第5回日伯農業・食料対話等に関する意見交換会開催

第5回日伯農業・食料対話等関する意見交換会は、2019年10月29日午後2時30分から4時まで、8人が参加して開催、初めに過去4回開催の日伯農業・食料対話の評価、問題点や改善点、東京開催が予定されている第5回日伯農業・食料対話の焦点、ビジネスマッチング、参加企業拡大に関する誘致方法、ブラジル進出によるビジネスチャンス拡大について、また日・メルコスールに関する自由貿易交渉、日系農業者と日本農業の関係強化など多岐に亘って意見交換した。

参加者は農林水産省大臣官房国際部国際地域課の櫻井健二 国際調整官並びに同原嶋 優衣氏、サンパウロ総領事館経済班の中野直樹副領事、商工会議所食品部会の佐々木達哉部会長(ブラジル味の素)、秋元壮介副部会長(キッコーマン・ブラジル)、関宏道副部会長(ブラジル味の素)、平田事務局長、大角編集担当

左から農林水産省大臣官房国際部国際地域課の原嶋 優衣氏/同櫻井健二 国際調整官/サンパウロ総領事館経済班の中野直樹副領事

左から食品部会の関宏道副部会長(ブラジル味の素)/佐々木達哉部会長(ブラジル味の素)/秋元壮介副部会長(キッコーマン・ブラジル)

 

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

NTTドコモ・ブラジルが法人トップセミナーを開催

NTTドコモ・ブラジル(吉澤俊明社長)は29日、市内のホテルに日系企業代表者(当会議所会員企業)約40人を招待、IoT(Internet of Things)をテーマとしたエンタープライズICTフォーラムを開催した。

ブラジルでも、あらゆるモノや人がネットで繋がるIotが様々な分野で導入フェーズに入る企業が増えてきているからだ。

フォーラムでは日本およびブラジルでの「IoTビジネスの導入事例や考え方」について分かり易く説明、谷 直樹執行役員法人ビジネス本部 IoTビジネス部長が「IoT x AIがデジタル変革を加速する」、吉澤NTTドコモ・ブラジル社長が「ブラジルのIoT導入動向および導入の考え方」、シディキ財富(Zif Siddiqi)法人ビジネス本部 第二法人営業部 グローバル・ビジネス推進担当部長NTTドコモ海外拠点取締役が「ドコモの中期戦略と法人ビジネスの取り組み」と題して各々が講演を行った。

日本からは吉澤啓介国際事業部長をはじめ奥平 禎国際事業部 戦略・統括担当担当部長、渡邉昌宏IoTビジネス部グローバル推進担当課長等も駆付けた。また在サンパウロ日本国総領事館から野口泰総領事、上田基仙経済班領事、また会議所からは平田藤義事務局長が参加した。

平田事務局長は昼食を挟みながら吉澤国際事業部長とボルソナーロ政権下の経済政策について懇談、また吉澤NTTドコモブラジル社長との間で「日本のIoTを志向するハイテク中小企業とブラジルで同じIoT志向の中小企業同士がビジネスマッチング」するためにIoTのネットワーク上で繋がらないか素朴な相談をした。

過去の関連記事
NTT DOCOMO社主催の法人IoTトップセミナー 2016/10/19 http://jp.camaradojapao.org.br/news/atividades-da-camara/?materia=16431
NTTドコモブラジル 第2回トップセミナー開催 2014/02/17 http://jp.camaradojapao.org.br/news/atividades-da-camara/?materia=12803
NTTドコモセミナーに参加 2012/11/27 http://jp.camaradojapao.org.br/news/atividades-da-camara/?materia=10977

 

 

講演会「Future of Finance」開催

2019年10月25日(金)17時からInovaBra Habitatにて金融部会(種村正樹部会長(ブラデスコ銀行))主催の「Future of Finance」講演会が開催された。

