲大使/司会の近藤正樹総務委員長と記念撮影

 


 

8月の懇親昼食会に90人が参加して開催

8月の懇親昼食会は2009年8月14日正午から午後2時まで90人が参加して開催、バンデイランテス・コムニケーショングループのジョアン・カルロス・サアジ社長が「ブラジルの大規模メディアから見た日伯関係」と題して、創業72周年に亘るメディア事業の取組、同社の歴史の推移、世界を網羅する有料・無料TV、ラジオ、インターネットのメディア網、正社員3,500人の規模、環境や社会的責任の取組、2007年の地上デジタル放送の参入、74放送局で3,200都市でのTV放送などを説明した。

政治経済の報道関係や各記念カップのサッカースポーツ放送、一般視聴者向けのエンターテイメント、イベント、ドラマ、社会的責任や環境問題、各種スポーツ有料放送では200万人が加盟、インターナショナル・バンドチャンネルは2007年6月に放送開始、アフリカやヨーロッパでも放送準備を始めており、ラジオ・バンデイランテスは70年以上に亘ってブラジルで最も視聴されている放送局であると述べた。

親日家のサアジ氏は日系コミュニティがブラジル人から非常に尊敬されており、農産物の生産や野菜を食べる習慣をブラジルに導入、コチア農業組合、痩せ地で見捨てられていたセラード開発、サンフランシスコ流域での果樹栽培による輸出など苦労を厭わずに大成功に導いた。

またサンパウロ奥地や北パラナ州での農業形態の革新はブラジル人から敬意を持って認められているが、自己主張をしない日本人は宣伝が足りず、小泉首相が来伯した時に日伯間のコニュ二ケーションについて聞かれたが、自己主張をしない日本人とのコニュ二ケーションは良くないと応えた。

日本ではブラジルの事情が正確に伝わっておらずに日系人の悪いところばかりが報道されており、我々はNHKとアライアンスを締結して正しい報道を行なっており、150万人の日系コミュニティは世界でも最も大きい。

第1波は日本の農業移民、第2波はパルプや製鉄などへの投資、現在の第3波は政府と関係のない民間投資による新しいプロジェクトであり、日伯関係は長い歴史があるが、ブラジルと中国には歴史がない。

日伯関係はオーケストラであるが、いかに早く実現できるかもっと話合わなければならないが、ブラジルではインフラ整備や高速鉄道建設プロジェクトなどが目白押しで、歴史のある日伯関係は日本がブラジルでの事業を拡大するのに大いに役立つと結んだ。

懇親昼食会の司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特別ゲストのバンデイランテス・コミュニケーショングループのジョアン・カルロス・サアジ社長、サンパウロ大使館の大部一秋総領事、サンパウロ州工業連盟(Fiesp)貿易国際関係担当のジョゼ・アウグスト・コレア理事がそれぞれ紹介された。

山田唯資監事会議長は8月7日に監事3人と米倉立二郎財務委員長が出席して開催された第2四半期の監査報告では8月4日に山田監事会議長が4月から6月の会計の動き、書類、伝票などを事前にチェック、平田事務局長はこの期間の業務や貸借対照表の説明、7月の理事会で承認した部会の予算などについても事務局から説明があり、監事会からの質問で討議した結果、業務並びに会計処理は正しかったと説明した。

8月18日午後2時から6時まで開催される業種別部会長シンポジウムは平田事務局長が近藤正樹総務委員長に代わって説明、8月7日に業界事情が鮮明に理解でき、また一般からの参加呼びかけ並びにPRするために新聞社を訪問、今回は島内憲大使、大部一秋総領事も参加、今回のシンポジウムは前回同様に満員が予想されるが、会員の参加を呼びかけた。

3分間スピーチではインターコンチネンタル・ホテルのフランシスコ・ガルシアサンパウロ総支配人兼ブラジル地域セールスディレクターがビデオでホリデイイン・マナウスホテルを紹介、日系企業が多く進出しているマナウスフリーゾーンに近く、2タイプを客室、日本食の朝食サービスがあり、日本人に大いに利用していただきたいとPRした。

就任挨拶ではサンパウロ新聞社の鈴木雅夫新社長が8月1日に社長就任、63年の歴史があるが再度立て直し、ブラジルとのパイプ役はエレーナさんとエドアルドさんが行なうが、日本とのパイプ役を再度強化したいと述べ、新入会員紹会ではイマージェン・ド・ジャパンTV・エ・ジョルナリズモ社のマリオ・ジュン・オクハラ氏がビデオで会社を紹介、流暢な日本語で父の意思を継いで日伯の架け橋になればよいと述べた。

バンデイランテス・コムニケーショングループのジョアン・カルロス・サアジ社長が「ブラジルの大規模メディアから見た日伯関係」と題して講演した

左からバンデイランテス・コムニケーショングループのジョアン・カルロス・サアジ社長/田中信会頭

左から平田藤義事務局長/バンデイランテス・コムニケーショングループのジョアン・カルロス・サアジ社長/イマージェン・ド・ジャパンTV・エ・ジョルナリズモ社のマリオ・ジュン・オクハラ氏/田中信会頭