津田双羅副部会長(ブラデスコ銀行)が司会進行役を務め、最初にDaniel Malandrin取締役 (Bradesco Venture Capital)は銀行業界の未来について説明、顧客の習慣の変化、新たなテクノロジー、法律、スタートアップやビッグテックを含む新たな事業形態の参入などによるインパクトについて解説した。InovaBraは組織、企業、スタートアップ、投資家及びメンターの共同作業に基づくプログラムを通じて、ブラデスコ銀行内外でイノベーションを普及するため設立されたエコシステムであり、課題の解決、顧客のニーズへの対応や持続可能性の確保を目的としている。

続いてAB FintechのIngrid BarthティレクターとCENTRIA社の Fernando Gemiパートナーが 「ブラジルの金融市場のイノベーション」についてパネルディスカッション。ブラジルのフィンテックの活動、各国との違い、SUSEPとBNDESの関係やそれらのイノベーションへの取り組み、ブラジルにおいてのフィンテック事業のポテンシャルなどについて質疑応答形式で討論された。

最後に、Bradesco Asset Management(BRAM)による投資ファンドにおいてのイノベーションについて説明された。

会員企業関係者30名が参加、金融業界の今後のトレンドを伺えることができた有意義なセミナーとなった。

課税・通関WG会合開催

政策対話委員会(佐藤真吾委員長)、課税・通関WG(吉田幸司グループ長)会合が2019年10月24日午後5時45分から、15人が参加して開催された。

当日はWG会合の前に「ICMS税累積クレジットのリリース申請プロセスに関するセミナー」が開催され、まずは講師の佐藤マリオ氏とその感想などについて意見交換が行われた。

つづいて本会合のアジェンダに沿って議題を進行。吉田グループ長より2019年度セミナー実績を総括。12月4日:「ブラジル通関入門セミナー – 輸入取引」、2月7日:「個人所得税」、5月9日:「法人所得税の損金算入」、8月29日;「間接税の基礎」、10月9日:「移転価格の観点からのブラジルOECD加盟に向けて」、10月24日:「ICMS税累積クレジットのリリース申請プロセス」の内容でセミナーが実施された。

また、49項目に渡るアンケートを2019年6月、7月に渡って実施。74社からの回答を入手し、その結果をもとに政府への提言書などを作成。

政府関係者等との対話では去る8月26日FIESP にて食料・農業対話が開催されたが、特に食品部会の属する企業が面している税務上の課題について発表。また、同日に当該会合に参加されていたニシモリ議員へもアンケート結果等を手交した。

9月11日には経済省歳入庁次官との会合がブラジリア大使公邸にて日本企業が面している税務上の課題及びブラジル政府への税制提案内容が議論された。
10月17日にはブラジル経済省(MOE)と経済産業省(METI)共催で日伯貿易投資促進・産業協力合同委員会が開催された。佐藤政策対話委員会委員長の発表の中の1つとして、歳入庁次官と会合を実施したことをへ伝え、税制改革提案のサマリーを発表。

また、2020年度活動計画として、セミナー継続の方針や参加費制の導入の可能性、頻度、トピック等についてディスカッションが行われたほか、政府関係者等へのアンケート結果、税制改革要望内容の今後の伝達について考案された。

そのほか、税制改革動向等についても情報交換が行われた。

出席者は、吉田幸司グループ長(KPMG)、笹澤誠一氏(EY)、安岡正哉氏(DELOITTE)、佐藤マリオ氏(Global Link)、永井孝明氏(ブラジル日清紡)松平史寿子氏(JETRO)、岩瀬恵一氏(JETRO)、松本智仁氏(丸紅ブラジル)、遠藤智之氏(ブラジル住友商事)、稲村敦志氏(ブラジル住友商事)、松川剛大氏(ブラジル住友商事)、森田透氏(日本通運ブラジル)、総領事館:上田基仙領事、事務局:平田藤義事務局長、日下野成次総務補佐

満員御礼のICMS税累積クレジットのリリース申請プロセスセミナー開催

政策対話委員会(佐藤真吾委員長)課税・通関ワーキンググループ( 吉田幸司グループ長)主催の「ICMS税累積クレジットのリリース申請プロセスに関するセミナー」は、2019年10月24日午後4時から5時30分まで会場一杯の65人以上が参加して開催、進行役は吉田幸司グループ長が務めた。

初めに講師のGlobal Link Consultoria社の佐藤マリオ代表は、価値修正の付かないICMS税クレジット累積残高は、2013年3月末制定されたデジタルファイルは過去5年にさかのぼって作成・申請可能、ICMS税クレジット累積残高のリリース申請、申請プロセスは規制83号に沿ってデジタルファイル作成義務、作成前の不可欠な社内チェック手続き、州税務局による暗証番号の発行、クレジット金額の有効性チェックプログラムのダウンロードおよびインストール、e-CREDACシステムにアクセスするためのe-CNPJなどについて説明した。

クレジット申請の第一部として、累積ICMSクレジットリリースの申請会社の商取引・輸入・購入・販売オペレーション分析、有効性チェック。第二部として購入若しくは開発するソフトウエアチェック及びインストール。第三部は累積ICMSクレジットリリース申請のデジタルファイル作成準備及び情報チェック。会社の税務・コスト・在庫品管理、購入ソフトでデジタルファイル作成、作成したデジタルファイルをデーター検証システムに送信、e-CREDAC への送信、GDOC証明書受理。第四部は州税務局(DRT)の審査後に州税務本部へのデジタルファイル送付。第五部では本部のSEFAZ-DEAT部署で最終チェックがOKであればリリース申請会社に通知(Notificação)、e-CREDACシステム内の口座に振り込み官僚のプロセスを説明した。

またSPED FISCAL及び特別ICMS措置、FAST TRACKなどについても説明。質疑応答では、デジタルファイル審査の検査官の能力やレベル、クレジット審査する検査官の過不足、保険証券化、ソフトの選定、特別ICMS措置の申請、申請クレジットの問合せ、累積クレジットの使用方法などについて挙げられた。

PdfICMSクレジット累積残高のリリースの申請プロセス(Global Link Consultoria社の佐藤マリオ代表)

講演中のGlobal Link Consultoria社の佐藤マリオ代表

 

10月の労働問題研究会開催

企業経営・地場企業推進委員会(ワグネル 鈴木委員長)の労働問題研究会は、2019年10月23日午後4時から6時まで40人が参加して開催、司会はフェルナンド・ミハラ副委員長が務め、初めにCescon Barrieu AdvogadosのROBERTO PARYパートナーは『経済的自由の暫定令 - 法令nº 13.874として法律化』、Souto Correa Advogados環境部門のRENATA VILARINHOシニア弁護士並びにGreen EletronのHENRIQUE MENDESマネージャーはリバースロジスティクス - 現状、対策、傾向ついて』それぞれポルトガル語で講演した。

PDF anexos: 
1. "Alterações legais e societárias trazidas pelas novas medidas de liberdade econômica" 
2. "Logística reversa: cenário atual, desafios e tendências" 
3. "Logística Reversa de EEE" 

Fernando Seiji Mihara (Stüssi-Neves Advogados), Renata Andrade Vilarinho (Souto Correa Advogados), Henrique Mendes (Abinee / Green Eletron) e Roberto Pary (Cescon Barrieu Advogados) 
(Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

第10 回中南米知財セミナー開催

日本貿易振興機構(JETRO)サンパウロ事務所(大久保敦所長)主催の第10 回中南米知財セミナーは、2019年10月21日午後3時から4時30分まで15人が参加して開催、初めにJETROサンパウロ事務所の貝沼憲司 知的財産権部長が開催挨拶及び自己紹介、日本の特許庁によるスタートアップ企業サポートについて、初めに企業価値としての無形資産の比率の推移、無形資産のコンセプト、知財を構成するパテント並びにデザイン、商標、その他のIP資産マネージメント、スタートアップに於ける企業価値としての知財権、特許権有無による投資の左右、日本とブラジルスタートアップ企業の知財権の認知度、国内外ベンチャー企業の知財戦力事例集の紹介大企業とスタートアップのタイアップ、休眠特許のビジュアル化、スタートアップに対する特許申請短縮、INPI(ブラジル産業財産庁)の2017年の締結の特許審査ハイウェイ(Patent Prosecution Highway)によるビジネス加速化の貢献などについて説明した。

またGRUENBAUM POSSINHAS & TEIXEIRA事務所のレオナルド・コルデイロ パートナーは、知財マネージメントをテーマに、ブラジルのパテント所有率は世界の1.0%と中国並びに米国、ドイツ、日本から大きく後れを取っている現状、ブラジルでは年間4万人のエンジニア育成に対して、ロシアは45万人、中国42万人、米国24万人、イラン23万人、インドは22万人、日本は17万人と大きく離されている。ラテンアメリカ地域でもチリ並びにコスタリカ、メキシコに後塵。ブラジルINPIの特許システム規制、アドバンテージ、パテントシステム無視によるリスク、2007年-2016年のブラジル及び世界のパテント取得件数推移、ブラジル特許庁による国内特許出願のバックログ問題対処などについて説明した。

質疑応答ではブラジル政府の特許に対する施策や動向、バックログ問題の動向、INPIの審査官の生産性向上、前審査に対する外注、知財保護や模造問題に対するブラジル政府の取組などが挙げられた。また貝沼憲司 知的財産権部長は、今後の活動方針として会員募集方法やメリット、活動頻度、活動範囲、テーマ選定、アンケート調査、今後のスケジュールなどについて説明した。

講演中のJETROサンパウロ事務所の貝沼憲司 知的財産権部長

講演中のGRUENBAUM POSSINHAS & TEIXEIRA事務所のレオナルド・コルデイロ パートナー

 

10月の懇親昼食会は130人が参加して開催

10月の懇親昼食会は、2019年10月18日正午から午後2時過ぎまでインターコンチネンタルホテルに130人が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特別ゲストの三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチエコノミストのCliff Tan氏が紹介された。

村田俊典会頭は10月常任理事会報告として、2019年9月27日、経済省のサンパウロ事務所で生産性・雇用・競争力局の(SEPEC)カルロス・コスタ次官並びにファビオ・ピナ貿易・サービス開発次長と同局による優先産業分野、中小企業政策やその課題等について、日本勢として何が協力出来るのかについて自由闊達に意見交換。10月14日、経産省 田中繁広 経済産業審議官が機械金属部会および会議所幹部と意見交換会開催。10月17日、ジャパンハウスで第13回日伯貿易投資委員会開催、官民セッションでは、佐藤真吾 会議所副会頭(日伯経済交流促進委員長 兼 政策対話委員長)は会議所の沿革、会員構成、活動状況、委員会構成、日伯経済協力促進取組、政策対話委員会活動、歳入庁次官へ税制改革提言、コスタ次官と中小企業競争力政策の対話等々の説明。今回の委員会ではブラジル政府の前向きな面談となり、ブラジルコストなどブラジル政府も同様の認識を示して改善の意向で競争力強化で日本企業も協力していくことで意見が一致、会員企業の会議所活動活性化のための協力を促した。

また村田会頭は、日本企業の技術力の取入れや土屋前会頭から受け継いだ会員増加などを目的とした企画戦略委員会の中に中小企業誘致研究会新設を説明、将来的には委員会への格上げを示唆、当初のコアーメンバーとして会頭並びに財務委員長、渉外広報委員長が牽引するが、積極的な参加を呼びかけた。また年末にかけて来年の会議所活動活性化に向けた会合への参加を呼びかけた。

10月常任理事会報告をする村田俊典会頭

代表者交代挨拶では、BR-VISA CONSULTORIA E ASSESSORIA EMPRESARIAL LTDA.のEiko Kubo Wakiyama氏は、ビデオで自社事業内容を紹介、JEOL BRASIL INSTRUMENTOS CIENTÍFICOS LTDAの竹内 千尋代表は、10月1日着任、日本電子株式会社(JEOL Ltd.)は電子顕微鏡をはじめとした精密機器や理科学機器の設計、製造、販売、保守を行う企業で理科学機器メーカー。分解能は世界最高と紹介した。

JEOL BRASIL INSTRUMENTOS CIENTÍFICOS LTDAの竹内 千尋代表

3分間スピーチでは、第一三共の加藤一良氏は循環器と感染症薬に強く、イノベーティブ医薬品、ワクチン、ジェネリック医薬品、OTC医薬品など病院向け薬販売を紹介。青年会議所のLeonardo Inomata氏及びThamyris Macedo氏は11月30日にブルツリーホテルで開催される「Brazilian Mind 2019」を紹介。Quickly Travel の原田雅裕副社長は、「2020年東京オリンピック」について、来年7月4日から1万5000人の選手が参加、ブラジルからオリンピックツアー企画をパワーポイントで紹介。希望の家福祉協会の下本ジルセ理事長は、1963年設立、40人のボランティアは無償奉仕、Nota Fiscal Paulistaが収入源、資金協力を要請。平田事務局長は会議所のキーワードのCSR (企業の社会的責任)に繋がるために会員企業の協力を要請した。

種村 正樹金融部会長の講師歓迎の辞に続いて、三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチエコノミストのCliff Tan氏は、テーマ:「米中貿易戦争の中南米市場(特にブラジル)への影響」と題して、米中貿易戦争の長期化でサプライチェーン移動の潮流に変化をきたしている。米中貿易戦争を受け、1年前とは違って少なからぬ企業が中国からの生産移管を検討、米中貿易摩擦の影響による米中貿易収支の変化、米国とベトナム、米国とメキシコの貿易収支の変化、崩れる中国のグローバル・バリューチェーン、べトナムの電動自転車のパーツサプライヤー、中国の日本企業のビジネスリスクと課題、米中貿易摩擦による中国向け売上高動向、2017年以降の対内直接投資の動向、世界の製造拠点であった中国から他国への生産拠点の移動の推移、中国からアパレルや靴などの製造拠点の移動先、欧米並びに中国、インド並びにASEAN諸国の1985年から2030年のGDP伸び率推移及び予測や今後の予測などについて講演、村田会頭からCliff Tan氏に記念プレートが贈呈された。

講演中の三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチエコノミストのCliff Tan氏

講師歓迎の辞を述べる種村 正樹金融部会長

左から記念プレートを受け取るCliff Tan氏/村田俊典会頭

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

第13回日伯貿易投資促進・産業協力合同委員会開催

 経済産業省(METI)とブラジル経済省(MOE)は2019年10月17日、ジャパンハウス(サンパウロ)において第13回日伯貿易投資促進・産業協力合同委員会(貿投委)を開催した。今回の貿投委は2部で構成され、13時から第一部の政府間セッション、直後に2部の官民セッションが午後2時40分から開催され、経済産業省の田中繁広・経済産業審議官とカルロス・ダ・コスタ 経済省生産性・雇用・競争力局(SEPEC)次官が其々共同議長を務めた。

 前半の官官セッションではプログラムによると、日本側からG20の結果概要(WTO改革の現状含む)、中小企業の生産性向上方策、特許関連他、ジェトロ、JICAから活動の報告が行われた。またブラジル側からは、ブラジルの通商政策の方向性としてブラジル生産性の向上政策、またそのために日本から先端技術を持つ中小企業の進出や合弁等が重要課題となってくることを受け具体的な対話に向けたサブ・コミティ設置の提案や、直接投資に関するブラジルのオンブズマン制度などについて発表が行われた模様。当所も民間のファンクションとして中小企業研究会を立ち上げJETROが中心となってそれを取り纏める予定である。

 また官民セッションではカルロス・ダ・コスタ次官と田中審議官からのオープニングスピーチ後、「日伯経済活動の現状と課題」として、日本側から佐藤 真吾 会議所副会頭(日伯経済交流促進委員長及び政策対話委員長/ブラジル三井物産)、ブラジル側からカルロス・エドアルド・アビジャオジ(Carlos Eduardo Abijaodi)CNI工業開発担当理事がそれぞれ登壇し、佐藤副会頭からは会議所がこれまで取り組んできたビジネス環境整備に向けた提言活動、主に課税分野や産業力強化・中小企業政策分野の説明や、日メルコスールEPA推進への取り組みなどについて発表を行った。またアビジャオジ理事からは、今年7月に第22回が行われた日伯経済合同委員会のこれまでの経緯や日メルコスールEPAの重要性の他、日伯投資協定、両国の生産チェーンを統合する相互認証制度、二重課税防止協定の見直しなどがブラジル経済合同委員会で指摘されており経済省で検討を重ねていることを述べた。また来年2020年の日伯経済合同委員会は東京で開催、生産性・雇用・競争力分野の経済省代表としてカルロス次官にも是非参加願いたい旨述べた。

 続く「貿易投資の問題点」においては、市川 幸太郎 日本光電ブラジル社長(貿易部会・メディカル分科会長)より「医療機器認証制度問題について」発表、制度・規制改善に向けこれまで取り組んできた提言活動と現状を説明、また三木 知嗣 DAIKIN McQUAY AR CONDICIONADO BRASIL LTDA社長から「エアコン省エネ規制ラベル問題について」の説明、またシモムラ・セルソー トヨタブラジル副社長から「Proconve自動車大気汚染防止プログラムについて」説明を行った。ブラジル側からは「エタノール、砂糖産業における連携強化」についてLuis Henrique Guimarães  Raízen社CEOから説明、また「日伯連携」について Erasto Almeida  Vale社国際担当マネージャーが説明を行った。

 「新しい分野での日伯協力」において、日本側からAGC旭硝子ブラジル Marcos Luciano Nunhez所長から「化学工場における環境技術導入事業について」プレゼン、またブラジル側を代表してAVIRAS社から「宇宙航空事業における連携」についてAndrea Clara Vogl 新規ビジネス担当マネージャーが説明を行った。

 質疑応答のセッションではInmetro(ブラジル国家度量衡・規格・工業品質院)のÂngela Furtado総裁から説明があり、メディカル分科会が欧米企業やABIMED等とともに提言してきた項目のうち一部についてはすでに改善、残る項目についても随時精査中であることや規制やポータルの統一化などについても触れられた。 またINPI(ブラジル産業財産庁)のClaudio Furtado総裁からは2017年の締結の特許審査ハイウェイ(Patent Prosecution Highway)によりビジネスの加速化に大きく貢献していることを改めて述べた。

 クローズのセッションでは、田中審議官から総括として謝意が述べられた他、日伯連携の益々の可能性、次世代エタノール、砂糖、豚肉産業のポテンシャル、また企業の省エネ事業が政府の環境政策にも大きく関与することなどに触れられた。またカルロス次官からは、諸制度改革による市場開放、競争力・ブラジルコストに関する法制化(Lei de competitividade institucionalizada)を推進、課題を通して問題解決と改善を行い、日伯連携の中で日本の高度技術も学んで行きたい旨を述べた。

 また会合の中で、平田事務局長があとがきを寄せた(※)文庫本『世界が感謝!日本のもの』が平田事務局長からコスタ次官に贈呈された。中小企業が保有する高度な技術をブラジルに導入(日本からの中小企業進出促進:150社)、競争力・生産性を高め、併せて雇用の拡大を以てブラジルの発展に貢献することを目指してこの書籍はブラジルでも近々刊行される。

(貿投委全体のアジェンダはPdf別添参照)Pdf第13回日伯貿易投資促進・産業協力合同委員会

Pdf佐藤 真吾 会議所副会頭(日伯経済交流促進委員長及び政策対話委員長/ブラジル三井物産)のプレゼン資料

Pdfカルロス・エドアルド・アビジャオジ(Carlos Eduardo Abijaodi)CNI工業開発担当理事のスピーチ

( fotos: Câmara Japonesa)

(※)

2018/09/28ニッケイ寄稿

あとがき

この文庫本の目次を見ただけで、えっ!こんなにも「日本のもの」があったのかと吃驚する。よくもここまで詳細に調査され纏め上げた著者の「ニッポン再発見」倶楽部に感謝を申し上げるとともにポルトガル語に翻訳を決意、日本の技術をもっともっとブラジル人に情宣したいと熱い思いで取り組んでいるニッケイ新聞社の深沢編集長に敬意を表したい。

今は昔、半世紀ほど前は行く先々の店で腕時計、カメラ、トランジスター・ラジオは日本の代名詞になっていた事を思い出す。日本の製品が世界を席巻、日本人である事に非常に誇りを感じていた時代だ。この文庫本の目次にはその古い代名詞が見当たらず、技術は常に進化し続けている事を実感させられる。

浅学菲才な自分には7割くらいの目次に相当する分野の技術は何回読んでも理解できないのが残念だ。日本人としての誇りと好奇心や悔しさから、さらにインターネットで詳しく検索、目下知識を蓄えている所である。根気よく検索して行くと、これ等世界に冠たる技術の発明・発見者には共通した創造の哲学がある事に気が付いた。

日本人が古来持ち続けて来た「世の為、人の為、幸せにしたいと云う熱望」が、きっと世界に誇る匠の技術を造り上げ、育て、開花させて来たに違いない。これらの技術をただ単に知識として蓄え、話のタネにするだけでは勿体ない気がする。

事業家の観点から思いをめぐらせば、日本で当たり前に普及している技術やその応用製品あるいは又システム等が、どれだけが途上国に移転が進み、広く認知され又そこの国民がどれだけの恩恵に預かり、幸せに生活しているのか甚だ疑問が残る。

個人的に技術移転にはプッシュとプルの両方があるものと思っている。国家間での戦略的パートナーシップ構築の範疇で技術先進国が官民連携でプッシュして行く形と、後者はその逆で途上国自らが積極的に取りに行く形と言っても良いかもしれない。

2013年5月、茂木敏充経済産業大臣は約70名の経済ミッションを帯同来伯、サンパウロでJETROの中小企業海外展開支援プラットフォームをブラジルで世界第1号として立ち上げた。日本では少子高齢化が加速、他方では途上国による技術のキャッチアップが急速に進行している中で、今や中小大企業を問わず海外進出展開は待ったなしの状況下にあると言っても過言ではない。

同プラットフォームの立ち上げでは日本の中小企業の進出が容易になることで、ビジネス機会が拡大し、両国にとってもWIN-WINの関係が構築できると強調した。日本は国を挙げてJETRO以外にJICAもまた中小企業の進出促進に力を入れている。この文庫本のポルトガル語翻訳版がその一役を担うものと確信している。先ずは日本の先進技術の認知から始まるからだ。

会場一杯の65人が参加して10月の法律委員会月例会開催

10月の日 伯 法 律 委 員 会(藏掛 忠明委員長)は、2019年10月16日午後4時から6時過ぎまで、大会議所一杯の65人が参加して開催、初めにFNGV AdvogadosのCLÁUDIO YUKIO YANOコンサルタントパートナーは“法人所得税の新ビジョンついて”、Felsberg Advogados税務担当のRAFAEL MALHEIROパートナーは、“法廷内外の会社更生、負債再建プロセスに関する税制について” 、Marinangelo e Aoki Advogados のRAFAEL MARINANGELO共同設立者は、“現在のインフラストラクチャー部門の国際法適合の必要性について”、最後にEY移転価格税制担当のTELMA AQUINOシニアマネージャーは、“訓令IN 1.870/19ー移転価格税制規則変更について”それぞれポルトガル語で講演した。

PDF anexos: 
1. “Nova visão para o IRPJ”;
2. “Aspectos tributários dos processos de reestruturação de dívidas, recuperação judicial e extrajudicial”;
3. "Modelos contratuais FIDIC – Breve panorama e principais características" ;
4. “IN 1.870/19 – Alterações na regra de Preços de Transferência”

Rafael Malheiro (Felsberg Advogados), Telma Aquino (EY), Cláudio Yukio Yano (FNGV Advogados), Rafael Marinangelo (Marinangelo & Aoki Advogados) e Luiz Fujio Sato (Marubeni Brasil) (Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

RI/CCIJB – 16/10/2019